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水は方円の器に随う

僕の記事をよ~く読まれている方ならばお気付きかもしれない。最近ちょっと異様なコメントがある。

そうracocoさんだ。彼は大変ありがたい事に、僕の小説「黄金を運ぶ者たち」の熱烈なファンであり、その映像化にチャレンジしたいと仰っている方だ。
映像化にあたってはクラウドファンディングで資金を調達したいとお考えで、なんとその手続きをもう初めていらっしゃる。

僕も何事にも軽薄な人間だか、その僕でさえ戸惑う程の行動力。まさに「早きこと風の如し」と言って差し支えないだろう。

しかし僕の小説を、そのまま映像化するとなると海外ロケ必要だし、とんでもない資金が必要のはずで、クラウドファンディングの目標額が900万円というから、まず制作面で不可能と思うのが当然だ。

僕の小説読んでくれている、リア友の映画制作者もいて、
「フォロワーさんで900万で映像化したいって人がいるんだけど」
と聞いてはみたが「それはナイナイ」と即否定された。しかし

やればできる

要は脚本次第なのだ。どのみち二時間くらいに話を詰め込まなくてはならない。だから、ロケがあんまり要らないような、人間劇に仕立てた脚本、低予算用の脚本にすれば良い。

僕は昔これをやった。小説にも出てきたイベント会社にいた時、消費者庁の案件。勝つのが最優先で、見積もりテキトーで落札。その中に「寸劇」を提供する仕様があった。
そこに充てた予算は余りにも少なく「さてどうしよう」ということで、自分で劇の脚本を書いた。これで脚本代として見積もった30万円がまず浮いた。

なんとまあ凄いことに、僕の脚本での寸劇の映像が、まだ残っていた!この頃ペニオク問題があって、劇中それを推している。

もちろん、セットなし、小道具もあるもの使う。そんな脚本にする。しかし役者はプロを手配。それでも「中央官庁の仕事をしたという実績は、役者さんのプロフィールに書けるからね。箔が付くよ」っと口説いて格安でゲット。

多分脚本を考えれば、僕の小説も低予算で映像化は可能だろう。実際自主制作映画やってる人々は信じられない予算で結構な映画作ってる。原作者の僕はテキトーだから「原作を汚された」なんてクレームを言うはずもない。

さて、制作はなんとかなったとしても、それを放送する場所がない。クラウドファンディングでお金集めれば、リターンをしなければならないから、興行が必要となるが、配給元と繋がるのは難しく、独立系のミニシアターでも素人作品に食いつくはずはない。

映像制作で飯を食いたい人間は沢山いて、そういう人たちが、血のにじむようなパイロット版作ってもなかなか見向きされない厳しい世界だ。

youtubeで有料配信。よほどのYouTuberと結託しなければならない。でも利益の大部分はYouTuberのモノになるし、長時間の映像はそもそも需要が少ない。

じゃあどうするか。もうゲリラしかない。プロジェクターとスクリーンをエブリイに積んで、全国の田舎を回って公民館とかで、暇なジジババ相手に一人500円くらい取って上映するのだ、そんなこと続けていれば「変わった人だなあ」となって、テレビやオールドメディアも食いつく可能性もある。なんだかんだオールドメディアの力は凄い。

他にやるとしたら、スポンサー探しだ。例えば「全編スマホで撮影~編集した作品。スマホの限界に挑戦するプロジェクト」ってコンセプトを付け足して、スマホメーカーの協力を得やすい理由を作る。

racocoさんゴメンね。僕は自分の小説を「どうぞどうぞ」と提供する事はできるけど、それ以上の協力は現状難しいんです。
ただ、知恵というかアイデアというか、こんな意見なら言えます。できたら怒らず「テキトーだなぁ」と聞き流して下さい。メールで伝えるのも考えましたが、貴方の熱意と行動力をみんなにも伝えたくて。
少数のファン聞いてっか(笑)

最後に究極の手段もありまして、これを選択されたとしても、異存はありません。

AVにする

エロとサスペンスは相性良いですしね。実はコレが一番見たいかも。

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