甘党ではないのだけれど、
このお店に来るとまぁまぁの確率で頼む
フォンダンショコラのバニラアイス添え。

黒の塔をスプーンで割れば溶けたチョコレートが流れ出しバニラアイスと混ざり合って奏で出すハーモニー。

いつ食べても美味しいわぁ…
と、ふと、あるものに目が止まる。

熱々のそれ。

これをこのハーモニーに合わせたらどうだろう？

私の中に料理に対して、しかもスウィーツに対してこんな冒険心があったことが驚いた。料理研究家みたい。

ひとりドキドキワクワクそれを手に取り
ハーモニー団へ投入してみた。

ふぐのひれ酒投入

渋い。渋すぎる。

日本酒はめったに飲まないけれど
ふぐのひれ酒だけは別で、あれば飲む。
ひれ酒の魅力はなんと言ってもその香りだろう。

フォンダンショコラアイスにふぐのひれ酒のトリプルハーモニー

なんとも真逆の組み合わせ。

フォンダンショコラがオシャレエリア在住であれば
ひれ酒は言うなれば真冬の日本海の荒波在住のような。

居住区が全く違うわけで
本来なら出逢わない組み合わせだろうけれど

神さまのイタズラで出逢ってしまった
美女と野獣。

意外なものの掛け合わせが
想像もしない化学反応を生み出すこともある。

ひれ酒によって更に溶け出したチョコレートとバニラアイスのトリプルハーモニー
芳醇な香りに深みが増した味わい。

それはもう、筆舌に尽くしがたい逸品（語彙力）
マリアージュなんて言葉使ったことがないけれど
あえて言いたくなる、絶品のマリアージュ。

常識だけじゃ新しい世界は見えないんだわなぁ
きっと。