見出し画像

読了:「ひとまず上出来」/ 言語化の天才。

わたしはいつの日か、こんなエッセイ本を出版したい。
夢を語るのは自由だからね。

わたしがスーさんを知ったのはここ2年くらいなんだけど、初めて読んだこれとは別のエッセイが異様なまでにおもしろくて、それからずっと追っている。

自称「独身のプロ」のスーさんは、わたしが日々感じている言葉にできないようななんとも言えない悶々とした感情を、見事に言語化してくれるのだ。
それは本当に絶妙であまりに見事すぎて、くぅーーーっと唸りたくなることばかり。ほんと天才。

わたしは、テレビを見たりSNSを見たりして時間を消費することが大嫌いだ。
とはいえテレビもSNSもたぶん人一倍好きだから、時間を消費してしまうことは日常茶飯事で、そんな自分に自己嫌悪になってばかり。
それなのに、半年前に推しを見つけてしまって、その日から今日まで、それこそ時間を消費しまくっている。
自己嫌悪に襲われてどうしようもない気持ちになることも多々。


そんなある時「エンタメは人を救う」とスーさんが言っていたことを思い出した。
スーさんにも推しがいるから。

最初にこの言葉を聴いた時、わたしには推しがいなかったから、
「エンタメって時間の消費をしちゃうよなぁ」と思って共感できなかった。
でも、自分にも推しができて分かった。
エンタメが、この辛くて険しいこともある毎日を救ってくれるということを。
ちょっと、舐めてた。

自己嫌悪にならずに、少しは時間を消費したっていいじゃないと思えるようになった。
推しが活力になっている今、それは時間の消費とさえ言えないのではないか。

推しを堂々と語るスーさんや友人の話を聞くと、むしろその罪悪感とか恥じらいのなさっぷりが気持ち良くて、清々しいとさえ思うようになった。
人生に「好き」があるって素晴らしい。

これからも「好きなこと」たくさん見つけてこ。

※この記事にある本のリンクは、
Amazonアソシエイト・プログラムを利用しています。

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?