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私というにんげん


私は何になりたいんだろう、てずっと考えている
不毛、かもしれない
でも

利き手が動かなくなっても 性懲りもなく舞台に立ち続けて

片足を壊しても 声があるから 芝居はやめずに生きていけると思った

心の拠り所にしていたへたくそなギターの基礎練習もできなくなって でも不器用な右手で文字を書くことを選んだ 
いつかことばにできなかった感情を 音に残しておきたくて 
右関節が痛んで鍵盤もたたけない、無理しない方がいいらしい
だけど脳みそは歩き続け 心臓は歌うことを望んだ 
それを誰かは呆れてみているのかもしれない
あなたのせいだと非難する人もいても 私は私の痛みを知っている
だから、ことばにして伝えるために足掻いている 舞台で輝くために、息をする 
深い海の底まで沈んだら、より一層煌めくためだとうそぶきながら

笑っちゃうくらいそれしかなくって 本当に
私の心は 行き場を失いどんなに頑張りが足りないとののしられようと 表現することを続けたくて 誰かにみつけてほしいなんて 臆病だけど瞬きを絶やさぬ希望をかき抱いて 突き進もうとしている

派遣社員としての社会的立場さえもたない時間が積み重なるのは怖いのに 寝込んでも自分のために生きている 今の方がしっくりと私でいる時間が多いのだ 
ただ半身の痛みが私を朝から晩まで離さず 闇が迫れば強まるその事実だけで 楽になってしまいたいと祈りのように思う日があっても 何度明けないことが苦しくなっても 結局私は痛みの中生きることを望んでいる

それが成仏した時、初めて命の意味を知れる気がして だから今は死にたくなくて みっともないくらいに

詩人、役者、ミュージシャン
脚本 小説 何したいの
わからないままだ 全部したいの
そんなの無理でしょ
わかんないじゃん、全部、やってみなきゃわかんないから
アーティストになるて決めたんだから この先何があっても 最期のその時まで 闘うことを諦めない人であれ 
己に負けなければ誰にも負けないよ 寂しくていいよ ひとりぼっちで進むことをやめないで
怖いまま駆けだせば 巡り会える 

無敵で自由な者になれる日までとどまることなく 私は私の答えにたどりつくため
叫びたいなら 筆でも声でも何かを握ってたやすく楽になることを選ばないあんたでいろよ そうしようぜて 残酷なようでやさしいあなたの微笑みを抱きしめて 私は今日も前に進むことに決めている

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眠れない夜に

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