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家事と男と女 おじさんおばさんにムカついても仕方ない

Sakuです。

私はオランダ人の彼氏がいて、一緒に住んで半年くらい。

今朝、私より早く家を出る彼がゴミを出すときに、こう思いました。もし彼がゴミ出し「だけ」をやって、それで家事やってますみたいな顔をしていたら、ひっぱたきたくなるし、まず一緒には住めないな。

というのも、あるデータを最近見たので

回答人数は1,000人あまりと、十分ではないかもしれませんが、共働き世帯の男女に聞いた結果ということです。それから、「どの家事を担当するか」の項目も十分ではないかも。なぜか「風呂掃除」「ゴミ出し」という順番で、例えば「片付け」とか「買い物」とかいった家事項目がない

とりあえずこの調査の結果としては、7割の人が「家事は気づいた人がやればよい」と回答しています。ただ、

一方で、「パートナー」「自分」の回答には男女差が見られた。
男性は13.2%が「パートナー」、2.4%が「自分」なのに対し、女性は2.3%が「パートナー」、11.3%が「自分」と対照的だ。
この結果に基づいてゼネラルリサーチは、男性にも女性にも「家事は女性がやるべき」という意見を持つ人が一定数存在していると解釈している。

ということで、まあ男性のほうが相手にさせていて、女性のほうは自分がやっていると。先の「気づいた人がやればよい」派の人だって、結果的には気づいた人=女の人、というふうになってるかもしれませんね。


と、こういうデータがありまして、正直まあそうだろうなという感想ではあります。こう思いました。もしも一緒に住むパートナーが、性別を理由にして、家を保つ作業を自分に押し付けてきたら、それってすごく大変な話ではないのか?

そして私はふたつの(イヤな)ことを思い出しもしました。


ひとつは、ちょっと前に、父が姉に対して言ってたこと。「お前は、料理とかできるのか?」という問いです。

帰省していた姉(20代半ば)と、父と、私とがなんとなくリビングにいて、父がだしぬけに姉に聞いたのです。というのも、私や妹は割と料理やお菓子作りが好きで、よく家でも作っている。だから料理できるということを父は知っているんですが、姉はそんなに、作っている姿を父には見られていない。

姉と、それを聞いていた私は、「ん?」となりました。そして「なんでそんなこと聞くの?」と父に聞き返しました。

父は、「いや、将来結婚して子どもが生まれたら、子どもに作ってあげないといけないから」というふうに答えました。

それで私も姉も、「なんでそんなことを女だけに聞くの?お兄ちゃんにはそういうふうに聞かないでしょ?結婚して子どもができたら女が料理するのが当たり前ってこと?」と、まあ、反論という感じになりました。

姉も私も、こういう件に関して、だいたい同じような考えです。だからモヤモヤポイントが同じなんです。怒りポイントも。

父は、姉の年齢からして、結婚の時期だと察したんだと思います。うちの娘は適齢期だけど、そういえば料理はできるのかね?」という疑問が出てきたです。それをぶつけたまでです。結婚するかどうかもわからないし、子ども作るかも分からないし、そしてご飯をどうするかも分からないのに。


もうひとつの思い出し。

何年か前に、私の同級生の友達に聞かれたこと。彼は男です。私が(当時)彼氏ができたと言うと、「おお。弁当、作ってあげた?」と。私はまた「ん?」となりましたね。実際、そのとき部屋に泊まったり泊めたりしていたので、ご飯はお互いに作っていました。私が「なんでそんなこと聞くの?」と言うと、「いやー、彼女といえば弁当だろ!」と。

この友達は、ことあるごとにそういうスタンス。女の人にはやっぱり家事してほしい、とくに美味しいご飯をよろしくねということらしいです。


というふたつのこと。

で、思い出してはモヤモヤしたり、ときにはムシャクシャしたりもします。

私の父は、女姉妹の中の男ひとりで、台所に立たず育ちました。大学のときには、父の世話(洗濯とか掃除とかご飯とか)のために、下宿先にお姉さんが同居することになったといいます。で、その結果どういう人になったかというと、家を徹底的に掃除したり、ときには料理したりします。専業主婦だった母が働きに出だした最近は、こまめに皿洗いをしたりと、「なかなかやるじゃん」という感じで、すごいなとも思います。

