見出し画像

アメリカ駐在妻に一番必要なスキルなのに、私が未だに嫌いなこと。

日本からアメリカへ渡米する前、私が一番嫌だと思っていた事、そして今も嫌いでできればやりたくないと思っている事、それは車の運転だ。
私は車の運転が出来なかったので、日本で生活していた際の私の愛車、電動自転車をアメリカに持っていこうと思っていた。が、何度も出張でアメリカに行っていた夫に、電動自転車では太刀打ちできないよ、なんとか頑張ってと言われた。夫を信用していない訳ではないが、もしかしたら?という淡い期待を捨てきれなかったので、インターネットで調べまくってみたが、やはり子連れで郊外に住む場合は車の運転は絶対必要だという嫌な情報ばかりが出てくる結果となった。車の運転というのは間違うと人を殺してしまうというのが本当にプレッシャーで、渡米前はその事を考える度に落ち込んでいた。
渡米後、車の運転免許を取得するのも、本当に大変だった。ニューヨーク州の場合、まずペーパーテストを受けてから、実技テストを受け、免許取得という流れになる。ペーパーテストに関しては、インターネットで検索すると、日本語で受けられるという情報が出てきた。が、それにあわせて日本語で受けられなかったとかいう情報も出てきたので、念のため英語で丸暗記した。テスト内容自体はルールを暗記すればいいだけなので簡単なのだが、そのころの私は英語がまだ全然わからなかったのでそれが大変だった。確か無事に日本語が選べて、ペーパーテストは何も問題なくパスした。
その後の実技テストが大変だった。私は日本で取得した国際免許を持っていたので、無駄に買い物に行ったりして車の運転の練習をした。一番の難関である縦列駐車の練習は家の前にいつも車が停まっているので、それを利用させてもらって練習した。あの時、我家の前に停めていた人はまさかそんなリスクが発生していたとは知らなかっただろう。そして、本番に挑んだ。が、一回目は緊張のしすぎと英語の指示が全然聞き取れなくてあっけなく落ちた。元々やりたくないのに、仕方ないからやっているような状態だったので落ちた時はショックでもう何もしたくないという気持ちになった。が、私がいくら落ち込んでも励ましてはもらえるが、もうあきらめてもいいよと言ってもらえる事はなく、嫌々二回目に臨んだ。
二回目は穏やかな雰囲気のおじさんの試験官で、私も緊張しすぎることもなく、且つ英語も非常に簡単な言葉でゆっくり話してくれたので何を言われているかがわかり無事に合格できた。
それから毎日のように運転する日々を送っている。だけど、未だに私が運転が嫌いなのだ。買い物がもともと好きではないので、自分の用事のために運転することはあまり多くないのだが、子供の送り迎えが毎日のように発生する。でも、全然好きになれないのだ。高速道路はいまだに怖くて乗れないし、初めて行く場所は事前にグーグルマップで確認しないと不安だ。多分、一生運転を好きになることはないだろうなと思っている。
ただ、そんな私に少し明るい兆しが見えたような、見えないようなという出来事があった。ちょっとしたわけがあり、友人のテスラに乗せてもらったのだ。テスラは目的地を入れると、自動で運転してくれる、噂には聞いていたが実際に見せてもらって本当に驚いた。まだ完全な自動運転ではないが、それでもほとんど勝手に運転してくれてるというレベルだった。もう少し我慢すれば運転がすごく楽になる未来がくる!と思い、夫にその話をしてみたら、テスラは高いから買えないよーと言われた。そういえばテスラって高級車だった。このあたりではやたらとテスラが走っているのでつい忘れてしまうがテスラは高いのだ。実際に残念ながら、駐在員でテスラに乗っている人はほとんどいない。だいたい駐在の場合、配偶者の車は実費の場合が多い。テスラなんて無理に決まってるじゃん・・・。
そういえば昔、友人が趣味はドライブ、音楽をかけながら運転すると頭がすっきりするし落ち着くと言っていたが、私には一生理解できなさそうだ。一方で、また別の友人に私が趣味はジョギング、走っているとストレス解消になってすっきりすると言ったら、私にはジョギングなんてストレスでしかないから絶対やりたくないと言われた。人それぞれって事だけど、アメリカ駐在妻の場合、私は運転なんてストレスでしかないから絶対にやりたくないと言ったところで、1時間後には子供にどこどこまで送ってと言われるのだ。

テスラが買えるくらいの給料、出してくれたらいいのにな・・・。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?