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自分で自分がわからない、をなんとかしたい

今何歳?って聞かれたときにパッと答えられない。

生年月日の西暦から計算しようとするものの、頭が回らないので年齢計算のサイトで検索する・・・って私はよくあることだと思っていたけど、そうでもないらしい。

他にも、職場の人に「土日何してたんですか?」と聞かれて話そうとしてもうまく詳細を話せないことがあります。元々ベラベラと喋るタイプではないので、アウトプットしないから話せないっていうのはありますが、他の人は何でスラスラと喋れるんだろう?と疑問でした。

その原因について、先日読んだ下記の本で「これだ!」とすっきりとしたので、気づいたことを書いていきたいと思います。

自分の気持ちがあまりわからなく、相手の感情を推し量ろうとしすぎて自分を失ってしまうことはがよくあります。

人と話をしていて「この人はこういう返答を求めてるな」とか、話してなくても様子を見て「今この人はイライラしてるな」とかを必要以上に感じ取ってしまうことが多いです。そこに自分の気持ちがどうこうはなくて、いかに相手の期待に応えるかとか、イライラを増長させないためには自分がどうしたらいいんだろう、とかを考えてしまいます。

だから、自分がそうしたくないことでも、相手が期待してくれてたら「やる」と言ってしまったり、相手の期待に添うであろうことなら、心にもないことを言ってしまったり、「自分ではない自分」を行動として示してしまうのです。

この行動の原点は自分の幼少期にあると思いました。

両親は離婚していて、母親が育ててくれました。母親は医療関係の仕事をしていて、夜勤がある仕事で不規則な生活になりますし、命を扱う仕事ですから、ストレスも多いです。そういった面もあり、母親は家でヒステリックになることも多く、その矛先が私や弟に向くことがありました。

もちろんそのときは怖いですし、家の中という逃げようのない環境ですから、そのときはとにかく怯えていました。少しでも母親にその予兆があったり、ヒステリックになった後はこれ以上悪化させないようにビクビクと家の中で時間を過ごしていました。

こんなことが度々あったので、わたしは「母親の感情状態を推し量る」ことが習慣になってしまいました。機嫌が良さそうなときはちょっとしたお願いをすることもありましたが、そうではないときは、別のタイミングを狙ってお願い事をするなどしていました。

そういう生活を続けていたので、いつしか「自分の感情」よりも「母親の感情」「周りの人の感情」を優先するようになっていきました。当然これを続けていくと、「自分の感情」をそもそも認識する前に、他人の感情で覆い被せてしまうので、自分の感情・意思が分からなくなり、自分は本当は何をしたいのだろう?となっていきました。

結果、自分が自分を一番知っているはずなのに、自分がわからない。年齢も、何をしていたのかもあまり記憶していない。そんな、自分で自分に関心がない状態になっていきました。


もちろん、相手の感情を感じ取れることはメリットもあります。周りの人がやってほしいことを察知できるので先回りして行動できたり、ちょっといつもと様子違うなと思ったら声かけできたり、他人の状態の察知能力は他の人よりも優れているのかもしれません。ちょっと気が進まなかった誘いでも行ってみたら楽しかったこともあるので、全て嫌だったわけではありませんし。

ですが、基本的に自分の感情がわからないので、自分の行動を決める上では困ってしまって、結果とりあえず相手に合わせてしまう。加えて他人の感情がわかりすぎるが故に、逆に自分の行動のブレーキになってしまうこともあります。「今イライラしていそうだから、声かけないでおこう」とか、「相手が誘いを受け入れてほしいと思っているだろうから、本当は気が進まないけどやることにしよう」とか・・。

「自分の感情がわからない」を克服していくために、以下のことを意識していこうと思っています。もし同じような感覚の人がいるのであれば、参考になればと思います。

まずやることは「感情を認識する」。そもそも認識すらできてなければ、表現することも伝えることもできないので・・。いい人であろうとしすぎて他人を嫌いにならないように、としていると、プラスの感情もマイナスの感情も感じられなくなってしまいます。もちろん「嫌い!」を相手にぶつけるのは問題ですが、心で思う分には分かりませんので、プラス感情もマイナス感情も必要以上に押さえ込みすぎないことは大切だと思います。

そして、表現する方法を持つ。感情はあるものの、自分の中に表現方法を持っていないということもあるので、他の人の話などから「そうやって表現するんだ!」と見て、取り入れることも必要だと思います。

いい人になのに損してしまっている人は、自分を気持ちを出すということもある程度必要だと思います。わたしもできているわけではないですが、最近意識をしたら少し生きやすくなったような気がします。意外と感情出したほうが心が通じるし、人間らしさも出るので親しみも湧きます。自分のためにも周りのためにも、自分の感情を出す生き方をできるようになっていきたいなぁと思います。

人生を振り返ってみると、こんなきっかけで自分の行動ができていったんだろう、というものが見つかってくるので、自分の苦手と思うことの原点を探してみると少しすっきりするかもしれません。「できない」も、能力が低いからできないのではなく、何かしらの要因があったりするものなので。

考え方の参考になれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

salar

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