やっぱりニュースを見たり、私たち姉妹が反論するのを聞いたりするうちに、「今の時代は男も家事をやらんとな」と思って、行動しているわけです。そういうふうに考えを変えていけるから、すごいです。


・・・というか、どうでもいいです。


もう50代、60代になった人はどうでもいいんですよ。反論しても仕方がないよ。

私が、どうでもよくないのは、「彼氏できたよ」という話で、「お前は弁当作って彼氏に食べさせてあげてるわけ?」と聞いてくる男の人が、同い年にいるってことですよ。なんでそんな話になっちゃうわけ?女の愛情表現=ご飯つくるってこと?じゃあ男の愛情表現は何なわけ?

そういう連中(と、呼びます)が私と同世代にいる。ということは、けっこうムカつくことです。

親戚の集まりで、さんざん、叔母さんたちには言われています。私が(お茶が好きなので)お茶淹れたり、(お腹が空いたので)ご飯よそったりしていると、「いいねえSakuは、手際が良くて、いい旦那さん見つかるよ」と。

いとこが出産して、その旦那さんがけっこう「育メン」らしい、という話になると、「○○ちゃんはいい旦那さん見つけたねえ、手伝ってくれていいね」と。

そういうのも、モヤモヤしますが、でももう、おばさんがたの言うことですから。私たちより先に死ぬ人たちの言うことですからね。私は、あるときはむしょうに問題提起したくなって、新聞に投書したりまでしたけど、もういいですよ。彼らは変わらない前提で、変わったとしたら万々歳です。


私の友達みたいな考えの連中は。同世代だから、私が今後働くとき、生きていくときに、同じペースで周りにいる。私が結婚したら「旦那さんにちゃんと美味しいご飯作ってるの?」なんて、言ってくるかもね。

ご飯なんて、生きてれば誰もが食べるわけで、両方が作れたほうがいいのにね。

掃除も、洗濯も、買い物も、スキルがあったら、あっただけ、役立つことなのにね。

ふたりで分担してやれば、さっさと終わるし、得意・不得意を分かち合えることもあるのにね。


私と彼氏の場合。ケチんぼオランダ人の本領発揮で、彼は安いものを見つけるのがとても得意です。それ以上に、彼は学ぶことが得意です。

肉や魚は買ってきたら小分けにしてから、冷凍室に入れる。ご飯を炊いたら、余った分は、ラップして冷凍する。油分の多い料理のお皿は、キッチンペーパーで拭いてから、お湯で洗う。

そういうのを、彼は最初はできなかった。オランダにいるときは父親とふたり暮らしで料理もしなかったそうです。日本に来て、私と住んでから覚えたこと。私が、これはこうしたほうが便利だよ、と言ったら、次の次くらいから自分でできるようになる。

それは彼が「覚えたほうが効率がいい」と判断したからでしょう。男とか女とかじゃなくて。

完璧な半分ずつというのはないですから、私はたとえば彼の洗濯のしかたに文句言ったり、彼は私が、お風呂場を濡れたままにしとくのに文句言ったりします。ケンカもします。それでも、私がご飯作ったら彼が食器を洗う、彼が作ったら私が洗う。というふうになっている。なんとなく半分になっている。

これが、彼がオランダ人だからなのか、何なのかは分かりません。でも、一緒に住む前に、彼がゴーヤーチャンプルーを作ってくれて、「昔から料理してたの?」と聞いたら、「ううん。でも栄養あるし安いから作ってる」といったとき、一緒に住める気がしました。

私は働く時間セーブ中だし、彼は留学生だし、この先、お互いどういう働き方になるのか分かりませんが、とりあえず家のことは支え合っていける。というのは、嬉しいかぎりです。


















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