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「お金」の問題は結局「人」の問題

はじめに

お金は私たちの生活に欠かせないもの。しかし、そのお金が原因で様々な問題が生じることもあります。お金の問題を深掘りしていくとどうやら「人」の問題につながる、ということを考えていきます。

そもそもお金とは

お金は、商品やサービスの交換手段として使われるツール。しかし、その価値は国や時代、さらには個人の価値観によっても異なってきます。お金自体には価値がなく、私たちが価値を認めることで初めて意味を持ちます。

なお「お金自体には価値がなく、私たちが価値を認めることで初めて意味を持つ」という考え方があります。これにより通貨の種類として法定通貨と仮想通貨の両方が成立する可能性を形にしました。

法定通貨

法定通貨は、国家や政府によって発行され、その国内での支払い手段として法律で定められています。例えば、日本円やアメリカドルなどがこれに該当します。法定通貨の価値は、政府が裏付けとしている信用に基づいています。つまり、政府や中央銀行の政策、経済の状況、そして何よりも私たちがその紙幣や硬貨を「お金」として受け入れ、使用することで価値が成立します。この信用は、国家の安定性や経済力によって左右されるため、インフレーションやデフレーションなど経済の変動が価値に影響を及ぼします。

仮想通貨

一方、仮想通貨(暗号資産)は、ビットコインをはじめとするデジタル通貨であり、特定の国家や政府によって発行されるものではありません。仮想通貨の価値は、市場の供給と需要、技術の信頼性、採用の広がり、そしてコミュニティの信用によって決まります。仮想通貨はブロックチェーン技術によって成り立っており、この技術が提供する透明性、改ざんの困難さ、分散型の特性が価値の根拠となっています。仮想通貨の価値は、その通貨を受け入れる人々の間での合意によって成立し、従来の法定通貨とは異なる形で信用が構築されます。

通貨は信用で成り立つ

法定通貨も仮想通貨も、その価値は私たちの信用と認識に基づいていますが、その背景には大きな違いがあります。法定通貨は国家の権威と経済力に支えられ、仮想通貨は技術とコミュニティの信頼によって価値が定められます。どちらも「お金」としての機能を果たしますが、その成り立ちと私たちがそれに価値を見出す根拠には、違いがあります。


お金の問題とは

ここで「お金の問題」について考えていきます。お金の問題は多岐にわたりますが、主に経済的な困難から生じるストレスや、お金を巡る人間関係のトラブルなどがあります。例えば、収入が減少したことによる生活の質の低下や、借金が原因で家族や友人との関係が悪化するケースなどです。

お金の問題は、私たちの日常生活に深く根ざし、多方面にわたる影響を及ぼします。具体的には、経済的な困難が心理的ストレスを引き起こし、人間関係にも悪影響を与えることがあります。以下に、お金の問題がもたらす具体的な状況とその影響について考えてみます。

収入減少による生活の質の低下

収入が減少すると、生活水準を維持することが難しくなります。例えば、以前は余裕を持って楽しめた外食や趣味の活動を削減せざるを得なくなり、生活に必要な物品やサービスの購入を控えるようになります。これは、生活の質の低下を直接感じさせるだけでなく、ストレスや不満を引き起こし、精神的な健康にも悪影響を及ぼします。

借金と人間関係の悪化

借金は、個人間の関係だけでなく、家族関係にも大きな負担をかけます。借金を抱えることで、返済のプレッシャーが日常的なストレスとなり、それが家庭内の緊張や争いの原因となることがあります。また、友人や親族からの借金は、返済が遅れると信頼関係を損ない、最悪の場合、長年の関係が断絶することもあります。

経済的困難による社会的孤立

経済的な問題は、社会的な活動への参加を制限することもあります。例えば、友人や同僚との交流の場にお金が必要な場合、経済的な理由で参加を断念すると、徐々にコミュニティから孤立してしまう可能性があります。このような孤立は、自尊心の低下など精神的な問題を引き起こすことがあります。

職場でのパフォーマンスへの影響

お金の問題は、職場での集中力やパフォーマンスにも影響を及ぼします。経済的な不安が頭を離れず、仕事に集中できなかったり、ストレスが原因で職場での人間関係が悪化したりすることがあります。これは、キャリアの停滞や離職リスクを高め、さらに経済的な問題を深刻化させる可能性があります。


お金が払えるようになったときに出てくる感情

一方で、経済的な問題が解決し、お金が払えるようになったときは、安堵、自信、幸福感といったポジティブな感情が湧き上がります。経済的な問題が解決し、お金が払えるようになったときに感じる感情は、単に財政的な安定を取り戻すこと以上の意味を持ちます。この変化は、自己価値の再認識、生活の質の向上、そして希望をもたらします。

安堵感

経済的な問題が解決すると、まず感じられるのは安堵感かもしれません。これは、長期間にわたる不安やストレスからの解放感によるものです。例えば、毎月の家賃やローンの返済、生活費など、基本的な支出をカバーできるようになったとき、心理的な重荷が軽減されます。この安堵感は、生活の不確実性が減少し、日々の生活に集中できるようになるかもしれません。

自信の回復

経済的な自立は、自信の大きな源泉です。自分自身で生活費を稼ぎ、財政的な義務を果たす能力を持っていることを実感すると、自己効力感が高まります。私が新しい仕事を得て、再び経済的に自立できたとき、自分の能力と将来に対する信頼が戻ってくるかもしれません。

生活の質の向上

お金が払えるようになると、生活の質が向上し、家族や友人との関係を楽しむ余裕が生まれます。また、趣味や休暇、自己投資など、自分自身の幸福に直接貢献する活動に資金を割り当てることができます。人生の満足度を高めることにつながります。

希望が持てる

お金が払えるようになると、未来に対する見通しが明るくなります。経済的な問題を乗り越えた経験は、困難な状況でも前向きに対処できるという自信を与え、将来への計画を立てるモチベーションを高めます。

結局お金というツールを通じて「人」を考えること

お金の問題は、表面的には経済的なもののように見えますが、根本的には「人」の問題です。お金を巡る問題は、私たちの価値観、人間関係、さらには自己認識に深く関わっています。お金がないことによる恥や不安、お金があることによる安堵や幸福感は、内面の反映といえます。
こうして、お金の問題を考えることは、結局のところ、私たち自身と向き合うことです。お金はただのツールであり、そのツールをどのように使うかは私たち次第。お金の問題を通じて、私たちは人間関係や自己認識を深め、より豊かな人生を送るための知恵を得ることができるといえます。

「お金」という姿を通じて「自分の内面」を省みるということが大切なのかもしれません。


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