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執筆の一助 第9回 他人に作品を見てもらおう!

〇目次
1、他人の目は客観の目
2、自分を疑うことの難しさ

〇はじめに

新作準備で更新がまちまちになっていますが、今回もがんばっていきたいと思います!

( ' v ' ){ヘッダー?の画像がかわっているね。作家斎藤ニコ(笑)はどうしたの?)
わ、私にだって少しの「恥」くらいはあるのだ!(涙)

ということで画像がなかなか見つからなかったのですが、自前はあきらめました。

ヘッダーはnoteの素敵な機能<みんなのフォトギャラリーβ>から引用させていただいております!

クリエイターの皆さま、ありがとうございます!
今後もこんな感じで使わせていただきたいと思っています。

さて、というわけで今回は次作品の見直し方――他人に作品を見てもらう方法となります。

もうやっているよ、という方にも少しは役に立つ観点があると思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

1、 他人の目は客観の目

皆さんは自作品に対して〈客観的に〉評価を下すことができていますか?
もしも胸を張ってYES!、と答えられる方がいるのならば言うことはありません。
わからない……、というかたは、読み進めてみてください!

さて。

まず客観性という言葉を紐解きましょう。
検索エンジンに上記の言葉を入れますと、Wikipediaの言葉が出てきました。

Wikipediaより引用
“客観性は哲学的概念であり、知覚または感情または想像に起因する個人的主観から独立して真であることを指す。 命題はその真理条件が直観的主観に起因するバイアスなしに満たされたときに客観的真理を持つとみなされる。 科学的客観性はえこひいきや外部からの影響なしに判断できる能力を指し、時には中立性の同義語として使われる。”

……すみませんでした、私もわかりません。

なので客観的という言葉を〈他人の目から見た面白さ〉というふうに変えてみましょう。

まず、あなたは小説を書きました。
これはもう大傑作、受賞間違いなしの超絶おもしろい作品です。

( ' v ' ){最高傑作……あくまで本人の意見だね?)
もちろんです。
( ' v ' ){これは……経験談だね?)
もちろんです(涙)

その作品をあなたは新人賞へ送りましたが……、発表まで四か月もあります!

ああ! この大作を誰かに見せたい!
そして褒めてもらいたい!
( ' v ' ){よくありますね)

結果がでるまで我慢ができず、誰かに褒めてもらいたかった貴方。

その作品を親しい友人もしくは家族もしくはネット上の不特定多数に見せることにしました!

そして返ってきた言葉は……、

1、 よく分からない(何が書いてあるのかよくわからない)
2、 最後まで読めなかった(読む気がおきなかった)
3、 あんまりおもしろくなかった(面白くない)

残念。こんなところでした。

あなたはきっと……怒り、苦しみ、悲しみ、嘆き、そして思う事でしょう。

「この面白さが分からないとは、なんというダメなひとたちだ!」

しかし待ってください。

〈“商業”作品とはあなた以外の誰かが見ることによって成立する表現・商売方法です〉

もちろん自己完結をする作品もあるでしょうが、少なくともそういった作品で新人賞受賞を考えることはできませんから、やはり上記のルールに則るわけです。

そんなときに客観性から置き換えた「他人の目から見た面白さ」を無視して、どうにかなるものでしょうか。

評価をする編集者も作家もみな等しく人間です。
プロの技術や着眼点、知識の差はあれど、あなたの作品を先んじてみてくれた人と同じ人間です。

他人の目から見た面白さ――これを意識しなければ、どの人間に対しても、面白さを引き出すことはできません。

あなたの作品は、同じ世界に住む、あなたではない違う、しかしあなたと同じ人間に向けられた表現手段です。

それを忘れないようにしましょう。

面白さは、自分よがりであってはなりません――ということです。

2、 自分を疑うことの難しさ

とはいっても、自分を疑うことはなかなか難しいものがあります。

いくら〈客観的〉になろう! 他人から見た客観的な面白さを追求しよう!、と思っても、あなたはあなた、わたしはわたし――簡単には全ての人が納得する方法論が見つかるわけもなく。
むしろ見つかったら、あなたは出版業界の寵児となることでしょう。

