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『寄生獣』の素晴らしさ/『寄生獣 ザ・グレイ』の甘さ
韓国版『寄生獣 ザ・グレイ』(以下ザ・グレイ)を全話視聴しました。
感想は「原作を薄味にした感じで残念」です。
以前第1話を視聴した時の感想を書いたのですが、やはり原作は偉大だなという感じです。
以下原作『寄生獣』と比較した感想となります。両作品のネタバレ、根幹に関わる重大な設定バレを大いに含みます。ご了承ください。
(ネタバレ無しの前回投稿記事)
■ 動きが見える刃のスピード感
映像面はク
『ようこそ!FACTへ』が人々をつなぐ
『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』(魚豊)が最終回を迎えました。
全30話であることが事前に公言されていたようですが、その噂を知らない方々からすると「打ち切りか?」と想像するのもうなずけます。本作はそれほどまでにこの現実世界の不可思議さに迫った作品であると言う事でしょう。見て見ぬふりをしてきた、覗いてはいけない陰謀渦巻く社会の姿を突き付けられたかのような錯覚に陥った方も居たかも知れません
『君と宇宙を歩くために』僕らが奇跡的存在であると教えてくれた
『君と宇宙を歩くために』(泥ノ田犬彦)が素晴らしい作品なので、ぜひ多くの方にお読みいただきたいです。
どんなところが魅力的なのか、そしてなぜ我々は物凄いのか(奇跡的存在なのか)について考えていきたいと思います。
本稿を書くために第1巻を読み返したのですがまた大泣きしました。
ネタバレはしませんが内容に触れるため未見の状態でお楽しみになりたい方はご注意ください。
■人物紹介
小林大和。勉強や覚え
認知戦の凶弾で死なないために『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』
『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』(『マンガワン』連載中。魚豊)が相変わらずおもしろいです。
10月23日(月)現在第13話です。
9月20日(水)記事公開時は第7話まで公開されており、その時点でも十分おもしろかったのですが、そこからさらに物事が動き出し主人公は後戻りできないところまで来てしまったようで目が離せません。
主人公の渡辺君を見ていてふと、「陰謀論にハマりやすい人はコンコルド
『ようこそ!FACTへ』 陰謀論との接し方について
『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』(魚豊)を読んだ時のおもしろさと不穏さは何が理由なのでしょう。
前作『チ。-地球の運動について-』では天動説が常識とされた時代に地動説を貫き通す人々の生き様が描かれました。
全8巻で読みやすく、そして大変すばらしい作品です。
では『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』(以下『ようこそ!FACTへ』)の面白さはどのようにお伝えできるのでしょうか。
「伏線回収」と「叙述トリック」の誤用にご注意を
日本語の誤用が気になります。
特に「伏線回収」と「叙述トリック」の誤用がすごく気になります。
どちらの単語も「びっくりしたオチ」という広い意味で使用している人が多いと感じます。
この記事は「伏線回収」と「叙述トリック」について例文を挙げながら説明をし、作品をより深く味わうための知識が増えるような(つまり誤用を減らすための)解説を心掛けております。
この2つについて曖昧な方はもちろん、すでにご存知
■ 「あの時ああしていれば」という後悔が人生を強烈に彩る ■【漫画】『かくかくしかじか』東村アキコ
本作は漫画家・東村アキコの少女時代から現在までを描いた自伝的漫画。
絵画の先生である日高との思い出を軸にさまざまな出会いが描かれる。ギャグが挟まれるので読んでいて飽きず、また要所要所で日高への語り掛けが挟み込まれるので、嫌でも悲しい展開を想起させられる。
幸運な人は人生で師と呼べる人と出会う。
人生を変えるような、未来を決定付けるような、そんな人物。
東村アキコにとって日高先生がそうであり、振り
「無量空処」と「フレーム問題」について。あとジョジョ6部とか。
『呪術廻戦』の「無量空処」って「フレーム問題」がモデルですよね。
このように友人に言ったところポカンとされたのでネットで検索してみましたがこのような発言をしている方があまり居らず。
ということで今回は聞きかじった知識を駆使して「無量空処」について考えたいと思います。
「無量空処」とは週刊少年ジャンプ連載中の漫画『呪術廻戦』に登場する五条悟が使用する技で、相手に無限の情報を与えて身動きできなくさ
『邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん』に打ちのめされろ
■ もう「映画好き」を名乗れない
ありとあらゆる邦画を独自の角度からプレゼンしまくる漫画。
それが『邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん』だ。
プレゼン中の映子さんはまさに「邦キチ」の名の通り、目が飛んでる上に一つも共感できない内容を無遠慮にぶつけてくる。
僕がほとんど観たことが無い映画ばかりを取り上げていて、たまに観たことがある映画をプレゼンされても「そこを薦めるんかい」という内容。
笑いな
戦争により消えて無くなる『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』感想と湧き出る疑問
涙が止まりませんでした。あふれ出る涙を幾度となくぬぐいながら最終巻を読み終えました。
『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』(武田一義著、全11巻)
この作品は昭和19年、太平洋戦争末期のペリリュー島を舞合に壮絶なまでの戦場の様子を描いた漫画です。
ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻から1か月以上経過し、「なぜ戦争が起こるのか」「戦争を止めるためには何が必要なのか」などいろんな疑問が浮かびました。
真理は無遠慮に無慈悲に、そして暴力的に繋がれてしまう 『チ。ー地球の運動についてー』
『チ。ー地球の運動についてー』が完結しました。
とても強く心が揺さぶられる作品で、生き方や世界観、倫理観を見つめ直すきっかけとなりました。
なぜ人は生きるのでしょうか。多くの人はこの世界をどのように観ているのでしょうか。そしてどのような倫理に従っているのでしょうか。
この作品を読み明確になったものがある反面、さらに不鮮明に迷いが深くなったものもあります。
ですがヨレンタさんのこの言葉を胸に文章を続