どちらかといえば‥
インドア派で
どちらかといえば‥
人見知りで

どちらかといえば‥
飽きっぽくて‥
そう思っていた。

でも違うのかもしれない。

ふと、そんな事を思った。
お風呂の中で‥
髪の毛を洗いながら‥
違うのかもしれない！そう思ったのだ。

自分の中で線引きをする。
見えない枠を作る。見えない箱を作る。
私はこうだから‥
そんな思いは時に自分を守り
温かく厚い殻の中で、寒い場所から身を潜め
暖を取ることができた。

でも‥
そうじゃないのかもしれない。

今度は湯舟の中で
もくもく湯気に包まれながら
頭の中で想いが文字に変わっていく。

浮かんできた言葉たちを
忘れちゃいけない
大変大変と‥
震えながらパジャマに着替え
白いページに文字を打つ。

確かに‥自分自身を知ることは
大切なこと。
良いところも悪いところも含め
自分を知る。見つめる。向き合う。

そこから得るもの。
自分を理解することによって
不本意な出来事から
防御することも出来るのかもしれない。

でももし‥その認識が思い込みだったら‥
それは自分自身の幅を狭めてしまう。
そんなの勿体ない。

その認識が仮に今の自分に
当てはまっていたとしても
その後、変わることだってある。
インドア派だと思い込んでいたけれど
なにかのきっかけで
アウトドア派になるかもしれない。

人見知りだと思っていたけれど、
自分の心ひとつで
意外と簡単に克服できるかもしれない。
人との出逢いの中で
まだ知らない自分に出逢う
そんなことだってあるだろう。

飽きっぽいと思っていたけれど
少なくともこうして書くことは
もう何年も続いている。

自分の中の思い込みで
『自分』を決めてしまうのは
可能性をそこで止めてしまうこと。

空を見る。深呼吸する。
新しい空気を吸い込んで
厚い殻から飛び出そう。

自分を囲うフレームは
硬いようでやわらかく
出入りはきっと自由だ。

もうすぐ冬も終わる。
新しい自分はいつだって更新できる。
いつだってここからが
スタート。始まりなのだから。