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【雑記】父が愛した伝説の白タケノコ「大多喜カエムたけのこ園」タケノコご飯にタケノコ味噌汁

 この時期はちょうどタケノコのシーズンですよね。昭和の時代、私が子供の頃に過ごしたこのnoteの本題【大多喜無敵探検隊おおたきむてきたんけんたい-sinse197X】舞台の千葉県夷隅郡ちばけんいすみぐん大多喜町おおたきまちも、実は良質なタケノコの産地として関東ではとっても有名なんです。
‥フフフそんな私です、もちろん今年も手に入れましたとも!大多喜たけのこレジェンド「大多喜カエムたけのこ園」の、伝説のアクなし真っ白のタケノコを!
( ̄▽ ̄)ニヤリ

 大多喜町の川畑かわばた平沢ひらさわ地区の一部のタケノコと、そして収穫量が極端に少なく市場には滅多に出回らない弓木ゆみぎ田代たしろ地区のタケノコは、その土壌の質のお陰でアクが極端に少なく、そのまま切って刺身でも食べれるものですが、その中でも川畑と平沢にタケノコ山を持つカエム農園さんのタケノコは、さらにアクがなく見事なほどに真っ白でムチャクチャ柔らかい「白子しろこ」と呼ばれる特級品!噂を聞きつけた東京都内の料亭やホテルなどから、今でも引っ張りだこな知る人ぞ知る逸品なのです!
アク抜きが一切不要なのでタケノコの香りがしっかりと残り、そして気品のある白さと柔らかさで、繊細なタケノコの風味をこれ以上ないってぐらい存分に味わえるのが評判なのです。
なにより地方紙「千葉日報」昭和の新聞記者だったグルメな我が父が、このカエムさんのタケノコにとことん惚れ込んでおりまして、、この季節になるとカエムさんのタケノコを、その初物からお終いのシーズンまで毎年何度も取材しておりました。確かそれが一つの切っ掛けとなって、大多喜町のタケノコが東京をはじめ、広く関東圏で有名になったと関係者に伺ったことがあります。
でもそれだけカエムさんのところばかり押しまくりなので、挙句は他所のタケノコ園から「なんでカエムのところばかりなんだ、ウチも取材して」とクレームが、いやいや強い要望が何度も来る始末(焦)。
公平公正な新聞記者といった職業理念から、カエムさんばかりを取材するのは流石に宜しくないのではないかと子供心にも感じましたが、そんな父曰く
「他所のも旨いけど、カエムのタケノコが一番旨い!」とハッキリ言った!言い切った!<もう時効だろうから公開します我が父よ
まぁこれが昭和の頃の、父が新聞記者として色々と食べ比べた上での公平公正な「真実」だったのでしょう。
真実じゃーそりゃ仕方ないよな、仕方ない仕方ない
'`,、('∀`) '`,、
そんな父が初めて県紙の千葉日報上で大多喜町のタケノコを記事として取り上げてから既に半世紀が経っていると思われます。今では大多喜町に幾つかあるカエムさん以外のタケノコ園でも、きっとカエムさんに「追い抜け追い越せ」とばかりに随分と品質が上がっているだろうと思われますが、そんな私自身は、戦中派で子供の頃に食べ物で苦労した我が父の、その食に対する飽くなき欲求、そして洗練された舌を今も信じているところがありまして、家庭を持ってからもタケノコといったら、亡き父の遺志を継いで今でも「カエムたけのこ園」一筋なのでございます。
まぁ父も亡くなって久しいですし、父から当時よく聞かされたカエムさんへの熱い想い、白たけのこへの熱い想いを今回サラッと暴露してみました。その他にも父が言ってたのは、、カエムご主人の、その仕事に対する朴訥さ誠実さにも人として惹かれたようです。
父のことです、これら息子の暴露を知って、きっとあの世で口元だけニヤッとさせていることでしょう
オーケー\( 'ω')/オーケー

 そんな食に人一倍うるさかった我が父が、死ぬまで愛したカエムたけのこ園のタケノコで作るタケノコごはん(たけのこめし)レシピを、せっかくなのでご紹介させていただきます。
シンプルながらも大多喜のタケノコの、その繊細でかぐわしい風味を十二分に堪能できるもので、基本的にタケノコ以外の具材は入れません。

【わが父が愛した大多喜たけのこめし レシピ】

お米:3合
たけのこ:中サイズの場合、頭から2/3ほどを使用
醤油:40cc前後 (減らすとタケノコの香りMAXに!されど味は薄くなる)
ミリンもしくは日本酒:10ccほど (お好みで増量 私は30ccぐらい)
鰹ダシ:5~10g (多すぎるとカツオ臭くなるので注意)
水:3合の水位よりわりと多め

