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「ベトナムで働く=アフリカで働く」、同等か。

■最近のベトナムNEWS(2023年10月13日付)、「ベトナム政府は2030年迄の『国家対汚職戦略』を発表、公的機関の透明性、国家権力の監視等を強化」。
・この戦略は2フェーズに分けられ、第1フェーズは2026年迄に法律のギャップの調査や修正を行い、第2フェーズは2030年迄に戦略/目標達成の任務と解決策が推進される。
・国家権力を厳格に監視し、公職者の資産/収入を把握する。更に「公務員の安定した生活と仕事の安心を提供する」等と給与政策の改革提案がされる。

■政府や公職者の大小の汚職が蔓延っている、とも読み取れる。
・「行政の効率化や権限の明確化」も掲げ専門的且つ倫理的な公務員の育成と保護を目指す。
・例えば信号無視、ノーヘル等の交通ルールに違反し公安(警察)や白バイに走行停止を命じられた場合、「罰金」を支払う事になるがこの「罰金」も相場が決まり、バイクは凡そ500~1,000円、車は5,000~10,000円、となる。
・その後「罰金」の行方は公安のポケットに消えるか、職場に戻りプールして後に仲間と山分けする、国庫に帰属する、3通りのパターンがある。

■「国庫に帰属する金額は最終的にはかなり少ない」と言われる。
・「良くも悪くもベトナムは大抵の事をお金で解決できる」と冗談とも失望とも諦めにも近い表情で話すベトナム人もいる。
・「罰金」をポケットに入れるか、山分けすれば、国として国庫に掬い上げるシステムが整っておらず全く笑えない現実があり、今回の戦略立案にはこのような背景もあるのだろうから、是非とも7年後の2030年は今とは異なる景色を願う。
・ちなみに、『Transparency International』が発表する、「政府や公職員や政治家がどれ程腐っている国か」を確認出来る『腐敗認識指数ランク』によると、過去数年前のデータとなるが、ベトナムの順位は180ヵ国中96位となる。180位がワースト国でソマリア、1位デンマークとニュージーランド、ちなみに日本は20位となる。
・ベトナムはランクが同位のタンザニア、ガンビア、エチオピアに囲まれており、ふと思う「ベトナムで働くという事はアフリカで働く様なものなのか」と。

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