耳屋12 歯医者の診断

歯医者って、ホント苦手。

私は色々気を使っているのに、虫歯が多いらしいの。
詰め物が取れて歯医者に行った時に

「歯の根本辺りに小さい虫歯が出来る人は、間食が多いかったり、アメを舐める習慣があるんですよ。」
って。

私は敢えてアメも殆ど舐めないし、ダラダラ間食する習慣なんてない。
それなのに、そんな風に言われても、改善方法が無いじゃない。


私は、上の歯2本、犬歯の隣の歯を抜歯してるの。

それについても、
「これは、抜いたのですか?」

「はい」

「ふーん」

えー?!何で??
って心の声が聞こえるのに、抜歯の理由とかは大抵聞かれない。

歯医者に行くと、劣等感を刺激される事ばかり。



実は私は、小学生の頃に歯列矯正をしたの。

恐ろしい事にもう、45年も前の事よ。

当時、青森市に住んでいて、歯列矯正が出来る歯科は県内に1箇所しかなかった。
東京歯科大学で歯列矯正を学んで、開業して間もない先生だった。

私の歯並びがそんなに悪かったのかと言うと…。

多分、子供にしては上の前歯が大き目だった位だと思う。
それは、私の子供の歯並びがそんな感じだから推察がつく。
私の子供はもう成人してるけど、歯列矯正が必要な感じではないもの。

何で、親は歯並びに拘ったのかって?

それは、父が母の見た目を貶したから。
母が持った劣等感が、私の歯並びを気にするキッカケになった。


そして、学んだ歯列矯正を実践したかった歯医者とタイミングが合ってしまったのね。

その歯列矯正の中で、2本抜歯した。
多分、今の技術なら抜く必要がないんじゃないかな。

抜歯は、私にとって良い結果には繋がってないと思う。
大人になってから、実際、噛み合わせが悪いと思うもの。

歯列矯正に2年の月日と、かなりの費用をかけた割にね。

抜歯は、私がした選択した事ではないのに、歯医者に行くと負い目に感じずにはいられない。

家庭環境の影響とか色々な背景があっての事なのに、私が安易な判断をして、抜歯を選択してしまう人間性の持ち主に思われてそうな…。

歯医者って、そう言う経緯を話す機会が無くない?

処置した後は、歯科助手?みたいな人が対応して、それが終わった時には、先生は既に他の患者の所に行ってるでしょ?



そして先週、詰め物が取れて初めて行く歯医者にかかった。


先生が、
「2本抜歯してるのは、過去に歯列矯正でもしたんですかね?歯の根本に小さい虫歯が出来るのは、“食いしばり”が原因かと思うんですよ。そうすると、こんな風に歯の根本が傷んで、虫歯になってしまうんです。歯は、上手に磨けてますよ。」


なんか、初めて診断してもらえた気がした。

思い返せば、間食が多いとか言われたのは、先生で無く歯科助手的な人だったかも。

そもそも、誰が先生で誰が歯科助手なのかも患者からは判断がつかないし。


おわり

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