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身体と心を一致させる


 みなさんは身体は動いているのに心がついていかないなと感じることはありませんか?朝仕事の時間が始まっても、心はまだベットの中。目はあいていても心が起きずにボーっとしていることや、それに限らず日常生活のあらゆる場面で私たちは身体と心が一致していないことがあります。
電車に乗っているようで、頭の中は好きなアーティストのライブに行っていたり。友達とカフェで食事をしていては、周りの人が気になっていたり。

このように私たちは日頃注意は散漫になりやすく、気づいたら降りる駅を通りすぎてしまう。といった事も。
身体と心が一致していないということは物事がちゃんと見えているようで実は見えていない。今にいるようで今にはいないということ。(あの人の心はここにない、、と言うように。)

マインドフルネスの練習は第一に、心と身体を一致させる練習から行います。自分がどのように注意が散漫になるのか、気を取られるのかを一緒に見てみましょう!


ピントを合わせる


私たちは普段ちゃんと見ているよ!聞いているよ!と思っていても実はちゃんと見ていない、聞いていないものです。
最近ではzoomを使って講習を受けることも多く、後でビデオを見返してみると、穴が開いたようにとぎれとぎれにしか自分が聞いていなかったことに気が付くことがあります。

身体と心を一致させることによってさまざまな機能が正確に働いてくれますが、それをよくカメラで例えて教えてもらいました。
例えば心と身体が一致していないのはピントの合っていないカメラのようです。フィルムとシャッタースピードのバランスがきちんとあっていないと、クリアにはっきりと映し出すことはできません。ぼやけていたり、きちんと映し出せていなかったり。

同じように身体が落ち着いていて、そこに心がちゃんとおけることで、物事を正確に明晰に見る力がついてきます。

ピントの合ってない状態では、視野もぼやけてきたり、見方が限定されている為、物事を正確に捉えることができません。これはどこかに気を取られていたり、自分の考えに固執している状態。物事を最後まで聞かずに、見ずに、自分の見方で理解しているつもりになっていては、あらゆる事に食い違いがおきてきます。ということは今まで自分が理解していたことはとても限定されていて、実際に起きていることとは違うことがほとんどだったりするわけです。

ぼやかさずにはっきりと見る


月曜日のクラスの時間に
「自分の事をどれだけ知っていますか?」
とみなさんに質問をしてみました。

先ほど視野が限定されている話をしましたが、どこかに気を取られているのもそうですし、自分でちゃんと見ないようにしていることもあります。自分で自分のことを見るのは結構気後れするものです。カメラはちゃんとものごとをはっきり映し出す効果があるように、私たちもちゃんと物事をしっかり見る力がもともと持っていますが、見たくない為に、目を閉じていたり、耳をふさいでいたり。決めつけていたりすると、実際に見ることをためらってしまいます。

心と身体を一致させることは、物事をはっきりと見て、聞いて、そこから感じる自分の思考の動きや心の動きも見ることを含みます。いろんな事に直接、正直に触れられる力をつけることで、日常にさまざまな出来事に心を開いて関われるようになります。自分の思考や感情に対してもです。

だからこの練習はただ単に心と身体を一致させるだけではなく、自分と直に向き合う機会になるのです。自分探しの旅行に行っても見れなかった新しい方法です。旅行に行かなくてもすぐにやることが可能です!✨

マインドフルネスメディテーションの練習は日常とかけ離れた時間ではなく、日常でそれができるようになる為の練習です。座っている間に今まで気が付かなかったことに気が付く機会があります。自分が思っていた景色と、実際の景色との違いがだんだんと見えてくるようになると、自分の視野も広がってきます。マインドフルネスは自分のことをより知る機会でもあり、自分の固定されたものの見方超えてものごとを広くはっきりと見る力が付けられます。その為にはバランスをとることや手放す力も必要ですが、少しずつ勉強できます!まずは一緒にトライしてみましょう^^

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