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170. 2023春夏アニメ

夏アニメ始まってますね!
春はwi-fiが家になかったり旅行に行っていたり、そもそも観たい作品があまりなかったというのもあり、2作しか観られませんでした。あんなにアニメを観ない日々も珍しかったかも。

今期は快適なネット環境下でゆったり5作観ております(笑)
とはいえ学生時代は1クール10作以上は観ていたので、大分減ってはいるんですが……5作ともバラエティに富んだ内容でジャンルも被らず、満足度が高いです。

そんなわけで、春に観ていたアニメと今期のお勧め作品をご紹介していきますね。観るアニメに迷っていたら、参考にしていただけたら嬉しいです。

☆春アニメ
・魔法使いの嫁 2期
イギリス妖精界を基盤に紡がれる、上質なファンタジー作品の2期。
イギリスファンタジー好きには馴染み深い様々な妖精などを取り上げ、確固たる世界を築いてきた本作ですが、2期では主人公・チセが学院に通うことになり、人間関係に重きが置かれています。

ファンタジーに馴染みのない人には些かとっつきにくいかもしれない1期に比べ、大衆向けというか、楽しめる要素の増えた仕上がりになっているように思いました。2期から入る人もいるのかな?(1期観てないと話が分かりづらいと思うけども)
チセの世界に広がりが出つつ、ファンタジー要素も薄まっていないし、魅力的なキャラクターが増えたので、秋に放送予定の第2クールが待ち遠しいです。

それからこのアニメはとにかく曲が良いので、それも楽しみの一つ。
世界観に合った、夢想的で綺麗な音は聴いていて癒されます。
何たって1期のケルティックなed「環-cycle-」はZABADAK作曲ですし。OVA「西の少年と青嵐の騎士」のed「auro nowe」は透明感あふれる美しい楽曲ですが、アーティストinocenciaは謎に包まれたシンガーで他の曲を聴くことができないのが残念です。

・王様ランキング 勇気の宝箱
非力な王子・ボッジが、数々の困難に立ち向かい王を目指す本編は、涙なしには観られない感動作でした。「勇気の宝箱」はその本編を補足するようなミニエピソード集になっていました。

人々の複雑な思惑が入り乱れるドラマが見るものを引き込んだ本編ほどの感動はないものの、本編では分からなかったキャラクターの胸の内が明かされたり、キャラクターの性格を形作った過去の出来事、ボッジが王になったその後などが描かれており、見所が多かったです。やっぱりちょっとうるっとくる回もありました。
何より、一度終わった作品のキャラクターにまた会えるのが嬉しいですよね。

個人的には、不死身の怪物と化したオウケンを救う術を探すべく、禁忌を犯して旅に出たオウケンの右腕(名前忘れてしまった……)と、彼を補佐する同僚3人組のエピソードが特にぐっときました。王様ランキングの冥府にはいい人ばっかりだ。

というか調べていて知ったのですが、ボッジの師匠・デスパーの声優が櫻井孝宏さんだったとは……!「PSYCHO-PASS」の槙島さんにベタ惚れなので櫻井さんと言えばそのイメージ。演技の幅広いなあ。


あと、漫画を読んでいる「私の百合はお仕事です!」と「山田くんとLv999の恋をする」もアニメ化されていました。前者は友達と恋愛の間で揺れ動く少女たちの心の機微を描いた良作、後者はネトゲを舞台にした主人公の勢いに流されながら読む感じの恋愛もので、わたしはアニメは観ていませんがPVを見る限りではわりと忠実にアニメ化されているっぽいです。よければこちらもチェックしてみてください。漫画の方もぜひ。


☆夏アニメ
・ホリミヤ -piece-
頭が良くて美人でモテる掘さんと、地味で根暗な宮村くんがひょんなことから青春ラブコメディー。
1期が放送されていた時は食指が動かなかった……というより存在に気が付かなかったのですが、2期の予告を見て気になって1期から見始めたところ見事はまって一気見しました。

堀さんと宮村くんの関係性をメインにしながら、学友や家族も魅力的に描かれています。で、なんかちょっと変わった人がいっぱい出てくる。みんな可愛い。
そんな和やかでくすっと笑える雰囲気を好きになったのかなあと思います。

本作では、卒業まで駆け抜けた1期で語られなかった様々なエピソードが描かれ、キャラクターの魅力がさらに深掘りされています。みんなのわちゃわちゃを楽しめる、ファン向け作品といったところ。観るなら、宮村くんがみんなと仲良くなっていく過程を知れる1期からが絶対おすすめです。

