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【介護業界に巣食う「凡人思考」】シュン

この度は、私の初めての有料記事をご購入いただき、誠にありがとうございます。私の夢は全国に200万人弱とも言われる介護の現場で働く人々へ少しでも行動する勇気を与える事です。業界に少なからず存在する古い価値観を打ち崩し、介護で働く人々へ新たな道筋を提案できるように日々思考しております。
読者の皆様にとって、何らかの気づきを与えられるコンテンツを作り続けていきます。

その第一歩に、今あなたが足を踏み入れてくれた事を本当に嬉しく思っております。今後とも有料・無料を問わず私の発信する情報を追いかけていただければ幸いです。

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それでは、これから本文になります。
なお、このコンテンツは以前に無料で投稿した記事に大幅なアップデートを施したものです。
どうぞお楽しみください。**

【介護ビジネスについて】

「天才とバカは紙一重」という言葉がある。日本人は本質を捉える能力に長けているが、この言葉の本質的意味を理解している人がどれだけいるだろうか。

天才とバカがな何故紙一重なのか。結論から言えばそれは両者が「リスクを恐れない」という点で共通しているからだ。どちらも一か八か、リスクをとって成功する可能性はある。その上で「天才」はさらにその先を見据える能力を持っている。

世の中は「大介護時代」などと呼ばれ、この分野の市場は年々拡大している。2025年には団塊の世代の流入に伴い後期高齢者の数が2200万人を超え、国民の4人に1人が75歳以上という時代がやってくると言われている。今よりもはるかに多くの人々が介護サービスを必要とする時代が来る。しかもその後は、生産人口の減少が拍車をかける形で急速に高齢化が進行する。こうした深刻な状況は2040年代まで続くとされているのだ。ニーズは多様化し、今までのサービスのあり方ではそうした時代の要求に応える事も甚だ疑問視されている。いわば、これから成長していくべき産業とも言えるかもしれない。

しかし、業界人の中にそのような成長産業に身を置いていると自信たっぷりに言う人間は少ないだろう。いや、むしろ悲観的に捉えている人がほとんどだ。まるで、こうした世の中が世間に害悪をもたらしているかのように力説する関係者もいる。

その理由のひとつは介護保険だ。介護保険の財源は保険料や税金で賄われている。つまり、介護サービスの増加は社会保障費の増大を意味し、国はこれを食い止めるために必死で政策を打ち出している。本来であれば、市場の拡大と公費の増大は区別して考えなければならない。しかし、全国の介護事業所が「介護報酬」で収益を出し、その制度上だけで経営を行おうとしている結果、国の政策を後追いするだけの戦術的な議論しか行われていない印象だ。

凡人経営者の思考はこうだ。

「介護業界は介護報酬で頭打ちだ。大きな利益は出せない。限られた財源を奪い合ういわばゼロサムゲーム。新規事業者の乱立がこれを余計に難しくしている。」

では「天才」の発想はどうだろう?

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