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江東区へ「リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する取り組み」について聞きました!

みなさん、こんにちは!

看護師・助産師・一児の母で
がん・不妊治療経験者
江東区議会議員の酒井なつみです。

江東区の9月議会の取り組みを、順にご報告します!

質問の様子は、インターネットでも公開されており動画でもご覧いただけます。リンクをクリック ↓

今回のテーマ


今回はリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する取り組みについてです。

はじめに

リプロダクティブ・ヘルス/ライツは、日本語で訳すと「生殖に関する健康・権利」となり、性や思春期の問題、妊娠、出産、中絶、避妊、不妊、性感染症、更年期障害、また、性暴力や買売春など、さまざまな問題を幅広く含んでいます。

どれも重要ですが今回は望まない妊娠・中絶についてを扱います。

望まない妊娠・中絶について

日本には世界と比べ、避妊法の選択肢が少なく、価格も高くなっています。

江東区における人工妊娠中絶数は252件。(R4年度)
年代別届出数は画像の通りです。

江東区中絶件数【年代別】

特徴として
・20歳未満の中絶数は5件(全体の2%)と少ないものの、妊娠した20歳未満の女性のうち45%が中絶を選択
・次いで妊娠数中の中絶割合が高いのは、20〜24歳28%、45〜49歳18%となっています
→望まない妊娠の結果、大人世代が中絶する選択をしており、望まない妊娠は、女性の心とからだに大きな負荷をかけます。


図解画像

避妊など生殖に関して頼れる情報も、健康を守る環境も、選択肢もとても限られています。

女性の性と生殖に関する健康のため、行政でも更なる取り組みが必要だと考えます。

複数回中絶を選択する「反復中絶率」は本区では調査していませんが、様々な調査があり、17.1%、25.9%、35.6%と異なるもののその割合は高く、改善できると考えます。

リプロダクティブライツはすべてのカップルと個人が子供の数、出産間隔、および出産時期に関して責任をもって自由に決定でき、そのための情報や手段を得ることが出来る基本的権利であって、その権利には差別、強要、暴力なしに生む、生まないについて決定することも含まれています。

江東区における課題

母子保健及び医療関係者と協議する場(地区母子連絡会)にて、望まない妊娠・中絶について統計の数値を共有することや対応を協議していません。

出産を可能にする環境整備などの取り組みを進めることも必要です

まずできることは、経済的な理由で産むか産まないか悩んでいる妊婦に必要な情報を届けることですが、区ホームページには、妊娠・出産のページに低所得の妊婦向けサービスの案内が掲載されていません。

助産制度については、生活支援のページにたどり着かないと情報が得られないだけでなく、想定できる検索ワードを用いてもヒットしづらく、必要な方に届いていないことが懸念されます。早急に対応するよう求めました。


SRHRに関する要望


女性の生殖に関する健康・権利のため、行政でも更なる取り組みを行うことを求めました。

①すべてのカップルと個人が子供の数、出産間隔、および出産時期に関して責任をもって自由に決定でき、そのための情報や手段を得ることが出来る基本的権利を保証すること

②女性の健康週間の際に、セクシャルリプロダクティブヘルス&ライツ(SRHR)についてのシンポジウムを開催すること

ユースフレンドリーな産婦人科医療機関を見える化すること

ホワイトリボン運動による啓発活動を行うこと

⑤「江東区セクシャルリプロダクティブヘルス&ライツ推進宣言」をすること

⑥空き家を活用したまちの保健室を作り、女性の健康増進に資する取り組みを行うこと

おわりに

内閣府の進める男女共同参画推進計画でも女性の健康に関する取り組みが進められており、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)も含んでいます。

一方でもっとも住民に身近な「行政」では、ほとんど効果的な事業は行われていないと認識しており、大きな課題だと考えています。

今回は決算委員会の衛生費(保健所への質問)でとりあげた都合で、教育についてはとりあげていませんが、なにより発達段階に応じた包括的性教育が重要となります。



女性の権利を守るのが助産師であり、自治体議員としてこの分野には注力しています。

引き続き頑張ります。声をお寄せください。




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〇webサイト
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