アニメでは少女漫画感が強いように感じましたが、原作を読んでみるとそうでもないんですよね。演出の違いか、絵柄の関係か。
少女漫画っぽいけど少女漫画じゃない、少女漫画っぽくないけど少女漫画、みたいな作品ってちょこちょこあって、一体少女漫画とは何なのか最近考えています。それについてはまた別の機会にどこかでまとめます〜。

・AIの遺電子
ヒューマノイドと人間が共存する未来を描いたSF。
プログラミング通りに動く“産業AI”の他に、感情を持ち人権もある限りなく人間に近いヒューマノイドのいる世界だからこそ存在する問題に、主人公・須堂光が医者の立場から向き合います。
そもそも心とは何なのか、それは錯覚ではなく、本当に存在するのか……? そんな本質的な疑問にも言及しつつ、悩める人やヒューマノイドの姿を克明に描く。AIの進歩が目覚ましい現代において、単なる夢物語では終わらない、薄ら寒さを感じる作品です。

SFはこれまでも色々なアプローチで語られてきているので、正直目新しさはありませんが、変に奇をてらわず王道を進むことで、骨太な作品になっていると感じました。
少年漫画誌に連載されていたようですが、内容・絵柄共に青年誌で充分通用しそう。
同じAIアニメでは「イヴの時間」が思い出されます。もうあまり詳細を覚えていないので、合わせて見返してみようかな。

・アンデッドガール・マーダーファルス
同名小説が原作のミステリー。舞台は別の世界線の19世紀末ということで、いきなりシャーロック・ホームズとかルパンとか出てきたのには驚きました。

推理物は普段はあまり見ない、どちらかといえば苦手ジャンルなのですが、視聴の決め手は何と言っても鳥籠に入った首だけの女性のヴィジュアルの良さ!
アニメを見始めたら、その生首の上品かつ切れ味鋭い話しぶりも魅力的で、意外と冗談も言うところなんかもツボでした。

弟子(?)の真打津軽の落語家のような語り口も、やたら軽妙でするする耳に入ってくるなと思ったら「昭和元禄落語心中」を手がけた監督らしい。さすがです。演じる声優さんも上手いなあ。

キャラクターや演出に惹かれて観ていますが、しかしこれ主人公たちが日本人である必要ってあるんだろうか? 黄色人種への差別もないみたいだし違和感……まあ別の世界線だからと言ってしまえばそれまでなんですが、今のところ見世物小屋出身の真打津軽の物腰にだけ日本ぽさが表れていて、それだって別に海外のフリークショー出身でも良かったんじゃないのと思ったり。不老不死の輪堂さんも日本生まれには見えない。
今後、この辺りの理由がはっきりしてくることに期待しています。

・ゾン100 〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
ブラック企業をやめられずにいた主人公が、街にゾンビが溢れかえる状況になってふっきれて、振切れまくってるギャグコメディ。もうめちゃくちゃでうるさくてツッコミどころしかないけど勢いで突っ走る!って感じで、夏らしいとは言える。

4話では、大型テレビを買いに行った百貨店で偶然3人のキャビンアテンダントさんに出会う謎展開を見せていますが、大型テレビって池袋で買うものなんですかね? 電化製品と言ったら秋葉原じゃないのか? と思いながら観てました。

あまり深く考えず、ぶっ飛んでる世界と主人公を眺めて笑っているくらいが丁度良い見方かもしれない。どういうオチに持っていくのかが気になるところです。

・おでかけ子ザメ
1分半という短い尺の中に、可愛いが目一杯詰まってます。
子ザメちゃんの日常のちょっとしたシーンが描かれていて、姿やエピソードはもちろん、“子ザメ語”が筆舌に尽くし難い尊さ。演じる花澤香菜さんの高い声音と、分かりそうで分からない響きがとてもマッチしています。

その癒しパワーが余すところなく発揮されているのがエンディング曲。画面には歌詞が表示されているけれど、子ザメちゃんは何かきゅいきゅい言いながらノリノリで歌ってる、ああ可愛い。

言葉は理解できないけど何が言いたいのかは態度で分かる、癒しの動物キャラと言うと「ARIA」のアリア社長を思い出します。
二匹が出会って会話してるシーンとか最高に癒されそう。

原作漫画は未読ですが、この子ザメ語の可愛さを知ってしまうと、アニメの方がしっくりきちゃうかも……。
サクッと見られるので、忙しい人の癒しツールに最適です。もちろん忙しくない人もストレスフリーな人も、みんな観てほっこりしたらいいと思う。


こうやってリストアップしてみると、なんとすべて原作ものなんですよね。
2期続けてオリジナルアニメで気になるものがないというのはちょっと気掛かり。
まあ何にせよ9月末までこの5作と付き合っていく所存です。

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