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【本棚】LISTEN/人の話、ちゃんと聞けてる?

最近読んで衝撃を受けた本。
LISTEN/ケイト・マーフィー

あーー、自分に友達が少ないのはこれが理由だったのね!と思わず膝を売っ打っちゃいました(それだけではないけど。)

正しい聞き方とは何なのか?
よくよく考えてみると当たり前のことなのだけど、当たり前のこと過ぎて、みな「聞く」ことを軽視してしまっている
それ故にみな孤独を抱えている。

今回は書籍の中から私が特に気をつけたいポイントを抽出してみました。
私と同じような態度を取ってしまっている人の参考になると嬉しいです。


1.「誰かの話を本気で聞く」とはどういうことか?

あなたは人の話を聞くとき、どういった態度を取ってますか?
以下はNGポイント

  • 話をさえぎる

  • 言われた言葉に対し、曖昧な反応をする

  • ケータイなど話し手以外を見る

  • 落ち着きがない

そんなこと初歩中の初歩だよ~!と思われるでしょうが、これらに当てはまる人が本当に多い。
例えばこんな会話↓

Aさん「先週ウチの犬がいなくなってしまって・・・見つけるのに3日もかかったよ。」
Bさん「そうなの!?ウチの犬もよくフラフラ出ていってしまうのよねー。実はこの前も~~~」

Bさんの正しい返答は「そうなの!?結局どこで見つかったの?」と言うこと。相手の言うことに真摯に向き合い、好奇心を持って受け止める。
これが正しい聞き方です。

でも、上記のような女子トークに多いですよね。「犬」という共通の話題を見つけ、誰しもが「私は~」と次々と自分の身の上話を語っていく。
みな「次の会話を探さなきゃ!」「うまく返さなきゃ!」と必死で頭を回転させながら話を聞くから、人の話がちゃんと聞けていない。これでは相手の理解に繋がらないですよね。

恥ずかしながら、自分にも思い当たる節、めちゃくちゃありました。。。
特にウチは全員B型のマイペース家族なので、家族内の会話はいつもこんな感じ。
それが当たり前と思ってしまっていたけど、ちゃんと人の話に向き合わなければ、そう強く感じました。

2.人の話を聞くにはガマンが必要

人は誰でも先入観を持っています。
これが、聞くことを邪魔してしまう。
「どうせ、こんなオチだろう。」「この人のことはわかっている。」
そんな気持ちが、聞く力を阻害してしまっている。

身近や恋人や家族の方が、話を聞けなくなるってこと、ありますよね?
これは全て先入観が原因。

また、身近な人でなくとも、人を住んでいる場所や学歴や持っているモノ、宗教などでラベリングして判断してしまうことも多い。

人質交渉などを手掛けるFBI捜査官は、聞く力にとても秀でているそう。
元FBI捜査官のゲイリー・ネスナーは「起きたこと(事実)よりも感情を理解する方が大切」と言っている。
なぜ、それをするに至ったのか?相手の視点を理解しなければ、交渉なんてとてもできないと。

ただし、こういった「正しく聞く力」は初めから身についているものではない。注意力をもって集中して人の話を聞けるようになるには、それなりのトレーニングが必要だ。
先入観をできるだけ排除し、人の話に真摯に耳を傾けられるよう、意識していかなければ。

また、実は知能の高い人ほど話を聞くのが難しいともされている。
人の思考のスピードは話すよりもずっと早いそう。なので、話を聞くの使う脳細胞はほんの一部。多くが余っている状態なので、人の話を聞きながら、別のことを考えたりしちゃうんですね。

話を聞きながら、色々思考が渦巻いて、気づけばうわのそらってこと、ありますよね。そういった点からも、意識的に人の話に集中して聞くことが大切なんです。

3.反対意見との接し方

反対意見、怖いですか?
人は誰しも生理的に、反対意見に対して脅威を感じてしまうもの。
当たり前ですよね。一昔前であれば、対立する敵には殺されてしまっていたのだから。

反対意見に出くわすと、「自分のことをバカにされた!」とついつい擁護したくなるもの。自分を正当化し、相手より権威があると知らしめたくなる。

でも、そうすることで自分の幅を狭めてしまっている。

人として成長する唯一の方法は、反対意見に耳を傾けること。

自信のある人は、自分と違う意見に怒ったりしない。反論するために癇癪を起こしたりもしません。きっとあなたの憧れる人もそうなのでは?

