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学級びらきで1年が決まる

こんにちは。Saka.先生です。

新社会人の皆さん、新たなスタートおめでとうございます。
私も今年度はライターとして頑張っていきます。
一緒にぼちぼち頑張りましょう。決して無理をせずに

そういえば、前回の記事に思いのほかスキをくださっておりまして、とても感謝しています。

皆さんのスキやフォローが私の原動力になっております
これからも、ひとつひとつの記事を全力で書いていきますので、よろしくお願いいたします。

さて、今回は学級びらきで1年が決まるということについて考えていきたいと思います。
(私が言う「学級びらき」は、初日のみではなく、一定の始まりの期間を指します)

①あなたが目指したい教師像・学級像とは?

A いつも生徒に厳しく、ときには怒鳴りあげて指導をする教師
B 厳しく叱るときもあれば、生徒と同じ目線で楽しむ教師
C 生徒を叱ることはせず、優しく生徒に寄り添う教師

皆さんは、A~Cの中だとどの教師が一番理想だと感じますか。

イギリスの教育家、A.S.ニイルの言葉に次のようなものがあります。

最も良い教師とは、子ども【  】笑う教師である。
最も良くない教師とは、子ども【  】笑う教師である。

【  】の中にはどのような文字が入るでしょうか。

ニイルはこう言っています。

最も良い教師とは、子ども【 】笑う教師である。
最も良くない教師とは、子ども【 】笑う教師である。

A.S.ニイル

教師は、子どもたちと同じ目線で物事を見て、子どもとともに考え、成長していくものだと言っています。
また、子どもの尊厳や人格を傷つけることは絶対にしてはいけないとも言っています。

例えば、小学生の相談に乗るときは、しゃがんで同じ目線で話すほうがいいと言われます。
物理的なものだけでなく、言葉もしっかり取捨選択をしてから話さないと、気づかないうちに上から目線になってしまうこともあります。

自分の中で、どのような教師になりたいか、またどのような学級にしていきたいか、などの目標を持っておくといいかもしれません。

②入学式・始業式までにやるべきこと

1 教室を綺麗にする。
2 よく貼る掲示物はラミネートしておく。
 (「日直」「掃除」「授業変更」「連絡」「時間割」など)
3 学級集団をどのようなものにするかを考えておく。
4 どのようなルールのもとに学級経営をするか考えておく。
5 生徒の引継ぎ事項を熟読する。


など

挙げればきりがありません。学校によっても違う部分があるので、とりあえず自身が担任をしていた頃を思い出して、列挙しました。

始まってしまえばあっという間に毎日が過ぎていきます。もうすぐ入学式・始業式だと思いますので、できるだけ貯金を作っておきたいですね。

③学級びらきでやるべきこと

<担任の姿勢を伝える>

「自分はこういう人間で、こういう考えを持っている」という自己開示をしていきましょう。最初から全てを出し切る必要はありませんが、警戒心を解くためにも、大切なことです。教師が自己開示をしていけば、少しずつ生徒も自己開示をしてくれるはずです。

これは自身の失敗談も含めてのアドバイスになるのですが、

フレンドリー → 厳しく    … X
厳しく    → フレンドリー … 〇

だと思っています。

初任の頃はなかなか厳しくできず、優しさを前面に出していました。
懐いてはくれるのですが、数ヵ月経過すると生徒がだらしなくなる場面があります。
そのようなときに注意をすると、反発をくらいやすいです。

一方、最初に教師として毅然とした態度を示し、あえて一定の壁を作ることで、後からも指導が入りやすくなりました。そして、慣れたら徐々に素を出していけばよいのです。

そのため、初任以後は「最初はとっても厳しい先生だと思っていたけど、意外と優しくてびっくりした」などと言われていました。

ただし、「毅然とした態度」≠「上から目線」ですので、気をつけたほうがいいですね。

<学級のルールを提示する>

1 人が話しているときは聞こう
2 いじめは絶対にいけない
3 学級に協力的になろう
4 他人の頑張りを否定しない
5 掃除の大切さを知ろう
6 日直の仕事はきちんとやろう


など

学級のルールは後出しNGです。
たいてい、「そんなの聞いていないのに今更言わないでほしい」のように反発され、なかなか指導が入りません。

「最初に伝えた」という既成事実をしっかり作ると、後から指導しやすいです。

1に関して、私語をやめさせ、話している人のほうを向いて聞かせることは絶対に大事です。
私も最初の頃は生徒が話していても気にせず自分が話してしまっていたのですが、いずれ聞かなくなり、後出しで叱ることになっていました。
反省して、私語をやめさせ、話している人のほうを向いて聞かせるようにしました。
全校集会などでも、普段聞かせている学級は聞くし、聞かせていない学級は聞かないし、といったように顕著に表れてきますので、意識したほうがいいかもしれません。

