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『魅力的なからだは、お口が9割 』~食べても太らない・免疫力UP ~

「美味しいものを」食べると、幸せな気持ちになります。脳内では、幸せホルモンや筋肉がリラックスするホルモンまででています。なぜこんな報酬があるのか?「からだにいい」栄養素を、決してのがさずに、取り入れるためです。

 「そしゃく」(噛むこと)すると、脳が活性化する、心が落ちつくといった「報酬」が得られるのも、「そしゃく」が、消化にとても重要だからです。

 疲れ、心が弱っているときは、よく噛まず飲むように食べてしまいますが、下痢したり、お腹が痛くなったりします。第1番目の消化器:口をはたらかせないと、食べ物は消化しにくい状態で胃や腸に負担をかけてしまいます。

 逆に、よく噛むと、食べ物が小さくなり、消化酵素が反応する表面積もひろがり、するすると消化吸収され、健康な身体がつくられます。

 また、唾液(だえき)もよく出るので、唾液アミラーゼ(消化酵素)の働きが高まるばかりか、飲み込みもスムーズになります。カラカラな口に食パンでは飲み込めません。

 さらに、唾液がでることにより免疫力が高まるのです。唾液免疫グロブリンIgAは、抗菌・殺菌作用があります、唾液中の酵素、ラクトフェリンは、ナチュラルキラー細胞を増殖させウイルスを直接攻撃させます。

 食べ物の発がん性さえも抑制します。唾液酵素のペルオキシダーゼは、食物の発がん物質から生成される活性酸素を消去して発がん性を抑制します。

 噛むことは、ストレス解消・抗不安作用もあります。よく噛むと、ストレスや睡眠不足によって分泌されるコルチゾールという、血圧や血糖値をあげ免疫機能の低下や不妊をもたらすホルモンの濃度も下がります。

 「噛む」と、幸福感・緊張緩和・不安を忘れる・・などの報酬があるので、食べるのがやめられず太ることに注意ですが、「誤解」があります。よく噛むと「やせる」はずなのです。

 同じカロリーの食べ物を、「胃に直接」いれてもなにも無いのですが、「そしゃく」すると、食べることを「抑制」する神経ヒスタミンが活性化します。過食してる人は、チョコや菓子など噛む回数が少ないものを大量摂取している可能性があります。

 この神経ヒスタミンは、脂肪組織を分解し、エネルギー消費を高めます。動物実験で、「かたい食べ物」で身体の熱産生能があがり、「やわらかい食べ物」で下がることがわかっています。

 肥満児は、早食いだという調査もあります。一口50回以上の「そしゃく」で、普通の「そしゃく」より、摂食エネルギーを、なんと3分の1にほど下げます。

 また、動物実験では、若いときから、やわらかいものを食べていると、総血糖量が、年をとるほど上がることがわかっています。つまり糖尿病のようになるということです。しかし、年齢があがっても、「かたいもの」を噛むと、血管中の糖分を少なくする能力が回復することがわかっています。

 食前15分ガムをかむと、糖尿病患者の治療効果を向上させます。「そしゃく指導」と「かむ回数を測定する器械」を使いカタイ食べ物を給食にした小学生は、肥満が抑制されますし、1口30回の「そしゃく」でメタボも改善するので、「右で5回」など数えながら食べるのもおすすめです。

 「そしゃく」には、命を輝かせるためのご褒美がたくさんあります。「そしゃく」回数を増やすために、野菜・肉・おやつも「かため」はいかがでしょうか。

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