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はじめに

日本語教育能力検定試験。独学合格のための、たったひとつのこと

こんにちは。お読みくださりありがとうございます!めちゃ嬉しいです!!

日本語教育能力検定試験。合格率は平均で30%未満。決して簡単ではありません。勉強するぞ!と赤本や過去問を目にした途端に「…え…?!」となるかたも多いのではないでしょうか。

合格者には大卒や院卒の人や420時間講座の修了者も、毎年受験する超ベテラン日本語教師や養成校の先生方も含まれています。
何の基礎知識も下地も持たない人が独学で30%未満のひとりになろうとするとき、暗記頼りの勉強では心もとないですよね…。

何からどう勉強すれば効率的で効果的なのか。 
そのような気持ちでこれをご覧くださっている方もいるかもしれません。

私は日本在住の日本語母語話者です。ある年の3月に日本語教育能力検定試験の受験を決め、同じ年の10月に受け、無事に合格しました。

その後、あるところで日本語教師としての採用試験を受けた際に、「短期間での勉強で合格をなさったようですが、どのように勉強をしたのですか?」と聞かれました。

とっさに浮かんだ答えはこうでした。
「当日のベストな自分を思い描き、勉強期間中は、その自分になることだけを考えていたな…」と。それがきっかけで勉強期間を振り返りたくなり、こちらを書いています。

検定には私と同様のシニア世代でチャレンジなさる方も多いです。記憶力や体力の衰えを感じやすい年代で、なにかと不安かもしれません。

でも、記憶力に頼らない勉強法はあります。
わからない問題で正答率を上げられる方法も。
体力も、ほんの短時間の運動で結構なんとかなりました。

この記事が「それをやれば1〜2点は稼げるかもしれない」みたいな、下駄の足し的なヒントとなれば嬉しいです。

独学合格での費用と書籍


独学のため費用は、どのような教材を揃えるかで幅が出ます。私の場合は1万5千円程度。写真のとおりです(実際には図書館活用もしたので、読んだ書籍はもう少し沢山あります)。
模擬試験や週末のオンラインの集中講座等は、何も受けていません。

画像:独学のために購入した全書籍

・写真中右上の、黒と黄色の問題集は、9月以降でなんとなく過去問や赤本以外で力試しをしたくなり書いました。ただ、写真中の緑の問題集や、(写真にはありませんが)オレンジor青の問題集をお持ちの人なら、買わなくてもいいかも…。

・用語集はあると便利です。私は言葉を調べるためにネットにアクセスすると集中力がそがれてしまうので、助けられました。
 別の用語集でもいいと思います。他の用語集も図書館等で借りて比較しましたがそれぞれに良さがあります。この赤い本は小ささ・軽さが便利でした。

中央の緑の問題集は古いですが、私はお気に入りです。聴解が理解できたのはこれのおかげです。また、記述式対策も素晴らしく、「おまけ」も充実しています。

メリットは費用だけではない

費用はメリットだけではありません。それも大きいのですが、私が真のメリットとして感じていることは別にあります。

独学の最大のメリットは、とにかく楽しかったこと。他人との比較で落ち込むこともないですし、1日ごとに目標に近づいている充実感を持つことができました。

もしかしたら、「楽しく勉強できたのは、もともと勉強や試験に慣れている人だからなのでは?」と想像する方もいらっしゃるかと思います。

実際は、今回のような本格的試験に臨むのは大学受験時以来。35年以上ぶりでした。
仕事もさほどしていませんでした。出産後にひどく体調を崩し、子どももいたので通院と家事と地域での活動とで、マイペースに暮らしていました。

「当日のベストな自分を思い描き、その自分になるために生きる」とは

受験を決めたとき、まず最初にしたことは、想像でした。
この検定試験に合格できる人って、どんな人なのかな、って。

試験当日、どのような状態の自分になっていれば私は、「きっと合格できる」と思えるんだろう?と。

次に、その自分になるために必要なことを挙げて、いつどのような順番でそれを実践するのかを考え、それを元に計画を立てました。

私の場合は勉強期間は短めでしたが、それも良かったです。ほぼ半年という短期間だからこそ全力疾走できました。あれ以上は頑張れなかったと思います。

本編の内容

本編では次のような内容を予定しています。

第1章 「試験当日のベストな自分」、イメージのしかた
第2章 勉強プランの作りかた
第3章 挫折を予防しながら学ぶやり方について
第4章 独学での、難解な事柄の攻略法
第5章 10月以降の最終調整期の過ごしかた、試験当日の情報

また、他ではなかなか得難そうな、3つの情報も記します。

1つ目は、凡ミスをしないための7つの対処方法。
自分のミスを分析して見つけました。見つけてからは、この7つを書いた紙を常に手元に置いて過去問をしてました。頭が疲れて朦朧としてもへっちゃらでしたし、試験当日も拾えた問題があります。内容は第4章の後半で。

2つ目は、疾病やハンディを持つ人が受験に際して出せる「配慮申請」について。
第5章で、申請の出し方や申請後、当日のことなど、私の体験を簡単に記します。

3つ目は、各月に何をしたのかの一覧です。
検定準備のための行動や学習項目をズラリと提示します。「ふろく」として最後につけますので、チェックシート的にどうぞ。

検定に挑むことの、大きな意味と価値

日本語教育能力検定試験はやさしい試験ではありませんが、素晴らしい試験だと思います。試験は学歴や職歴を問わずに誰にでも開かれているからです。

今後は日本語教師の国家資格化が控えていますが、今このタイミングで検定試験に臨むことには大きな意味と価値があると考えます。
なぜなら、今なら誰でもチャレンジできる民間の検定試験だからです(最終的にどうなるかは明確な発表までは不確実です)。それに勉強の中で国家資格化後に必須になる価値観や情報に触れることができます。どのような経緯から国家資格化へと至ったのかや日本語教育が目指そうとする方向性、ベースの方針、最新の教材情報等を知ることができたのは、今の時代を生きるひとりとして本当に良かったです。

読んでくださっているあなたのチャレンジに心から敬意を表したく思います。
それが日本語教育能力検定試験とは限らないのでしょうが、学びが、期待するゴールへと実を結びますように心から願っています。
当日はベストなご自身となって、フルパワーを発揮し、手にしたいそれをつかみとってください! 

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