2に関して、当たり前のことですが、いじめがある学級は心地がいいわけがありません。他人の陰口はいじめの発端となりやすいため、絶対に言わせないようにします。

3・4に関して、人のために協力をするという姿勢は大切です。
頑張っている人に対して「自分も真似て頑張ろう」とか「いつもありがとう」という姿勢であれば、頑張っている人も「クラスのためになるからどんどんしよう」という気になるはずです。
しかし、「そんなに頑張って先生に気に入られようとしているの」などと言われてしまうと、頑張っている人は「誰かに何か言われるから何もしないでおこう」となります。
やはり行事でも、学級が一丸となって頑張れるか、「しょうもない」と言ってサボる人がいるか、で本当に変わってきます。

5に関して、なぜ掃除が大切なのかをしっかり伝えることが必要です。「みんなが使う場所だからみんなで綺麗にする」「自分が使っている場所なのに綺麗にしないのは失礼」など、掃除の大切さを考えて伝えるようにしたいですね。「教室の乱れは心の乱れ」ですので、年間を通して綺麗に保つようにしましょう。教室が荒れている学級は、生徒自身も荒れやすいです。

6に関して、やるべきことをきちんとやる大切さを伝えたいです。日直が黒板消しや日誌を書くことで、学級の秩序が守られ、教師も学級の様子を知ることができます。これも日を重ねるごとに適当になりがちなので、注意したいです。

<校則を守る大切さを伝える>

1 挨拶をしっかりしよう
2 時間管理をしっかりしよう
3 服装は決められたように着よう


など

これも基本中の基本のことですが、言い続けていきたいことです。
どれも、社会人になってからも大切なことです。提出物など、決められたものを出すこともそうですね。

私は、生徒は教師の背中を見て育つと考えています。
そのため、「率先垂範」を心がけていました。

◇ 生徒に「挨拶をしなさい」と言う
 → 生徒が挨拶をする前に教師から挨拶をする

◇ 生徒に「きちんと制服を着なさい」と言う
 → 教師自身もジャージなどのだらしない格好をしない

◇ 生徒に「ベル着しなさい」と言う
 → 教師自身も絶対にHRや授業に遅れない

など

どれも、反面教師になる方ってけっこういます。
「生徒から挨拶をすべきだ」と考えて自分から挨拶をしない教師や、
「第一ボタンを外すな」と言うくせに自分はジャージで授業をする教師や、
「遅刻するな」と言うくせに平気で2~3分授業に遅れる教師。

生徒は教師のことをよく見ています。
私も最初の頃は失敗ばかりでした。
「人の振り見て我が振り直せ」を意識したいですね。

(私の本音としては、昔から受け継がれている校則を変えていくべき時代に突入していると感じますが… 何でも厳しく、抑圧していったらいいものでもないと思います。)

<生徒同士の交流のきっかけを作る>

1年生であれば、それぞれの性格を掴んでいくことが大切です。
いきなり活発な交流は難しいかもしれませんが、「なんでもバスケット」など、簡単なものから交流のきっかけを作りたいですね。

2年生以降であれば、それぞれの人間関係なども考慮しながら様子を観察していきたいですね。

アイスブレイクの方法はいろいろありますので、成長段階や学級の特性にあったものを選択していったらいいと思います。

<委員決め>

これもどこでもある、恒例のものでしょう。

私の経験上、「挙手制は危険」と思います。
やはり先に手を挙げる意見の強い生徒が決まりやすく、控えめな生徒は譲り、自分のなりたいものを主張できない傾向があります。

ではどうしたらいいか。一例としては、「アンケート」もありだと思っています。

【学級委員の項目】
1 やりたい
2 推薦があればやってもいい
3 やりたくない
(2・3を選んだ人は推薦者も書く…など)

【その他の項目】
第1希望 〇〇
第2希望 △△
第3希望 ◇◇

このような感じでアンケートをとってもいいかもしれません。
もちろん、偏れば最終的には話し合いかジャンケンで決めることになりますが、控えめな子にとっては最初から主張できないよりは全然いいと思います。

まとめると

本当は「年間を通してやるべきこと」も書こうと思ったのですが、あまりに長くなってしまったので、頃合いを見て別稿で書こうと思います。
また、この内容は授業びらきでも使えるはずです。

どのような教師になりたいか、またどのような学級にしていきたいか、などの目標を持っておく!

入学式・始業式までにやるべきことを少しでも進める

学級びらきは大切!これで1年が決まると言っても過言ではない!
最初は毅然とした態度で守るべきルールや校則を伝え、少しずつ素を出していけばいい!

でした。

        Saka.先生


*私自身も失敗の連続でした。失敗から学ぶこともあるので、気負いすぎずに楽しんでください…!*

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