編集・執筆処 サクリン堂

サクリン堂と申します。出版社、編プロで雑誌や書籍の編集を経て、独自インタビュー「わたし…

編集・執筆処 サクリン堂

サクリン堂と申します。出版社、編プロで雑誌や書籍の編集を経て、独自インタビュー「わたしがいる〝今〟」を配信しています。専門分野を邁進される皆さんから垣間見られるものは…。〈戸田市編〉では、サクリン堂がある戸田市の方にフォーカス。新マガジンでは障害者支援について書き連ねます

マガジン

  • 転びっ放しの障害者支援

    2022年3月から開始した障害者支援について、現場での気づき、自分の思いを連ねます。

  • 「わたしがいる〝今〟」

    各分野でご活躍の皆さんから、現在に至るまでの物語をうかがいます。

  • 「わたしがいる〝今〟」戸田市編

    サクリン堂がある戸田市(埼玉県)で活躍される気になる方々を取材していきます。

最近の記事

特別支援学級の生活支援員という仕事

2022年3月から始めた障害者支援について、最初の一年間は訪問と移動支援のみを行なっていたが、現在は公立中学校での特別支援学級の生活支援兼教員補助をメインに、移動支援と行動援護を行っている。 *** *** *** ちなみに、「移動支援」も「行動援護」も、知的障害や精神障害により移動が困難な人に対してのヘルパーによる外出支援だが、「行動援護」はより自分一人で行動することが著しく困難で常時介護を要する場合に受けられる支援となる。つまり「行動援護」の方が重度の知的障害、精神障害の

    • 取材時の好奇心から始まって、気づくと夢中になっていた障害者支援

      ちょうど今から2年前の2021年も終盤に差し掛かるころ、ある取材をきっかけに障害者を支えるための勉強・資格取得をしてみたいと思うにいたった。早速、年明けから学校に通い、3月までに行動援護従業者研修と介護職員初任者研修を修了した。当初はあくまで執筆業のための知識を蓄える勉強のつもりだった。しかし晴れて障害者支援に従事できる身となったのだ。せっかくなので養成学校から紹介された福祉事業所で実際に勤務してみることにした。 それからというもの、身体および知的障害者の入浴介助、移動支援

      • 【vol.17】有限会社モーハウス代表取締役 光畑由佳さん 「″子連れ出勤″が社会の新常識になれば」

        育児中にいつでもどこでも授乳できる授乳服を考案し、1997年に授乳服を製造・販売するモーハウスを立ち上げた光畑由佳さん。モーハウスでは、1歳までの子どもを持つお母さんの子連れ出勤の導入、ネパールの女性の就労支援、地震などの被災地やウクライナの避難民への自社製品の授乳服の寄付をはじめ、女性が輝ける社会をめざし、さまざまな視点で提案・活動を続けている。「授乳服」から出発し、女性のライフスタイルにおける社会課題解決に向け活動する光畑さん、現在の子育て事情、産後の社会復帰、コロナ禍の

        • 【vol.16】あん摩マッサージ指圧師 青木真由美さん 「私自身を変えてくれた〝心のあり方〟を、戸田市の皆さんに伝えたい」〈戸田編②〉

          埼玉県戸田市を拠点に、店舗および訪問マッサージを行う青木真由美さん。生後3カ月の頃、薬の処方ミスで大人用風邪薬を飲み、一時視力がすべて失われた経験がある。光は取り戻したものの、子ども時代から持ち続けてきた弱視であることのコンプレックスを救ったのは、「自分の気持ち次第で、コンプレックスが魅力に変わる」という大嶋啓介氏の言葉だった── 。その哲学を戸田市の多くの方に伝えたい一心で、6月12日(日)に大嶋氏の講演会「大人が輝けば、未来も輝く」(戸田文化会館)を開催する。講演会のこと

        特別支援学級の生活支援員という仕事

        マガジン

        • 転びっ放しの障害者支援
          2本
        • 「わたしがいる〝今〟」
          16本
        • 「わたしがいる〝今〟」戸田市編
          2本

        記事

          【vol.15〈後編〉】猫グッズ販売「元祖ねこ商まるやま商店」店長としての丸山晶代さん 「猫の絵本を来年出版、売り上げの一割を猫のために」

          「猫の幸せのために何かしたい!」 ちくわぶ料理研究家として活躍する一方で、保護猫活動・猫グッズを販売する「元祖ねこ商まるやま商店」の店長としての顔も持つ丸山晶代さん。〈後編〉では、ちくわぶ料理研究家として出演を果たした超人気番組「マツコの知らない世界」出演のエピソードと、猫のための活動についてお話をうかがいました。「ちくわぶ」と「猫」の幸せを何より願い、諦めずに夢を実現し続ける丸山さんの素顔に迫ります。 ──前編で「マツコの知らない世界」は2年越しの願いがかなっての出演だっ

