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お風呂場の蛇口が破壊された話

私には3人の子がいます。
長女はしっかり者のイラストレーター
次女はしっかり者の重度知的障碍持ち(現在は近所の施設に入所中)
長男はびびりで優しい軽度知的障碍持ち(まさにボーダー 自立訓練中)
3人とも大好きです❤

今日は次女が小さい頃のお話を。

次女は2歳頃から典型的な自閉症の多動っ子でした。
とにかく水が大好きで、季節関係なく 隙があればすぐ水に入るので
いつも手をつないでいました(というより握ってた)

小学4年生の夏、養護学校から帰ると必ず1時間はお風呂に入る!
っていうこだわりがありました。
お湯の中にもぐって、目を開けたまま上を向く技は
プロの俳優に負けないほどの怖さw
学校のプールの時間でもやっていたようで
連絡帳に「次女ちゃんのプールでの潜り方が独特です」と書かれていたっけ。

ある日、ちょっと目を離した(母トイレに行ってた)お風呂場から
「ふぇーーー!!!」って叫び声が聞こえてきたので、
あわてて駆けつけたら、次女は脱衣所にいる^^;
あぁよかったケガとかしてない(焦)
目を離しちゃダメダメ!次女をバスタオルで拭きながら
ふとお風呂場を見たら。。。

壁からお湯がジャージャー出てる(え?)
ライオンの口から出るお湯の勢いで
クラ〇アンのCMよりずっとハードに
直径15cmくらいのお湯が
壁からドバドバ出ている!
どうやらお風呂の蛇口に乗った??ようで
次女は蛇口と水道管を破壊してしまったのです。

しばし呆然とするんですねこういう時は。
びしゃびしゃになりながら、お風呂の中に落ちている蛇口を拾って
壁に押し当ててみたりしたのですがもちろんお湯が止まるわけもなく
「こんな時にライオンの口があればおもしろいのに」とか
「これが石油だったらすげーよなー」とか
水色の壊れたタイルから勢いよく出るお湯を見つめながら
びっちゃんこになりながら
思ってしまう自分を今でもはっきりと覚えています。

で、
【お隣の大家さんに知られる前にお湯を止める!】というミッションに
やっとこの辺りで気づくわけです。色白上品70代のおばあちゃま大家さんに知られる前に、ちゃんと直さなきゃ!と。

「そういえば玄関の横に水道の元栓があるじゃないか!」
裸の次女にとりいそぎ大きめTシャツを着せて、母は玄関へ!
あった!これをひねれば家じゅうの水は止まる!
お風呂は玄関から近かったこともあり、お湯の音がしなくなってる!
ああよかったわ あなたがいて→水道の元栓
安心して orz ←この状態になった瞬間でした

「まあああああ!どうなさったの??どうなさったの??」
と背後からご婦人の声。
え??もう気づかれた?水止めたばっかりなのに??
「どうしてそんなにずぶぬれになっていらっしゃるの??」
・・・そうだ、私 全身びちゃんこだった。
お腐れ様のような姿だった^^;

恐縮しながら状況を説明してお風呂場へ。
大きな穴が開いた水色のタイル壁の状態を見て、大家さん絶句(´;ω;`)ウッ…
破壊して本当にごめんなさい。

すぐに知り合いの水道屋さんに連絡してくれて、翌日ある程度まで修繕してくれました。ありがとう大家さん。
ピンチの時に出る姑息な自分(隠さなきゃ!というおねしょした時みたいな感覚)を反省しつつ、菓子折りをもって旦那と謝りに伺いました。

長くなったわ。うまくまとまらないけど覚え書きだからよしとしよう。
こうやって書いていると、不思議と当時のその場を、天井辺りから見てる感じがします。おもしろい^^

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