反対意見に出くわしたら、深呼吸して一息おこう。
なぜそう思ったのですか?相手に素直に聞いてみよう。

これだけ色んな人がいる世の中、意見の不一致は避けることができません
その際にどいった対応ができるかで人としての器量が大きく変わってきます。
そういう私はおちょこの下くらいの器量しか持ち合わせてませんが、、、頑張ろっ

4.アドバイスは必要ない

人に相談されると、アドバイスしなきゃー!て思ってしまってませんか?
これ、不要です。
アドバイスをするってことは、「あなたには問題解決能力がないですよ」と否定していることになる。

相談をされたら、相手を理解することを第一に心がけましょう。
相手を本当に理解するには、相手の本質を浮かび上がらせるようなシンプルな質問をすること。
そのうえで、相手から意見を求められたときのみ話すのがよいそうです。

この話、男女間の恋愛などでよく聞く話ですよね。
女性はただ聞いて共感してほしいだけなのに、男性は解決策を提示しなきゃ!て思って色々意見してしまう→喧嘩になる。

私も中身がおっさんなので、ついつい「建設的な答えを出さなきゃ!!」て考えてしまいますが、違うんですね。
こんなことに、もう何年も気づいてこれなかったのかって悲しくなるけど。
明日からでも変えられる。相手への理解を意識しよう。

5.本音はだいたいバレる

さきほどの反対意見への対し方にもリンクしますが、その人のことをどう思っているかはたいていバレます
人が聞いているのは言葉だけではないんですね。
表情、息、汗、身振り、姿勢・・・

よくメラビアンの法則で、視聴情報が55%、聴覚情報が38%と言われますが、その聴覚情報の中にも言葉以外に色々含まれているということ。

  • 相手をコントロールしたい

  • 自分の権力をみせつけたい

  • この人は苦手だから話すのは嫌だ

もちろん、テクニックである程度を誤魔化すことはできますが、結局はバレてしまう。
自分の全神経に気を使って取り繕うよりも、純粋にその人を理解しようとマインドを切り替える方がずっと楽だし健全ですよね。

私は「この人苦手だな-」と思って接してしまうことが多いんです。
私自身は言葉遣いも丁寧で見た目もちゃんとしているとよく言われる。だから一見コミュニケーションには問題なさそうに見えちゃうのだけど、本質的に人と繋がれていないのは、相手のことをどう思ってるかが透けて見えちゃってたんだろうな。

そんな風に生きるより、真摯に人と向き合ったほうが、自分の人生もずっと面白くなるはず。
気持ちの切替って中々難しいけど、意識していこう。

6.スマホは聞く力を奪う

スマホ依存症というのが問題になったりしているけど、その大きな影響として、人の空想する力を奪ってしまう、というものがある。
マイクロソフトの調査では、2000年以降、人の集中できる時間が12秒→8秒に低下しているそう。

企業としては、スマホに人を縛り付けていた方が儲かるので、あらゆる手段で繋がりを保とうとする。
GAFAのような企業は、コンピューターサイエンスだけでなく、脳科学、心理学などあらゆるものを組み合わせ、スマホにとどまらせる方法を開発している。
最近はマインドフルネスなども取り入れたりしてますよね。一見、人の豊かな生活を支えているように見せかけて、実はどこもプラットフォーマ-としての権力を保つのに必死なんですね。

空想する力は聞く力にもリンクしている。スマホに接する時間が多いほど、人の聞く力も奪われてしまうので、注意しなければ。

ハーバードの2010年の研究で、「ファミリーディナープログラム」といのが
ある。
毎日食事の時間にスマホやTVを禁止し、家族が一緒に話をすることを習慣化することによってどんな変化があるのか?を実験したもの。
結果は、子供の薬物乱用や10代の妊娠、うつ病などが低下。
また、語彙力や成績、打たれ強さ、自尊心などはいずれも上がったそう。

でも、「今日何があったの?」だけでは日々の会話は続かないですよね。

これまでもらったプレゼントで一番嬉しかったのは?
旅行に行くならどこに行きたい?
もし100年前に戻って何か持ち帰れるなら何がいい?

こういった会話って家族だと意外にしないものだけど、その人の本質が見えてきて面白いもの。
ファミリーディナープログラム、我が家でも実践していこう。


情報を絞って書こうと思ったのに、それでも書きたいことがいっぱいで長くなってしまった、、、

上記に記載したことは、どれもすぐにでも実践できることばかり。
今日から意識変えてこー




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