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2020.9.5 中国、ポスト安倍の対日戦略

日本は今、
「次の総理は誰になるか?」
が一番の話題ですが、もう
「菅さんで決まり!」
という感じになってますね(笑)

ところで、日本の総理が代わると、中国の対日戦略が変わるのかが気になります。

8/29(土) 16:09配信のテレ朝ニュースの抜粋になりますが、

「日本は味方にすべき」 安倍総理辞意で中国メディア

安倍総理大臣の辞任表明から一夜明け、中国メディアは「日本は必ず味方にすべき」との社説を出しました。

中国共産党系の環球時報は社説で「アメリカが戦略的に中国を追い込むなかで、日本を必ず味方につけなければいけない」として、新たな政権とも日中関係の改善を進めるべきとしました。>

「アメリカが戦略的に中国を追い込んでいるので、日本は必ず味方にすべき」
だそうです。

毎回書いていますが、米中の覇権争いが激しくなっています。

そして、どちらが勝つかは、
“他の大国あるいは地域が米中のどちらに付くか”
で決まります。

他の大国あるいは地域とは、具体的にいうと日本、欧州、インド、ロシアなどです。

日本は、何だかんだ言っても世界第3位の経済大国。
しかも、アメリカの軍事同盟国です。

だから、アメリカにとっても中国にとっても日本の存在は重要。

中国は、すでにプーチンが統べるロシアを味方に付けています。

さらに、日米、米欧、米印それぞれを分断できれば中国は勝てそうです。

というわけで、中国はこれから益々日本に接近してくるでしょう。

日本は中国に「利用されるだけ」という現実

1989年、中国で天安門事件が起こりました。
平和的な民主化デモを軍隊を使って鎮圧し、たくさんの死者がでました。

これで、世界中の国々が中国の本性を理解しました。

同時に、欧米日と中国の関係も非常に悪くなりました。

この時、ずる賢い中国はどうしたかというと、欧米日の中で最もナイーブで騙されやすく、お人好しの平和ボケした日本をターゲットにしました。

1992年4月、江沢民が訪日。
そして、天皇陛下を北京に招待し、同年10月に天皇陛下の訪中が実現しました。

欧米はこの時、人権と金儲けの間で揺れていましたが、日本が人権無視で金儲けに走ったと解釈したので、
「狡猾な日本は、中国の巨大市場を独り占めするつもりだ!」
「じゃあ、俺たちも!」
となってしまいました。

結果、1993年から欧米と中国の関係は改善されました。

「ナイーブな日本を使って、欧米との関係を改善させよう」
という中国の作戦は、見事成功しました。

しかし、問題はこの後です。

欧米との関係を改善させた江沢民は、国内では『反日教育』を開始。
欧米では『反日プロパガンダ』を活発化させていきました。

つまり彼は、日本によって苦境を脱することができたのに、恩を仇で返したのです。

江沢民が『反日教育』『反日プロパガンダ』を始めたのは、日本を悪者にすることで欧米と日本を分断すること。
そして、中国の人権侵害を忘れさせる。

この作戦も見事に当たり、当時、クリントン政権が中国に優しく、日本に厳しかったのをまだ覚えている方もいるかも知れません。

もう、騙されるのはやめよう

覇権争いが始まり、再び米中関係が悪化しました。
中国は今、
「日本を味方につけなければ」
と言います。

そう、天安門事件後のように、日本を利用するがために。

今回はどうやって利用するのかといえば…
やはり、まず習近平の国賓訪日を実現させる。

そして、習は天皇陛下に、
「是非、北京にお越しください」
と言う。

天皇陛下が訪中され、日中の友好が世界に宣伝されることになる。

アメリカは、
「日本が裏切った!もうダメだ」
となり、中国と早々に手を打とうとする。

天安門事件後の動向を振り返ると、中国は今、こういう作戦を描いているのだろうと想像できます。

日本はいい加減、利用されるのを止めましょう。

中国は、2012年からつい最近まで『反日統一共同戦線』を率い、
「日本に沖縄の領有権はない!」
と主張していたことを忘れてはいけません。

菅さんを巡る、アメリカと中国の争い

菅さんは、親中派のボス二階さんの説得で
「総裁選出馬を決意した」
と言われています。

そうなると菅さんは、
「二階さんのおかげで総理になれた」
となり、親中派の首相になってしまいます。

そうはさせじと、親米の細田派と麻生派も菅さん支持を決め、傾きつつあるバランスをアメリカの方に戻そうとしています。
すると、今度は親中の竹下派も菅さん支持を決めました。

このように菅さんは、
親米派:細田、麻生、
親中派:二階、竹下
に挟まれる状態になっています。

日本の総理候補を巡るアメリカと中国の争いも激化しています。
今、私たちに大事なことは、人権を無視し近隣諸国に挑発をし続ける中国の側に日本政府が行かないよう、しっかり見張っていくことです。

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