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春隣

今日は寒かったですね~。お昼に味噌らーめんをつくって食べました。

冷蔵庫にある残り物の野菜とお肉をフライパンで炒めて、塩こしょうで味付けしたものをのせただけの簡単味噌らーめんなのですが、食べたら身体がぽかぽかと温まりました。ちなみにらーめんはサッポロ一番ではなくマルちゃん正麺です。

そんな寒い中でも買い出しには行かねばなりません。(ウォーキングも兼ねて)

先日、早咲き桜の様子について書きましたが、

その後、ちょこちょこ買い出しのついでに観察していたら少しずつ花が咲き始めました。

寒い中、ふっくらとした蕾や桜の花を眺めていると「春隣」という冬の季語を思い出します。もうすぐそこまで春が来ているという意味のことばです。

わたしは俳句はつくれませんが、こんな本を持っています。

俳人でもある川上弘美さんの季語にまつわるエッセイ集です。

桜にまつわるちょっと不思議な幻想体験や、思春期に抱いていた感情。月のよく照る晴れた秋の夜「良夜」の過ごし方。鈴虫の苦い思い出やおでんの話……などなど。

食べものに関するエピソードも印象的でしたが、「春愁」という季語のエピソードは特に印象的でした。

「春愁」は、春になんとなく物悲しくなってしまい気持ちがふさぐこと、という意味なのだそうですが、これは小説家である川上さんにとっては身近な感情なのだとか。

しかし、句会ではこの季語を使った句を「いい」と言ってくれる人は少なかったというエピソードが添えられていました。

俳句は短い詩です。その中に、濃い感情がのせられすぎていると、うるさいのです。君の憂いは、まあそれでいいけれど、自分には関係ないしね、それよりもっと広い世界を見せてよ、という感じでしょうか。

川上弘美・著『わたしの好きな季語』より

そんなことを思った川上さん。初めて出した句集には、たくさん作った「春愁」の句はひとつしかのせなかったのだそう。本のなかではその句も紹介されています。

川上弘美さんが好きなわたしとしては、たくさん作ったという「春愁」の句というのはどんな句だったのだろうか、と少し気になってしまいました。

季節の移ろいを思い描きながら、ゆっくりと読みたくなる一冊です。

桜チェックを済ませてからスーパーへ。

とちおとめが安くなっていた(重要)ので思いきって買ってみました🍓

とちおとめ

よーく見てみると……

🥰
なんだか猫のよう。
ひっくり返すと、足……


可愛い苺が紛れていましたが、晩ごはんの後、食べてしまいました。今が旬のとちおとめ。瑞々しくて美味しかったです🍓


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