          【vol.15〈後編〉】猫グッズ販売「元祖ねこ商まるやま商店」店長としての丸山晶代さん 「猫の絵本を来年出版、売り上げの一割を猫のために」

          【vol.15〈前編〉】ちくわぶ料理研究家・丸山晶代さん 「目ざすは、ちくわぶの良さを生かした加工食品の開発」

          「ちくわぶを全国区にしたい」──。その一心で、2011年から「ちくわぶ料理研究家」として邁進する丸山晶代さん。仲間と始めたイベント「ちくわぶナイト」の開催を皮切りに、ちくわぶキャラ「ちくわぶーちゃん」の作成、10月10日を「ちくわぶの日」に制定、ちくわぶソングの制作、「マツコの知らない世界」への出演、書籍「ちくわぶの世界」の出版、「ちくわぶの聖地」赤羽での「赤羽わぶまつり」開催…とちくわぶを盛り上げるために日々奮闘中。〈前編〉ではあふれ出るちくわぶ愛を存分に語っていただいた。

          【vol.15〈前編〉】ちくわぶ料理研究家・丸山晶代さん 「目ざすは、ちくわぶの良さを生かした加工食品の開発」

          【vol.14】車椅子ユーザーの息子の自立を願って─ 伊藤和香子さん 「凹凸があってあたりまえ、地元の学校で一緒に育つ義務教育を」

          2歳後半で車椅子ユーザーとなった息子さんを、健常児と垣根なく就学できるよう尽力した伊藤和香子さんが主人公。特別支援学校に通うのが一般的だった車椅子ユーザーの息子さんを普通級に入学させるため、陳情書を提出し障害児の就学について問題提起した伊藤さん。「『どうして分けようとするのか…特別支援学校・特別支援学級ではなく普通級でもいいのではないか!?』というムーブメントが起きてほしい」と語るその思いに迫ります。  都内進学校に通う中学生の息子さんが幼稚園児(年中)だった約10年前、就

          【vol.14】車椅子ユーザーの息子の自立を願って─ 伊藤和香子さん 「凹凸があってあたりまえ、地元の学校で一緒に育つ義務教育を」

          【vol.13】落語会、講談・浪曲会、ライブ… 演芸場「道楽亭」席亭 橋本龍兒さん 「お客さんと一緒につくっていく寄席に」

          新宿二丁目にたたずむ小さな演芸場「道楽亭」。2010年の立ち上げ以来、落語会、講談・浪曲の会、お笑いライブ、音楽ライブなどを開催し、若手育成の場としても多くのファンに親しまれてきた。そんななか受けたコロナの直撃で、現店舗での活動をいったん休止せざる得ない状況に…。窮地に立たされた席亭・橋本龍兒さんは、道楽亭を新店舗で存続させるためのクラウドファウンディングを9月にスタート。なんと2日間で320人が参加し、第1ステージの目標金額を達成、現在第2ステージに入っている。多くの人たち

          【vol.13】落語会、講談・浪曲会、ライブ… 演芸場「道楽亭」席亭 橋本龍兒さん 「お客さんと一緒につくっていく寄席に」

          【vol.12】東京大学生産技術研究所特任研究員・環境学博士 北祐樹さん 「気候災害のパーソナライズ予測で、誰も傷つかない社会に」

          地球温暖化の影響で、増え続ける強い台風、大雨、干ばつの長期化、ゲリラ豪雨などの気候災害。現在の海面上昇と気温の上昇は30〜40年前の予測が現実に起こっているという。この状況と今後の対策を探るため、東京大学生産技術研究所特任研究員で環境学博士の北祐樹さんにお話をうかがった。迅速な気候災害のパーソナライズ予測で、人や社会が傷つかない社会を目指すべく現在起業準備中の北さん。気候災害に関わる生活やビジネスへの具体的なサポートを目指している。 ── まずは気候変動による地球温暖化につ

          【vol.12】東京大学生産技術研究所特任研究員・環境学博士 北祐樹さん 「気候災害のパーソナライズ予測で、誰も傷つかない社会に」

          【vol.11】南京市在住の映像監督 竹内亮さん 「ドキュメンタリー作品のリアルなおもしろさを追求」

          昨年、中国の新型コロナウイルスとの闘いに関するドキュメンタリー「緊急ルポ 新規感染者ゼロの街 新型コロナ封じ込め徹底する中国・南京を歩く(南京抗疫現場)」や「お久しぶりです、武漢(好久不見、武漢)」などの作品で一躍時の人となった、ドキュメンタリー監督の竹内亮さん。自身が代表を務める番組制作会社「和之夢」(2013年創業)では、2015年より在中日本人や在日中国人にスポットを当てたドキュメンタリー『私がここに住む理由』の製作・配信を行っている。日本文化を中国人に、中国文化を日本

