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没入感ではなく没入「脳内イマーシブ」こそがエンタメの根源

2024年は、テーマパークの開業や新エリアのオープンが相次ぐそう。
お台場にあった「ヴィーナスフォート」の建物を利用した新たな屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」のコンセプトはその名の通り「イマーシブ=没入感」。
私、まだ行っていませんが、資料によると設定された物語に応じて謎解きをしたり、容疑者になったり、キャストと一緒に踊ったりして、登場人物になったような体験ができるそう。
運営するマーケティング会社「刀」さんによると、魅力は「観客ではなく当事者になる」ということ。
エンタメの楽しみ方がユーザー受け身型から、主役型へと変化している今の状況に則したプランニングだなと思います。

そもそもエンタメの基本は「イマーシブ」

この「イマーシブ=没入感」というコンセプトというかキーワードですが、最近発見されたトレンドのように言われておりますが、私思うに、これってそもそもエンタメの基本なのではないかな?と。
言語化されて顕在化しただけで。
例えば、大好きなアーティストのライブに行く、そこで熱狂する。
熱狂している時は、その音楽空間というかアーティストが創り出す世界に完全に没入していますし、素晴らしい演劇の舞台を観ている時もその物語の世界に没入しているわけです。
映画も然り。
「お客さんを引き込む=没入させる」こと、それこそが作品やアーティストの使命であり目指すところであり、クオリティを測られるポイントであり、エンタメに関わる者はその作品が何であれ、お客さんを自ら創り出す世界に没入させることを目指していると思います。

没入と没入感

ちょっと言葉遊び?な話になりますが、「没入」と「没入感」、微妙にニュアンスが違う感じがします。
セットのクオリティや音響映像におけるテクノロジーの駆使によって、物理的・環境的に世界を創り出すことは素晴らしいことですし、私も自分がエンタメプロデュースをする上で必要に応じて駆使します。
しかしそれらは、ある意味、エンタメのクオリティを上げるための補完手法の一つだと思います。
そう、「感」を高めるための。
だから、目指すのは「没入感」ではなく、その先にある「没入」
エンタメを創る上で常にそこは忘れてはいけないな、と思います。
エンタメに関わる者として。
言語化された今だからこそ、です。

「脳内イマーシブ」を引き起こす「イマーシブエンタメ」を

「脳内イマーシブ」を引き起こすようなリアル空間における新たなエンタメ体験―――
これは、今だからこそ(テクノロジーの進化など)できるエンタメ創造チャレンジなのではないかと思います。
挑戦しがいがありますね、このテーマ。
完全に余談ですが、昔、ジャンプで「キャッツ🖤アイ」が連載されていた時、私大好きで。
あの三姉妹の誰かというのは敢えてここでは言いませんが、脳内で付き合っていました。笑
これ完全なるイマーシブ、「脳内イマーシブ」だと思います。

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