ではどうするのかというと、やはり前述したとおり、他人に読んでもらうということが一番かと思います。
ただし気を付けなければならないことがあります。

それは見てもらう人間(読者)が、

1、 ネット上などの見知らぬ人なのか
2、 リアルを知る知人なのか


という違いによってとらえ方に差を作らねばならないという点です。

さて、なぜこの二つで差がでるのかという理由ですが……、

まず、あなたのことを知らぬ読者だった場合(基本的に作家と読者の関係はこちらになりますね)、読み手はあなたのパーソナルデータを知りません。

あなたがどんな作品が好きで、どんな人生を生きて、どんな話し方をするのか――そういったことを知らないわけです。

一つ考えてみましょう。

たとえば、あなたが好きな本の作者がいます。
その作者の顔をあなたはしりませんし、どんな性格か、どんな趣味なのか、その全てを知らないわけです。

普通、作品を読むときは、その作品に没頭し、どんな言葉が書いてあってもそのまま受け取りますよね。赤が好き、青は嫌い、猫が好き、犬は苦手――などなど、様々な趣味のキャラクターが出てきますが、あなたはそれを無条件で「情報」として処理していきます。

さて。

仮に、何かのきっかけでその作者の人生がかかれたドキュメンタリー番組を見たとします。

あなたはその作者の情報を知る前と後で、同じ印象のまま作品を読むことができるでしょうか。

おそらくなのですが……、何かしらのバイアスがかかっているはずです。

作者がドキュメンタリーで「犬が好きなんです」と言っていたのに、「猫が好きな主人公」ばかり書いていた場合、「なにか意図があるのかな?」と思うかもしれません。

「ホラーが苦手なんです」と言っていたホラー作家の場合、「なんでホラーが嫌いなのに、ホラー作家をしているのだろう」と考えざるをえないでしょう。
残虐なシーンが描かれるたびに、「作者はどういう気持ちでかいてるんだろう?」と疑問にすら思ってしまうかもしれません。

これは、その作家の人間性を知っていることと知らないことの、どちらが優れているという話ではありません。

見てもらう相手の状況によって、相手からもらう意見の受け入れ方を考えましょう――という話になります。

あたなのことを知らない読者からの評価は、作家の人間性が透けて見えないまま作品を見てもらえます。
ですから、作品の良し悪しを素直に受け止めてくれるでしょう。
ですが、あくまで作品だけの指摘になります。あなたが持つ悩み、良い傾向、悪い癖、人生観を含めた改善点――これらの指摘は得られません。

しかしやはり作品に関しては、フラットに評価してもらえるでしょう。
(何作も見てもらっている場合は、少し事情が変わりますが)

逆に、自分をよく知っている他者からの評価に関しては、人格や趣味嗜好を含めた指摘を期待できるでしょう。

「お前、この前見たアニメから影響受けすぎだろう」とか「飲み会で言ってた話って、ここに使ったのか」など、多岐にわたります。

もしかすると編集者さんに近い立ち位置なのかもしれませんね。

何度も申し上げている通り、どちらが良いとうわけではありません。
見知らぬ人に見てもらうことも、知っている人に見てもらうことも勇気がいるものです。

しかし客観的な作品の評価を得るためには避けて通れぬ道でもあります。
ぜひ挑戦してみましょう。

( ' v ' ){ちなみに斎藤ニコさんは誰に見てもらったの?)
真面目な話、10年間で数回しかみてもらっていません……。
( ' v ' ){友達いないんですね)
そういう話じゃないの!
( ' v ' ){え? いるの?)
いません。

さあ、みなさん、時間は有限です!
ネット社会ではどんなこともできます、活用できるものはどんどん活用していきましょう!

〇まとめ
他人に見てもらうことはとっても大事。
ただし見てもらっている相手の立場を考えて、意見を取り入れよう。

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