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ロンドンで出産③ 退院

NHSでは、経膣分娩の場合は6-24時間、帝王切開の場合は24-48時間で、一般的に退院となります。予後が悪い場合などは個別に延長されることもあります。

キャサリン妃が出産当日の退院の様子をマスコミに公開し撮らせていたことで日本でもこの早い退院の話題が有名になったように思います。

「リラックスできる自宅に早く帰る」という名目ですが、NHSの医療費削減のためにも必要なのかもしれません?

初産婦の方は不安が大きいかもしれないので、希望次第で長い入院が可能という点でもプライベート病院を選択するメリットがあるかもしれません。家に子供を残してきている&新生児に慣れている経産婦にとっては、すぐ帰れるのはメリットに思えます。

妊娠出産に関わるNHSの医療費はすべて無料のため、退院手続きらしいものもなく、

・新生児の健康チェック
・退院後の緊急連絡先配布
・今後のミッドワイフ訪問の説明

等が終われば、病室を出ていってセンキューバイバイでおしまいです。

プライベート病院だと2-3日の入院が多いようですが、それでも日本のように1週間ということはあまりありません。

基本的に産科の病院内では、沐浴指導や授乳指導などは行われず、退院後のNHSミッドワイフの自宅訪問などがそれに代わります。産んだのがNHSかプライベートかに関わらず、産後のNHSのミッドワイフ訪問は誰でも必ず、無料で受けることができます。病院から各地域のミッドワイフチームに退院の情報が伝えられ、電話で訪問のアポイントメントを受けます。日本でいう保健所、地域の保健師さんのサポートを受けられるのと同じです。初めの数回は自宅訪問、その後は近所の児童館等を訪問する流れになります。

退院時は、交通手段ごとに必要なものが異なります。

・自家用車: 新生児対応のチャイルドシートを用意し乗せる
・ブラックキャブや公共交通機関や徒歩: 新生児対応のベビーカーに乗せ、ベビーカーごと乗り込む

このどちらかが一般的なように思います。ウーバー系もチャイルドシートなしで乗せられるはずですし、ベビーカーでなくエルゴなどの抱っこ紐もありですが、あまり見かけないような気がしています。

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