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間取りは何部屋必要??~家づくりの考え方

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しております。

毎週土曜日に更新している『間取りの考え方』『家づくりの考え方』です。

今週は間取りの考え方にもつながる話なのですが、家の間取りで

『何部屋必要なのでしょうか??』

といったところに着目して『家づくりの考え方』の記事を書いていきます。

数年前までの考え方

数年前までは家づくり=子育て世代の家族が大半を占めていました。
そういった世代が家づくりを考える時に個室の部屋の数は
今の家族の人数=部屋数、もしくは家族の人数+1の部屋数
さらには
これから増える家族(将来予定しているお子様の人数)+今の家族の人数の部屋数をご検討される方々が多かったです。

例えば、
ご夫婦二人+子供二人の場合は
子供部屋2部屋+夫婦の主寝室+LDK=3LDK
スペースに余裕があれば+1で
ご夫婦の書斎、作業部屋もしくは客間を追加して4LDK

ご夫婦二人(これから子供2人を予定している)
ご夫婦二人+子供一人(追加で子供1人を予定している)場合も同じく
子供部屋2部屋+夫婦の主寝室+LDK=3LDK

といった考え方で間取りを考えていました。

変わってきた家族の多様化

もちろん今も同じ様に考える間取りもありますが、今は今の生活スタイルを重視している間取りが増えてきた気がします。

いつどのタイミングで家づくりに着手するかによって間取りの考え方は違いますが、今見えていない将来を想定しすぎて今の生活が窮屈になってはせっかく家を建てても暮らしにくい家になってしまいます。

例えば、先週書いた『夫婦二人暮らしの家』では子供を持たない夫婦二人暮らしの家に特化した間取りを書きました。

主寝室+ご夫婦の書斎室の2LDKの間取りですが、もしかしたら将来子供が出来た場合や介護で両親と同居になった場合は書斎室の使い方を変える事で対応可能になるかと思います。

また極端な間取りで以前に1LDKの3階建ての間取りを書きました。

こちらの間取りは土地が先にあって、提案型の間取りでしたが夫婦二人、もしくは一人暮らしを想定して書いたものです。
土地の制限が厳しいのであとから間取りの変更は難しいので、今を楽しむ家と考えて暮らし方が変わった時には住替えをお勧めします。

またこちらの間取りは『終の棲家』として書いた平屋の間取り図です。

ご夫婦二人暮らしで、ご夫婦の主寝室が1室、独立されたお子様が帰省した時に泊まれる客間が1室ともう1室は個室というよりリビングの延長で使いたいごろごろできる書斎兼和室の3LDKの間取りです。
同じ個室でも、リビングに接する事で個室過ぎない個室になります。
土地や建物の面積に余裕がなければこの和室をさらに客間にも併用して2LDKの間取りにする事も可能です。

将来的に家族の変化はないとしても、季節によって来客が増える場合に対応できる間取りとして参考になるかと思います。

まとめ

今は必ずしも3LDKや4LDKがいらない家づくりになってきています。
個室の大きさもそんなに大きくなくて、家族が集まるLDKを重視した間取りが多いです。

だからこそ今の家づくりをする人達は今自分たちがどんな暮らしをしたいのか?どんな暮らしが合っているのか??をよく考えて情報に惑わされず自分たちだけの間取りを設計士さんに相談して考えてみてください。

今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。

左巴建築設計事務所 さわ。

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