まばたきするのをわすれてしまう

まいにち迷走

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人はなぜ山に登るのか

人はなぜ山に登るのか。 ごつごつした山道を一歩ずつ踏み締めるたびに、この疑問が頭に浮かぶ。 上まで登ったとしても、降らないと帰れない。 ジムでランニングマシンに乗れば涼しく有酸素運動ができるのに、何のために登っているのか。 ふと耳元に、ブーンと羽を擦る虫の音が聞こえた。 黄色と黒のしましまな蜂。 また現れたかと舌打ちをしながら、太い毒針に刺されたくないなと思い、素肌を隠しながら早歩きをする。 上着を羽織っていた時は寄ってこなかったのに。 もしや両腕に塗った日焼け止めの、

    • やめるときも、すこやかなるときも

      結婚前夜#ちむどんどん反省会をツイートしてしまうほど、毎日朝ドラを見ている。 ついに主人公・暢子は結婚披露宴を開く。 式の前、暢子は母親と二人きりになり、ドラマでよく見る言葉を紡ぐ。 涙ながらに抱き合う二人は美しい。 ただ、ちょこっと斜に構えてしまうわたしとしては、「ん?」と思ってしまうのだ。 たしかに”親ガチャ”とか言う言葉も一時期流行ったけれども、それに失敗したとは思わない。むしろ恵まれた両親のもとに生まれ、恵まれた環境のもと育ててくれたことには感謝している。 だ

      • 指輪にまつわるエトセトラ

        指輪といえばついくせで、向かい側の人の左手薬指を見てしまう。 こんなに若い女性も既婚者なんだ!とか、くたびれたワイシャツ着てる既婚者の男性は奥様と喧嘩中かしら。とか、どうでもいい妄想を繰り広げている。 もっぱら、我が父の世代(60over)の男性は指輪をしていない、もしくは持ってない方も多いイメージだ。 だが最近の若い男性は、キラリと指輪が光る人が多い(ような気がする)。 スマホを持つ手を見るたび、キーボードに置く指を見るたび、大切な家族がいることを思い出すのだろうか。 かく

        • こゝろのわすれもの

          有給を取って、雪国に行ってきた。 今年の冬は例年の3倍の雪が降ったとのこと。 ふわふわふわふわ。しゃりしゃりしゃりしゃり。滑っても滑っても最高の雪質で、ぐんぐん上達して、こんなにスキーが楽しいと思えたことはなかった。 そんな雪山に、「楽しい!」という心を置いてきてしまった気がする。 なんのために働いているのか。 いまの仕事は私でなくてはできない仕事なのか。 帰り道に見るドラマがあるから、可愛い洋服を着るから、今日も頑張れると思っていたのに、 何一つ心が晴れない。 嗚呼、ス

          はじめましての投稿。

          初めまして。 映画と小説をこよなく愛する者です。 noteを始めた理由なぜnoteを始めたかというと、自分の思考を整理したいなと思ったからです。 たくさんの映画や小説に触れるたび、この演出が粋だった!この言い回しがグサッと響く…など様々な感想を抱きます。 そこで感じたことを、息を吐くように忘れるのではなく、したためていきたいと思うようになりました。 余談ですが… 上記の写真は、昨年旅先で心奪われたシドニーのオペラ・ハウスです。 どの角度から見ても美しく、説明を聞く