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【広辞苑でエッセイ】逆潮

『逆潮』
①風の方向にさからって流れる潮。
②船の進行と逆に流れる潮流。


「いつの時代も変わり者が世を変える。異端者を受け入れる器量が武将には必要である。」と、安土桃山時代の武将、織田信長は言った。「尾張の大うつけ」と呼ばれながらも、戦国武将として名を馳せた彼だからこその言葉だろう。

「異端者」には2種類あると思う。「自分独自の考えを持つ」異端者と、「異端者の真似事をしている」異端者だ。後者は異端者ではない。異端者になりたくて仕方のない、普通の人である。

確かに、世の中で「異端」とされていることを行っている人はカッコイイ。だが、その「カッコイイこと」に憧れ、その真似事をし「異端なことをしている自分に酔う」のは何かが違う気がしてならない。特にツイッターを見ていると、このような人を多く見かける。

織田信長が天下統一を目指すために、誰かの真似をしていたという話は聞いたことがない。いつの時代も、天下を獲るのは「自分の頭で考え、行動に移せる人」なのかもしれない。

392words

2019年10月3日(木)

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