見出し画像

【おうちで子育てキュレーション④】アメリカの保育園もオススメするボードゲーム"Zingo!"がついに日本で発売するらしいよ!

シェアが苦手な我が娘

「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」と歌う

ジャイアンに負けず劣らず独占欲の強い我が娘。

一人っ子・オンリー孫(両家とも)であり、

親も家族も目をハートにして育てすぎたのか、

どうも、シェアすることに慣れていません。

緊急事態宣言下ではずっと私と二人きりの生活だったし、

遊具は閉鎖されているしで、そもそもシェアする機会が少なかった。

というわけで保育園に通い始めた今、

我が娘は遊具のシェアという困難に立ち向かっているのであります。

先生にボードゲームを勧められる

先日、保育園のお迎えに行くと、

娘は保育園の教室の遊具を独占し、

シェアを促されても断固拒否したらしく、

最終的には喧嘩して大声で泣いて、いじけていました。

娘がイジケモードで寝っ転がっていたちょうどその時のお迎えだったので、

この機会に先生のアドバイスを仰ぐっきゃない!と決意して、

「娘がお友達と順番を守って遊べるようになるには、親としてどんなサポートができますか?」と結構な直球で質問することにした。

すると先生からは「家族でボードゲームをしたらいいですよ。おすすめのボードゲーム、メールで送りますね!」とほがらかなお返事。

「ボ!ボードゲーム!!!」

と、内心、予想だにしなかった返答にびっくりし、「さすがアメリカ、社交性を身につけるにもボードゲームなのか!」と訳のわからん理論で納得しかけていたのですが、続く先生の言葉で心底納得したのでした。

ボードゲームでTake turns(じゅんばんこ)精神を育む3つのルール

「毎日の小さな練習をゲームで積み重ねていきましょう!」と微笑む先生。曰く、下記のシンプルな3つのルールを守って、気軽にやってね!とのこと。

(ちなみに先生は初等教育の修士を収めたプロ。必要があれば根拠となる文献送るから気軽に言ってね!ウィンク!された。いろんな意味で感涙)

1)ルールがわかりやすく、簡単なゲームを用意すること。

ちなみに、先生からスターターとしてオススメされたのはこの4つ(3歳〜5歳向け)。

2)子どもが穏やかで、ハッピーに親の話を聞ける時に「ルールを守ろうね。ルールが守れなかったらゲームはおしまいにするからね」と説明すること。子どもに伝えたいことは、子どもが落ち着いて、ハッピーな時に冷静に伝えること。子どもも、冷静な時にはちゃんとお話を聞けるのです。

3)ゲーム中、ルールを守れなかったり、嫌なことが起きて泣きわめいたりしたら、その時は説教をせず速やかに片付けること。(泣かないでやろう!とか、〜しないで!という言葉がけは避ける。不機嫌そうでも冷静に話を聞ける場合は、順番覚えてる?とか、ルールを守ろうね?などと前向きな言葉がけをする)
ここで大切なのは、泣いているからといってルールを曲げたり、子どもの言いなりにはならないこと。逆に、ルールを守れて楽しく遊べていたら、ルールを守れたね!一緒に遊ぶと楽しいね!などと子どもの嬉しさに寄り添う言葉がけをする。

感情マックスになっている子に説教をしても全く聞こえていない、伝わっていないということを頭の片隅に入れておくこと。(大人の体力だけが消耗される)。子どもが泣きわめいたり、怒っておもちゃを投げたり、人を引っ掻いたり、感情のコントロールがうまくできそうにない時には、周りの大人は子どもを落ち着かせることだけに徹する。(ゲームを片付けて静かな部屋に行くとか、泣かせるだけ泣かせる、でもOK。)

この一連の流れ、実はオランダ発祥の「ピラミッドメゾット」という保育理論をベースに考えられているのだそう。

ピラミッドメソッドとは子どもの自主性を育てることを目的としたオランダの幼児教育法のひとつです(対象:3~6歳)。国際的な学力テストにてオランダの子どもたちの学力が高いこと、オランダにおける子どもの幸福度が高いとされることなどから近年注目が集まっています。
https://hoiku-shigoto.com/report/archives/4950/より引用。

