写本_-sales-logo

【営業の教科書NO.76】情報提供アプローチの運用方法

〜今日のポイント〜

・情報の受け手は何を求めているのかを整理する
・大事なことは「使えるやつ」と思ってもらうこと
・情報に付加価値をつける
 1)キュレーション
 2)追加情報(自分の意見や調査報告 など)
 3)1次情報

〜ラジオ内容はこちら〜

本日はご質問をいただいているので、それについてお答えしていこうと思います。ご質問をいただいている内容は、笹だよりという非常にネーミングセンスのない情報配信をしていた話をブログで読んでいただいて、どんな話をしているのですか?ということでした。やり方や運用方法等々についてお話させてもらいたいと思っております。

決して難しいことではないので簡単にまとめていきたいと思っていますが、雛形についてはリンクを貼らせてもらっていて、そこの記事内で笹だよりのテンプレートをまとめさせてもらっているので、そちらをご確認いただければと思います。あとは私のメルマガを読んでいただくと雛形にはなっていませんがサンプルとしてご活用いただけると思いますので、合わせてご覧いただければ、と思っております。

◆ポイント①大事なことは「使えるやつ」と思ってもらうこと

まずは情報提供のアプローチ、定期的、継続的な情報提供のアプローチですが、そもそもの目的は、「こいつは使えるな、困ってしまったときはお願いしようかな。」という状況をいかに作れるか、ここに尽きるんです。定期的にわたしが笹だよりという名前でメールを送っていたのも、これで笹田にお願いしてみようかな、他社が失敗したときに代わりにここにお願いしよう、みたいな何かあったときに自分の名前をしっかり覚えておいてもらうために、わたしは定期的なアプローチをしていました。

当時の笹だよりをやっていたのは派遣の営業だったのですが、派遣営業は問題がすぐ起こるんです。人の不幸を願うというわけではないですが、派遣スタッフが20人、30人いると1ヶ月に一人ぐらいは誰かやめちゃいます。その辞めてしまうタイミングで人の補充が必要になる、基本的にはそこの派遣会社さんが補充するケースがほとんどですが、なかなかうまくいい人が見つからなかったり、トラブルが続いているから他のところにお願いして見ようかな、みたいな形で声がかかることがけっこう多く、そういったタイミングを逃さないようにするために私は定期的にメールを送っていました。

けっこう他の営業マンがやっていたのはタイミングを逃さないために定期的に訪問するという話だったですが、1ヶ月に1回ないし2回の訪問のタイミングなのに、30日あるうちの絶妙なタイミングで訪問して、そのタイミングで今受注がありませんか?と言う話をして「あるよ。」と言ってもらう確率より、毎週メールを送って、お客さんの困ったタイミングで声をかけてもらうほうが確率は間違いなく高いです。なので継続的に情報を送って、困ったときには笹田に連絡しよう、という気持ちをどれぐらい作れるのか、という意味合いで情報提供のアプローチをしていました。

◆ポイント②情報の受け手は何を求めているのかを整理する

今お話したように、こいつはちょうど困ったときにお願いしようとか、こいつ使えるなと思ってもらわないと、情報を送る意味がありません。メールを送る内容としては一番大事なことは、自分が何を送るか、というよりも相手が何を求めているか、ということをしっかり整理して確認することだと思います。わたしは商談のタイミングで、「笹だよりという謎のメール配信を送っていますがこんな情報がほしいとかはないですか?こういうことが知れたら良いなと思うようなものがあったらぜひ教えてください。」という形でお客さんに直接商談をしに行っているので欲しい情報を教えてください、ということはよく確認していました。

お客さんが求めている情報をメールで送るので、メールで送ってきてくれた、こういう情報を送ってもらえると助かる、いつもメールを送ってくれているから笹田さんに声をかけてみようかな、みたいな形で声がかかるので、ぜひそういった形で自分が送りたいことを送るのではなく、お客さんに直接聞いて送りましょう。

直接聞いてほしい情報をメールでお届けするみたいな形でやると、基本的にネタに尽きることはないです。どんな情報を送るかで困るのは、情報やコンテンツの仕入れよりもネタの仕入れです。ネタの仕入れをお客さんに確認して聞かれたことをメールで答えるだけなので、実はやることは単純で、お客さんに聞く、聞かれたことを調べる、メールの内容をまとめるで十分です。

◆ポイント③情報に付加価値をつける

あくまでもメールでの情報提供なので情報にいかに付加価値をつけるかなんですけど、基本的に情報に付加価値を付ける方法は3つです。1つはキュレーション、たくさんの情報をお客さんに合う形でまとめることです。2つ目は追加情報で、例えば最近だったら新卒採用が2021年卒の採用から一斉就活のルールを廃止すると経団連が発表しました、という情報はすぐに入ります。それに対して、笹田さんだったらどう思うか、自分だったらどう思うかという情報を付け加えたり、少し調べてインタビューをして、採用アナリストとかの情報を聞いて、それを伝えることもありだと思います。流れている情報に対して自分はどう思うか、専門家はどう思うか、ということをこちらで確認して伝えてあげるということです。

あとは他の追加の情報で行くと、それに対して他社さんはどう思っているかということも有益な情報になります。お客さんが日常生活している中で、仕事をしている中では得られない情報、ネットだけでは得られない情報をプラスαで自分の意見や他人の意見を加えて伝えてあげる、と言うアクションが追加情報です。

3つ目は一次情報です。自分しか体験していないような、自分が経験した情報を人に伝えてあげる、お客さんに対して提供した声とか、そういうものを伝える形で、お客さん自身が自分で日常の生活をしていると得られない情報を加えてあげることです。

こういった形で相手が欲しい情報を確認して、それに対して自分なりの付加価値をキュレーションするか、追加情報や一次情報を加えるか、という形でやられると良いかなと思います。

◆今日のまとめ

キュレーションが一番やり方としては簡単で、私が当時笹だよりでやっていたのは、労働新聞という新聞を撮ったんです。労働新聞、ヤフーニュース、グーグルのニュース検索、人材系のメールをいくつかピックアップして、5つのメディアでなにか役に立ちそうなコンテンツを調べて、こういう情報がありましたよ、とキュレーションして、伝えていました。

キュレーションプラスαで記事ごとにちょっとした情報提供みたいなものを加えてみたり、最後にメルマガ風にするなら、自分の日常や自分の学びみたいな形で、パーソナリティが出る情報を付け加えてもらうと良いと思います。私は当時コーチングの勉強をしていたので、コーチングは云々カンヌンみたいな今見たら恥ずかしくて見たくもないような情報を送っていたりしました。笹田さんはこういう勉強をしているんだ、こういうことを一生懸命なんだ、と印象を持ってほしいので、そういうプラスαの情報を付け加えたりして、笹田個人のことを知ってもらうアクションも取っていました。

とうことで笹だよりについてということでしたが、情報提供のアプローチに関してというところでは情報の受け手が何を求めているのか、それを伝えることによってこいつは使えるなと思ってもらうことがすごく大事だよというところがポイントです。

求めていることをどう確認するのかはお客さんに直接聞くだけです。お客さんに直接聞いてこういうことが知りたいと言ってもらった情報に対してこっちで調べたり裏付けをとってインタビューしたり、取材したり、自分で実験したりして裏付けをとってメールに内容をまとめて届ける、というだけで、これを継続するだけで、お客さんの印象はガラッと変わるので、是非活用してもらいたいと思います。本日は情報提供のアプローチについてお話させていただきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?