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40歳ガチ婚活(39):初対面からぶっ込んでしまったアプリ婚活。後編。

マッチングアプリで出会って、お茶をすることになったMさん。

プロフィールに載っていた写真よりも実物の方が素敵。
今まで出会ったどの男性よりも誠実そう。

次の約束もしたけれど、お茶をしている最中、どうしても気になることがあった。
そのままスルーしてもう会わないという選択肢もあったけれど、散々婚活をしてきて、やっと誠実そうな人に出会えたのだから、それはちょっともったいない。

意を決して、わたしは聞くことにした。

ぱ「このまま帰ったらわたし1人でモヤモヤしそうなので聞いてもいいですか?」

M「はい、なんでしょうか」


ぱ「さっきわたしが話している最中に、手元でテーブルの下でスマホいじってましたよね。なにしてるのかなって気になります。」

やばいやばいやばい。言っちゃった。
初対面でこれは怖いよな。
でも、一緒にいるときにスマホいじる人は好きじゃないし。
初めましてのお茶をしているのにスマホをいじるとは、なんて失礼な!
そんな人、無理無理!

というような気持ちで、あまり感情が外に現れないと言われるこのわたしだけど、ここ数年で一番挙動不審になりながらも、すごく勇気を出して聞いたというわけ。

だって、もう絶対に同じようなことを繰り返さないと決めたんだから。
今まで好きな人にはなにも言えなくて、聞きたいことも聞けなくて、どんどんうまくいかなくなって、を繰り返してきた。
聞きたいことがあるなら素直に聞く。それで嫌われたらそれまで。
わたしはめんどくさい女だけど、わたしはわたしのままでいられる人と結婚する。

そんなわたしの怖すぎる質問に対して、

M「あ、見えちゃいましたか。実は、、、」

ぱ「・・・(挙動不審)」

M「今日ぱいなっぷる子さんに質問したいことをメモって来てたんです。それを見ていました。」

ぱ「え・・・(真面目!!!)」

1000年に一度の逸材!
婚活界のダイヤモンドの原石!

Mさんはそう答えて、スマホの画面を見せてくれた。
なんて書いてあったかはテンパりすぎて見えなかったけど、いくつか箇条書きしてあった。

初めて、気になることを素直に聞いてみて分かった。
真っ当な返事が返ってくると、こんなにも恥ずかしい気持ちになるのか。
発言を撤回したくなるというか、変な捉え方をした自分が恥ずかしくて仕方ないというか。
でも、これからも聞きたいことは聞く。

変な質問してすみません、と挙動不審が止まらないわたしに対し、そんなことどうってことないですよと言うMさん。

「これまでいつも気になることを聞けなくてうまくいかなかったので、これから付き合う人には何でも素直に聞いてみようと思ったんです」
みたいなことを言っていたわたし。
申し訳なさと恥ずかしさをカバーする発言により、意図せず好印象ですということがけっこうあちらには伝わったろうと思う。

「次がまた楽しみになるよう、今日はここらへんで・・・」とお店を出ることにする。
その時、
「甘いものがお好きだと言っていたので・・・」とフィナンシェをくれた。
1000年に一度の逸材!
婚活界のダイヤモンドの原石!

帰り道、さっそく友人3人のトークルームで報告。
「めちゃくちゃいい人!来週ごはん行く約束した。お菓子までくれた。」(原文ママ)
「やった!」「めっちゃ順調じゃん!」と。
久々の次に繋がる前向きな出会いができて、友人たちもすごく喜んでくれた。
応援されるって幸せ。
もう結婚したことない人って仲間内でわたしだけしかいないからね。

去年数々のお見合い後の絶望感からしたら、この日よい出会いができたことが自分でも信じられなくてふわふわしてしまい、一駅分歩いて帰った。
歩きながら、会う前にメッセージで冷酷な返信をした時も、今日へんな質問をしてしまった時も、どうってことない風で反応してくれたMさん。
これはけっこうすごい良くないか?!と冷静に振り返ってみても、とても好印象だったのだ。

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