私が親になったら

子供を授かることがあれば、
私は私が子供の時に感じた浅はかな想いを
私の子供には感じさせたくない。

中学生という、まだまだ人生を何も知らない私は
「私が産まれて来たから母になったあなたと共に歩んで生きたい」と思っていた。

だが母には、私が産まれる前の沢山の経験があり、その経験を基に私に「こうした方が良い」「ああした方が良い」と言った。
それも私を想って言ってくれたのだろうと今では感じているし、その愛情は私を密かなマザコンにしたのかもしれない……

当時の私は自分をそれなりに思慮のある人間だと思っていた。

私が産まれて親になった母に
「あなたの私が産まれる前の経験からのアドバイス」
は適正なのかと疑問に思った。母はそれまでの人生において、成功者又は正論を持ち合わせているのかと。
今、考えればただの反抗期だ。

ただ、今考えても中々に的を射てるとも思った。
私はこの先決して成功者にも正論を持ち合わせることも無いだろう。
きっとまだ見ぬ私の子供も同じことを感じ、思うはずだと勝手ながら思っている。

そもそも、まだ見ぬ私の子供は
そのまま出会うことのない人かもしれない。

だが、私にも子供ができた準備くらいしておきたいと

何故か恋人もいない今、思ったのだ。

だから私は、今のこの想いと20年近く昔の朧気な記憶をここに残して、会話のできる年になった子供に伝え忘れないように、勿論、私自身が忘れないように

ここにまた1つ、想いを綴った次第です。

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