【広辞苑でエッセイ】黒白
『黒白』
①黒色と白色。明と暗。
②よいこととわるいこと。是非。正邪。(1034頁)
『ウルトラマン』は「正義の味方」の象徴として扱われることが多い。地球を侵略しようとする怪獣を倒し、地球人たちを救うのが彼らの任務である。無力な我々地球人にとっては、これ以上助かる話はない。
ゲーム『パワプロクンポケット』に登場する黒野鉄斎の言葉に、次のようなものがある。
悪の反対は善、善の反対は悪じゃ。正義の反対は、別の「正義」あるいは「慈悲・寛容」なんじゃよ。正義とは、人の従わねばならん道理を言う。「正義を行なう」となれば道理を守らせる、ということにもなる。
そして、この「道理」とは「殺すな、奪うな」まではほとんどの思想で共通であるらしい。
確かに地球人から見れば、地球の平和を「脅かす」怪獣たちは「悪」で、彼らを「倒す」ウルトラマンは「善」かもしれない。しかし、その怪獣たちにとっては地球を侵略することが「正義」かもしれないことを、忘れてはならないのである。
さて、ウルトラマンの行っていることは本当に「正義」なのだろうか?
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2019年10月1日(火)
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