          【vol.11】南京市在住の映像監督 竹内亮さん 「ドキュメンタリー作品のリアルなおもしろさを追求」

          【vol.10】和太鼓グループ『批魅鼓』会長 山𥔎浩昌さん 「太鼓の可能性は無限、メンバーの心を一つに、前へ」

           さいたま市を拠点に活動している『批魅鼓(ヒミコ)』は昨年結成30周年を迎えた。〝アマチュア以上プロ未満〟の演奏を目標に掲げ、観客を魅了してやまない高度なアンサンブルによる合奏、バチ回し・バチ投げのパフォーマンス…コロナ収束後の舞台に向け、日々練習を積み重ねている。6月27日には、今年の公演第2弾となる「SaCLaアーツコンサート・夏 和太鼓・批魅鼓公演2021」(市民会館いわつき ホール)の開催を控える。会全体の活動運営を担う2代目会長・山𥔎浩昌さんに、和太鼓とメンバーへの

          【vol.10】和太鼓グループ『批魅鼓』会長 山𥔎浩昌さん 「太鼓の可能性は無限、メンバーの心を一つに、前へ」

          【vol.9】元戸田市議会議員 冨岡節子さん 「人に寄り添い、困難を助け合うことを使命に」〈戸田編①〉

           生命保険の育成所長、戸田市市議会議員、学童保育教室オリーブの立ち上げ―。20歳から埼玉県戸田市に根を張り、さまざまな活動を行ってきた冨岡節子さん。その行動の根底にあるのはひとえに「皆さんに喜んでもらいたい」という思い。ひたむきな努力とポジティブな思考で、覚悟を持って仕事に取り組み、母・妻としての人生と両立させてきた。常に独自の道を創造し続ける冨岡さんに、市議時代の功績、学童立ち上げ時の裏話などをうかがった。 ママたちが安らげる場所を目指して  現在、中町教室・東小前教室・

          【vol.9】元戸田市議会議員 冨岡節子さん 「人に寄り添い、困難を助け合うことを使命に」〈戸田編①〉

          【雑記】noteを始めて2カ月10日と蕁麻疹

          noteで「わたしがいる〝今〟」と題した独自インタビューを開始して明日で2カ月と10日になる。 さまざまな業界で活躍される皆さまにお話をうかがわせていただき、まとめた記事を掲載させていただくものだが、これまで関わってきた商業媒体では書ききれないようなこぼれ話(横道にそれたネタも交えて)も掲載することで、ご登場いただく方の人となりに深く触れられればと考えていた。 当初から、最初の2カ月(3月と4月)は毎週更新、以降は隔週更新と考えていたが、途中から仕事とのバランスがうまくい

          【雑記】noteを始めて2カ月10日と蕁麻疹

          【vol.8】税理士・作家 田村麻美さん 「夢に向かって、戦略的かつがむしゃらに」

          足立区で税理士として活躍する田村麻美さんのもとに、事務所HP「足立区の女性税理士 田村麻美.com」のブログのおもしろさに目を止めた編集者から書籍出版の話が舞い込んだのは2017年1月のこと。それから約2年の時を経て、デビュー作『ブスのマーケティング戦略』は刊行した。昨年11月には、同著の漫画版の連載がスタートするとともに文庫版が発売。現在、新作の執筆に取りかかっている田村さん、ひたむきに夢に向かう姿は人を惹きつける魅力にあふれ、豪快なようでいて繊細な素顔が垣間見えた。著書、

          【vol.8】税理士・作家 田村麻美さん 「夢に向かって、戦略的かつがむしゃらに」

          【vol.7】出版社ころから代表 木瀬貴吉さん 「声なき声を本に、誰もが息できる社会を目指す」

          2013年、出版取次を介さない出版社「ころから」を東京都北区赤羽に創業した木瀬貴吉さん。出版事業を始めるにあたり、ある本で出会ったのが「本は薬にも毒にもなる」という言葉。日本の出版社、書店にはその視点が欠けていると感じており、ころからでは声なき声を本で表現することで、誰もが息できる社会を目指している。5月から「いきする本だな」シリーズとして、人種的・性的差別など排外主義に抗う本を発行していく。 ── 創業時から大量配本に頼らない「注文出荷制」を取られているのですね。  創

          【vol.7】出版社ころから代表 木瀬貴吉さん 「声なき声を本に、誰もが息できる社会を目指す」

          【vol.6】 脳幹出血の後遺症から奇跡的回復!鈴木康弘さん 「自分の経験を障害を持つ人の支援に」

           39歳の時、自宅で飲酒中に突然倒れた鈴木康弘さん。致死率が高く、仮に命が助かっても、植物人間か一生寝たきりになる確率が極めて高い「脳幹出血」が原因だった。右半身感覚麻痺、体幹麻痺などの障害が残ったが、発症から6年経過した頃、右腕・右手を除く右半身の後遺症が突然良くなりはじめ、自転車に乗れるまでに回復。発症から今年で12年、不動産業で生計を立てる中、失調が残る身だからこその障害者支援を模索中だ。 ダイエット目的のウォーキングが奇跡を起こす――発症して6年目に劇的に回復されま

          【vol.6】 脳幹出血の後遺症から奇跡的回復!鈴木康弘さん 「自分の経験を障害を持つ人の支援に」