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「カード」で振り返る1年の読書録

かれこれ10年近く、本を読んで気に入った部分、ひっかかった部分などをカードに記録して残す、ということをやっています

とてもアナログですがこのやり方を私は気に入っています。

年始から後ろ向きっぽくてアレですけど(アレってなんでしょうねぇ便利です)去年書いたカードを懐かしくめくりつつ、これはと思うものをいくつか振り返ってみました。

ユダヤ式「天才」教育のレシピ』 アンドリュー・J・サター、ユキコ・サター著 より

こちらは、0〜1歳児を育てる中で生きるのに必要なことを「教えなきゃ」という感覚が強くありましたが、そうじゃないんだな、とハッとしたひとこと。

まっさらな所に基本情報をインプットするようなイメージでいましたが、そうではなく、相手も人間。

感じるし、自ら考える生き物です。

センスや得手不得手もある。

だから教え込むのではなく、彼が持つ力を「引き出す」というスタンスを忘れないようにしよう、と思いました。

時々思い出したいフレーズです。

ユダヤ式「天才」教育のレシピ』 アンドリュー・J・サター、ユキコ・サター著 より

私は学んだり知ったりすることが楽しいタイプなのですが、これって少数派なんだと知ったのは結構大きくなってからでした。

学校の勉強も大学の研究も、受験勉強すら楽しかった。
たぶん、周りからは浮いてたんだろうなぁ。

大学時代は彼氏と過ごす時間を研究に充てたいから別れようかな、と思ったことまであります。

今の夫です。危ない危ない。

それで「そういう自分ってちょっとヘンなのかな」という思いが心の片隅にあったのですが、それを肯定されてほっとした気分になったのが上記。

自ら考え、どの時代にも生き延びる人に育てるためにはどうしたら良いか、という文脈だった気がします。(うろ覚え)

家に本をたくさん置いて、私自身楽しく学ぶ姿を見せられたらいいな。

うちの本棚、アニメのDVDと漫画が圧倒的に多いんですけどね。
※神作品を厳選してはいます。

ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術』及川眠子著 より

プロとアマの差は一点にしかない。サービス精神である」につづく内容。

この本めっちゃ面白かったです。

きちんと金を生み、儲け、価値を生み出す。それは突き詰めれば「サービスする」ということで、いかに人を喜ばすか、といった地に足ついたプロ論がかえって目から鱗。

本当のプロってこういう意味のある正しい気遣いがきっちりきっちり出来る人なんだろうなぁと思いました。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち』新井 紀子著 より

この本もめちゃくちゃ面白かったです。

こちらの記事で気になっていた方の著書。

とても面白かったと同時にかなりショックでした。

日本人に日本語は通じる、という前提からやり直さないといけないのかと。

国語の授業の意味とか意義とか、対応策とか考えてしまいました。
教員でもないのに。

そのあたりについてはこちらの記事も興味深く読みました。

テクニカルライティングに近いものがあるのかなとぼんやり思ったり。

私はこの「文章を読めない」問題が、文法や表現方法を学ぶだけで改善するのか、それでもこぼれおちる生徒がいるのではないかと気になっています。

「読めない」けど「聞くことはできる」のか、実は「聞く能力」も十分ではないのか、などどんどん疑問が湧いてきます。

続報を楽しみにしています。

メモした部分は「逃げずに」というところが気に入っています。

AIの出来ること、出来ないことを理解し、来るべき未来に備えるために良い一冊でした。

余談ですが、本文中に研究連携先として埼玉県の戸田市の名前が度々挙がるのも印象的でした。

戸田市は特筆すべき産業も目立った観光資源も無いぶん、教育に力を入れて近隣自治体から人口を奪う戦略を取っていると聞いたことがあったので、本当だったんだなぁと思いました。宣伝になったろうな、戸田市。

すべてが刺激的な一冊でした。

「答え方」が人生を変える あらゆる成功を決めるのは「質問力」より「応答力」』ウィリアム・A・ヴァンス、神田房枝  著

自らリードする、とはこういうことかと勉強になった一冊。

質問への答え方について書かれた本で、素直に質問に答えるだけでなく、自分の伝えたかったことやアピールになる+αを上乗せして話す術が載っています。

こういうコミュニケーションのあり方って案外教わらないですよね。

商談などでは無自覚に使ってることもある気がしますが、改めて意識できて刺激になりました。

ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇』本田健 著 より

新幹線の中で書いたのでバランスがよろしくない1枚。

そういうのもカードには残るんですよねぇ。

本を読まないと分かりづらいですが、人間関係を4つのマトリックスに分類し、そのセンターを目指そうというもの。

発見というより、薄々感じていることを言語化してくれた納得感の強い本でした。

No.1メンタルトレーニング ―本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる』西田文郎著 より

好きな作品の推しがスポーツ医学やスポーツ指導を勉強する、と聞いたので、どんな内容を学ぶんだろう、私も何か読んでみたいな、と手に取ったメンタルトレーニングの本。

オタクやっているとこうやって妙に知識が増えていく。

読んだのがもう約1年前でうろ覚えも甚だしいのですが、へー!とかほー!とか思ったのは覚えています。

むかぁしバレーボールをやってた時にイメトレに効果があって「なにこれ不思議」と思ってたのが腑に落ちてメモしたもの。

スポーツ分野はもっと勉強してみたいなぁ。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』ブライアン・ハリガン、デイヴィッド・ミーアマン・スコット著 より

まずこの本、めっちゃ面白かったです。

育児中でへろへろでもサクサク読めました。

ライブの録音、複製をフリーにし、ファンを拡大してライブチケット等で儲けたグレイトフルデッドのお話。

ファンの作り方、ファンの創作を許す点なんかも面白かった。
「マーケティングのメッセージをコントロールしようとするのをやめ、コミュニティに任せてしまおう」なんてのもなるほどなぁと思ったり。

その上でこのメモは、おそらく今後こういうのが大事になるんだろうなぁという予感もあって書き残しました。

AIの本とも相まって、いかに人間的なことができるか、に舵が切られる気がします。

そうなった時に、人間的な力を発揮するには、カチンコチンに固く理詰めで向かうより、やわらかく気楽にいる方が、能力を発揮できるような気がします。

私も今後は、そういうあり方を目指したい。

という表現もなんだか堅いけれど!!!!

2018年はやっぱり育児に忙しく、職場復帰もしたのであまり本を読めませんでした。

それでも振り返ると面白い本に出会ったなぁと、打ち震えながら活字を追った時間、興奮しながらメモを残したことを思い出します。

今年はもうちょっと読みたいなぁ。

書き抜きカード、だいたい大掃除の時に見返して断捨離するのですが、大きく悩んだ時に見返しても参考になりますし、こうして記事のネタにもなります。

ノートと違って必要なところだけ取り出したり、不要なところだけ捨てられるのでおすすめです。

一方で、自分が何を読んだか見返したい時もあるので、読んだ本一覧は別のノートに記録しています。

カードと読んだ本一覧の組み合わせが今のところベストで、私の宝物です。

今年も素敵な本と出会えますように。

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