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【広辞苑でエッセイ】暖衣飽食

『暖衣飽食』
暖かい衣服を着、腹いっぱい食べること。苦労のない生活をすること。(1841頁)


「幸せになれる人は、この世にたったの6%しかいない」と、ドラマ『女王の教室』で天海祐希が演じる阿久津真矢は教え子たちに言った。小学生たちに厳しい現実を教えるための発言であろう。さて、この発言をどう捉えれば良いものか。

Twitterで、「結婚できない人を0%に」という駅の広告の写真が載っていた。世間はまだ「結婚=幸せ」という価値観に囚われているらしい。「結婚『しない』人を0%に」と書かなかっただけ、まだマシだと思いたい。

勿論、結婚したい人を否定するつもりは全くない。だが、世間体を気にして結婚する必要も全くない。そのような結婚をして贅沢な生活を送ったところで、「幸せ」になれる確率は何%なのだろうか。素朴な疑問である。

真矢の発言に、志田未来が演じる神田和美はこう答えた。「幸せって人によって違うと思います。私はこのクラス全員が幸せになれると思います。」

ドラマから14年が経った。和美がまだ自分の信念を曲げずに生きられるような世の中に、今の日本はなっているのだろうか。

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2019年9月29日(日)

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