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【広辞苑でエッセイ】あり丘

『あり丘』
そこにある山。一説に、荒いけわしい山。(102頁)


「世の中で『普通』とされていることを問い直す思考を身に付けたい」

私が今いる大学に入りたいと思った理由の1つに、これがある。明確な目的意識があったからこそ、私は高校時代受験勉強を頑張れた。そして、今も日々思考を止めずに生活できていると思う。

イギリスの登山家ジョージ・マロリーの”Because it’s there.”という言葉は、あまりにも有名だ。”Why did you want to climb Mount Everest? (なぜあなたはエベレストに登りたいのか)”という質問に対する回答である。

訳として「そこに山があったから」が当てはめられることが多いが、これは間違いらしい。”it”はエベレストのことを指しており、「前人未到のエベレストに挑戦したいから」がマロリーの真意であるそうだ。

同じ英文の訳だが、前者と後者で受ける印象は全く違う。さて、信念を感じられるのはどちらだろうか。

大学に入る理由は人それぞれだ。しかし、私は「そこに大学があったから」入学した人と「これがしたいから」入学した人とでは、同じ大学でも過ごす時間の濃密さが全く異なると思っている。

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2019年9月22日(日)

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