そのなかでもお家での遊びは「ペアレントプログラム」と称され、家庭で遊ぶこと自体がとても大切に捉えられています。家庭での遊びが、子どもの自立心を育み、豊かな成長につながるからです。

娘の通うネバダ州立大学付属保育園がベースにしているピラミッドメソッドとその効果についてはまた後日詳しく翻訳・記述しようと思いますが、日本語サイトはこちらがとても参考になります→

「ピラミッドメソッド(ピラミーデ:Piramide)」子どもの自律を目指すオランダの幼児教育

我が家がハマった「Zingo」が日本でも発売されるらしい!!

というわけで、最近は夕飯後にボードゲームを楽しんでいる我が家。

先生からオススメされた中で、手に入れたのはCandy LandとZingo!の二種類なのですが、何しろ、Zingoが楽しい!(Candy Landも娘は気に入っているのですが、単純なゲームすぎて大人としてはすぐ飽きちゃう)

Zingは簡単にいうと、「絵や文字を合わせる」ビンゴゲーム。

使うのは、ZingoZingerという、絵札が2枚ずつ出てくるツール(ビンゴのガラガラみたいなもの)と、競い合うバージョンのレッド、比較的優し目のグリーンの両面使用できるカードです。(これがビンゴカードの役目を果たします。)

ディーラー(一番年長者がなるもよし、順番でディーラーになるもよし)がZingoZingerを使ってカードを出すので、自分の持っているカードのマスにある絵札があったら、その絵札に書かれているものの名前を叫んで絵札をゲットします(うちの娘はWorm(むし!)やTrain(きしゃぽっぽ!)など、まだ話せない英語があるので、わかんなければ日本語で言ってもいい特別ルールで遊んでいます)。

画像1

そうしてマスを埋めていって、タテヨコナナメどれかの一列を埋められたら「Zingo!」です。(ちなみに、同時に叫んだらドローで絵札は返却、早く叫んだ人が札を取れるシステム)。

上記のYoutube動画はすごく穏やかーに、ゲームされていますが…

うちの場合は白熱も白熱、『ちはやふる』(百人一首)のなかで「はーーーーい!!!!」と札を投げ飛ばすように、「キャーーーーット!!!!!」とか「ハーーーーウス!!!!」とか叫び散らして、気合を入れて、家族3人本気でやってます。(時に娘が引いているのはご愛嬌)

3歳もできる簡単なゲームにも関わらず、私たち両親が「Zingoやろうよー!」と誘っちゃうほど面白いゲーム。しかも、英語も学べる。ルールも学べる。(他に単語や、数字のバージョンもある!)

それで、これって本当に素晴らしいな!日本でも売ってたら友達に激しくおすすめのに…と思ったら!

な、なんと!

この4月から発売されるとのこと!

私はZingoの回しものでもなんでもないのですが、

このゲーム大好きすぎて(ありがとう!Zingo!の想いをこめて)宣伝することにしました。

おわりに

ちなみに、勝てなくて泣いたり、わめいたりすることがあったらすぐにゲームを片付けるようにしていたら、自分の思い通りにゲームが進まないからといって娘が泣き叫ぶということも少なくなってきました。このゲームのおかげかわかりませんが、娘のTake Turnsスキルは日に日に良くなっていると先生がおっしゃっていたし、親の実感は保育園の様子にも反映されているようです。

もちろん、ボードゲームが全てを解決するとは思いませんし、子どもの発達は人それぞれ。だから、その子にあったものを選んでいくことが一番大切だと思っています。

ただ声を大にて主張したいのは、やっぱり親がこりゃいいや!好きだ!と思うもので子育てした方が、ストレスも少ないし、楽しいよなあということです。これから始まるGW、ぜひ楽しい家族時間をお過ごしくださいね!


この記事が参加している募集

連休にやりたいゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?