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あのテレビドラマより問題あり? 不適切にもほどがある映画5選!

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『テッド』

製作年/2012年 原案・監督・脚本・声優/セス・マクファーレン 出演/マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、ジョエル・マクヘイル、ジョバンニ・リビシ

クマのぬいぐるみなら不適切でも許される?

大人になりきれないままダルい人生を送る中年男ジョン(マーク・ウォールバーグ)と、魂の宿ったテディベア、テッドの友情物語が展開。ぬいぐるみのテッドが人間の言葉を話しはじめた27年前以来、何物にも変えがたい絆を結んできた2人の素敵な関係に癒されたいところだが、見た目はかわいいクマちゃん、中身はオッサンのテッドは日々ドラッグをキメ込み、酒や女にも目がないトンデモなテディベア。すでに不適切な香りが漂っているが、とりわけ女性に関しては清々しいほど失礼で、クマのぬいぐるみじゃなければ許されない。そんなテッドとジョンは、成長するのかしないのか? 続編も作られるほどの大ヒットを記録。今年1月からはU-NEXTで前日譚ドラマ『テッド・ザ・シリーズ』が配信されている。

『ゾンビランド』

製作年/2009年 監督/ルーベン・フライシャー 脚本/レット・リース、ポール・ワーニック 出演/ウッディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アンバー・ハード、ビル・マーレイ

ゾンビだらけの世界でやりたい放題!

人類の大半がゾンビになってしまった世界で、“生き残るための32のルール”を実践しながら生き延びてきたコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)。やがて彼は最強のハンターやしたたかな美人詐欺師姉妹とともに、ゾンビがいないらしき夢の遊園地を目指すことに……。血ドパー! 内臓グチョー! のサバイバルに、青春ドラマやブラックコメディの要素を注入。ゾンビとはいえ人間の形をした生きものをザックザック殺していく光景からして不道徳に映る上に、生き残るためなら犯罪者になるのもノープロブレムな姿勢にも問題はある。しかしながら、それらを突き抜けたユーモアへと昇華させ、10年後に続編も制作された。

『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』

製作年/2008年 原案・製作・監督・脚本/ベン・スティラー 原案・脚本/ジャスティン・セロー 出演/ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr.、スティーヴ・クーガン、マシュー・マコノヒー、トム・クルーズ

ハリウッドへの痛烈な風刺を展開!

ベトナム戦争を題材にした映画の撮影が、わがままな主演スター3人の振る舞いによって大幅に遅延。製作頓挫になりかねない状況を受けた監督は、3人らを騙して戦火のジャングルへと連行し、ゲリラ撮影を行うことに……。ベン・スティラーが製作・監督・脚本を手掛け、主演も務めたアクションコメディ。国や人種、身体性などのトピックをネタにスパイシーすぎる台詞やシーンが連打されるため、不謹慎極まりないノリになっているのだが、作品の根底にあるのはスティラー自身が身を置くハリウッドに対する痛烈な風刺。とはいえ、笑いの方向性がかなり挑発的で、劇場公開当時は特定の団体からの抗議もあった。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』

製作年/2012年 製作・脚本・出演/サシャ・バロン・コーエン 出演/アンナ・ファリス、ベン・キングズレー、ジェイソン・マンツォーカス、ミーガン・フォックス

皮肉まみれのブラックコメディ!

北アフリカの独裁者が、自国の核開発について発言するため国連サミットへ。だが、ニューヨークに到着した途端、何者かに拉致されて髭を剃られ、身元を証明できない状況に陥ってしまう。『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』でも不適切上等な姿勢を貫いたサシャ・バロン・コーエンが、製作・脚本・主演を務めたブラックコメディ。最初から最後まで皮肉まみれで、政治や思想、人種問題などありとあらゆる方面へ斬り込んでいるのだが、描写が過激な上に笑いでくるんでいるため不適切の烙印を押されがち。悲劇的なトピックも臆せずネタにしているため、やはり危うくはあるかも。

『メリーに首ったけ』

製作年/1998年 製作総指揮・監督・脚本/ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー 出演/キャメロン・ディアス、マット・ディロン、ベン・スティラー

今ならアウトな描写が満載!

高校時代、学園一人気のメリー(キャメロン・ディアス)に恋していたテッド(ベン・スティラー)。13年後、いまだにメリーを忘れられないテッドは、探偵を雇って彼女の近況を調べるが……。メリー役のキャメロンがブレイクした作品としても有名。基本、ラヴコメディではあるのだが、タブーにも果敢に挑んでいく監督、ファレリー兄弟ならではの際どいジョークが満載で、動物虐待ネタなども。なかでも有名なのはテッドの精液をメリーがヘアジェルと勘違いし、髪のセットに使用するシーン。女性を馬鹿にした描写とみなされて現在なら完全にアウトだし、当時も不快感を示す声はあったが“笑える名場面”となっている。

文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
Photo by AFLO


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