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誤字脱字警察のお通りだい


初か始かわからないなら、ひらがなで書けばいいじゃない


フランスの贅沢ぜいたく王妃を彷彿ほうふつさせる響きのセリフですけども
実のところその正体は、いやしき誤字脱字警察であります。


急になに?って感じですね。
これを思って、直後に反省した話です。


小学校1年生の時点で国語に対して、「好きだな」という感覚も「できるな」という自覚もありました。


特に小さいときは漢字に興味津々で、早く習いたい、早く書けるようになりたい!とずっと思ってました。
芦田愛菜ちゃんも同じこと言ってて、お姉さん(当時)は感激したものよ。


多分、いろんな文字を扱えることに強い憧れを感じてたんですね。


好きなものに対する学習って強いです。
漢字テストはいつも満点。
10問だろうが50問だろうが100問だろうがお手のもの。
わたしの数少ない過去の栄光。


この国語力だけはとどまる所を知らず、高校のときなんか、偏差値70overの国立大学合格レベルまでに。
数学と英語なんか鼻をかんだちり紙みたいな偏差値なのに、国語がすこぶるいいために、平均して普通!を保っておりました。国語様々です。


余談ですが…当社比なんですけど、現代文より古文や漢文の方が点数よかったんですよね。
あれなんでだろ?


読むの好き、書くのも好き、話しはどうかな…
説明は得意かな。


昔からわからない言葉や漢字の読みがあるとすぐ調べる人でした。


しかし、この国語力をもってしても国語で身を立てるということはなく。
成れの果てが冒頭の、誤字脱字警察


文章とか読んでいると、すぐ見つけてしまう。
もうピピー!みたいな。頭の中でサイレン鳴りまくりです。


最近仕事で、某プロジェクト的なものに加わることになり、そこでわりとしっかりめの文字の羅列を含むチェックの依頼が来たのですが


いやーなんでこんなにぐちゃぐちゃなの


最初は本当に親切心的な感じで赤つけてたら、進めば進むほどなんかもう…一周まわってこっちがあら探ししてるみたいじゃないかこれ…って頭を抱えるレベルに


「なんか粗探しみたいになって申し訳ないです」と申告し提出しましたが、そこはやっぱり仕事なので感謝されました。


そしたら絶対言われます「よく気がつくね」。


ものすごいわたし感覚の、他人にはあんまり伝わらないだろう言い方をすると
目に引っかかってくるんですよね。
カッと引っかかってくる。笑
ほんとに!笑


例えば自分で書いた文章だと、そこに違和感も感じます。
そしてすぐ調べる。


ちなみにわたし、この記事を書きながらこの時点で何度かググりましたよ。(小声)


最初さらさらと書いて、はたと違和感。
ほんでググりました。なので正しいはず。


文章だからこそのわざと表記のときもありますが。


しかし他人の書き損じは、自分の知識レベルで訂正可能なものもしばしばあり
目に引っかかったら「あの字、違うな」
「が、じゃなくて、は、だな」とか思っちゃいます。やなやつ〜


言っちゃ悪いけど、違和感で胸焼けしそうになります。ほんとに。


ですが今回、前述ぜんじゅつしたプロジェクト内での訂正。
あれはなんだか、すごいしんどかったです。
誤字の違和感に対する胸焼けではなく
最終的に粗探しのようになっている卑しさがしんどかった。


あぁこれアレだわ。市中にはびこる私的〇〇警察。
わたし誤字脱字警察だったんだわ。


特技や好きなものって、興味のままに深掘りしたりして、そこに興味があまりない人よりも知識の面でも詳しくなったりってよくありますよね。


紆余曲折を経て、自分が出会ったこの形になったんだなぁ〜って。その紆余曲折がめっちゃ尊かったりする。


知られざるスピリットに触れて、そこに深く共感できれば、ますます自分の一部になっていく感じありますよね。


こっち側の気持ちもわかるけど、実はそっち側の気持ちもよくわかる。


どちらかと言うとわたしはミーハーなので、自分が出会ったこの形を有り難がって、いわゆるそこだけっていう美味しいとこ取りするとこあるんですよね。


こういう感じが、「その難しくて面倒くさい紆余曲折が素晴らしいのに、そこすっ飛ばしやがって」ってなるんでしょうね。
その瞬間〇〇警察一丁あがりなんでしょうね。


普段はミーハーでご都合主義なわたしも、誤字脱字が絡んでしまうと
「もっと丁寧に書きなさいよ、1回ゆっくり読み返してみなさいよ」って難しさと面倒くささを相手に求めてしまうとこあるもんな。


業務であり感謝もされたはずなのに、なぜしんどかったか。
これがその理由だな。


わたしの基本的構成成分は「相手に対するこだわりは薄い」なんです。
こっちに迷惑がかからないという前提では、他人には好きにさせとけって思う。


だから今回改めて、自分の中に私的警察気質があることに、これにこんな名前がついて、戸惑ってしまいました。もう受け入れて上手く扱うしかない。


気をつけよう。
頼まれたときだけにしよう。
気の知れた人が恥をかく結末になりそうなときだけにしよう。


あと物事によってこの場合はこっち、あの場合はそっち…ではなくて、いつでも両方の立場の根っこにあるものを見るようにしよう。


「あ、これはわたしで言う誤字脱字警察だな。
そしてこっちはわたしで言うミーハー気質だな」


理解は出来ないかもしれない。でも多少自分くらいは納得させられるかもしれない。


警察はただ守りたいんだよね。
ミーハーはただ触れたいんだよね。


明るく自由な世界のために、自分だけじゃなく相手の世界も明るく自由になるように立ち回らねば。




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