‥たったこれだけ(=゚ω゚)ノ

まぁ、いわゆるキガラご飯(醤油ご飯)を作る要領ですね。お米3合の場合は、タケノコは中ぐらいの大きさのものをアタマの先から2/3ほど使い、更にその先の方から2/3程をミジン切りにし、残りをイチョウ切りにして彩りとし、お米と一緒に炊飯器に入れます。見た目の洗練さよりも、タケノコの最後の一欠片ひとかけらまでを味わい尽くす仕様です。
水加減は、普通にお米を炊く水位より気持ち多めにするとふっくらツヤツヤして美味しく出来ます。今回はお米に載せたタケノコの上まで浸るように水を増やしてみました。4合の線近くまで水を入れています。
これらを全部炊飯器にまとめて突っ込み、あとはスイッチを押すだけで、我が父が愛した美味しいタケノコ飯の出来上がり!
ちなみにここまでアク抜きは一切しません、カエムたけのこ園のタケノコはアク抜き不要なのです。逆にアク抜きをしたら、この繊細な香りがなくなって勿体ないのでご注意くださいまし。
カエムたけのこ園をはじめ、大多喜町の川畑、平沢、弓木、田代地区で採れる高級な白いタケノコはアク抜きしたら負けです!
タケノコは美味しいけど、このアク抜きが手間。大多喜の川畑・平沢・弓木・田代産の一部のタケノコは、そんな面倒なアク抜きがないだけでも商品価値が、つまりアドバンテージがかなり高いと思います。
そこで気を付けなくてはならないのが品の見定め、「大多喜産のタケノコ」というだけでは、このアクいらずのタケノコではない場合が大いにあり、お求めの際は産地のご確認は必須です。

【ご注意】
※1:カエムたけのこ園のタケノコ以外でも、アク抜き不要として売られるタケノコならこの作り方でほぼ同様の味は出せます。
※2:ヤヤコシイ話ですが、上記の平沢・川畑・弓木・田代地区のものでも収穫される山の土壌によってはアク抜きが必要なものがあります。
※3:大多喜のタケノコ全てがアク抜き不要で白子の高級品ではありません。ご注意ください。

 このタケノコご飯のアレンジでタケノコのお握りも旨い!ただタケノコごはんを握っただけなんですけどね、なんでこんなに美味しくなるのか我ながら謎でございます‥、オニギリの魔力でしょうか。

【わが父が愛した大多喜たけのこ味噌汁】

ついでにタケノコの味噌汁もご紹介。こちらもタケノコごはん同様にタケノコ以外の具を入れず、少量のかつお出汁と味噌だけでシンプルに作っています。お好みで日本酒やミリンを入れてもOK。タケノコの旨み・甘み、そして香りがよく出ているので、これだけで十分なのです。
レシピ化するほどのことはないですが、一応一覧化しておきましょう。
水:1000ccほど
たけのこ:中サイズの場合、尻から1/3ほどを使用
味噌:お好みの味噌を適量(少し薄めがお勧め)
ミリンもしくは日本酒:10ccほど (お好みで増量)
鰹ダシ:5~10g (多すぎるとカツオ臭くなるので注意)

そして私が一番好きなタケノコメニューは実はコレ!
タケノコの味噌汁ぶっかけご飯ー!
これに敵うものなし!(∩´∀`)∩ ウワーイ
もーね、これが涙が出るほどに旨いのです!

え?なになに行儀が悪い?猫の餌みたいだ?貧乏くさい??
いいですかよく聞くのです!見た目の良さ=美味しさではありません!
まずは食べてみてからあなたの反論をお聞かせ願いましょう!(キリッ
おいしすぎてひっくり返るぞぉ~!

【おまけ タケノコの煮つけ(煮物)】

タケノコの煮つけ(煮物)も中々美味しいです。
醤油と砂糖、みりんやダシなどで軽く煮て一晩置くと、よく味が浸透して旨いタケノコの煮物ができます。
個人的には大多喜の、特にカエムさんのタケノコでは風味を十分味わいたいがために、あまりお勧めの食べ方ではありませんが‥、タケノコご飯やタケノコの味噌汁に飽きたらぜひ!

そんな父が惚れこんだカエムたけのこ園(カエム農園)の販売所は、国道297号線沿いの三又地区にあります。

(カエムたけのこ園の名物ご主人 彼の人柄もカエム農園の魅力のひとつでしょうね)

以下は数年前に、カエムさんのタケノコ山にタケノコ掘りに伺ったときの写真です。三又地区の販売所から国道を挟んで反対側の、川畑地区にある山に皆で行きました。

この辺りはイノシシが出没するしマムシやヤマビルもおり、万人にはお勧めできないと思いますが、タケノコ掘りは面白いですね。
カエムたけのこ園では予約制で今でもタケノコ掘りを受けているそうです。
流行病も落ち着いたし、今年は久しぶりに行ってみようかな?

(カエムさんからもらったお米の袋でイモムシごっこをして一人はしゃぐ幼稚園児の頃の娘。)

大多喜町の春の味覚を広く皆さんにお伝えしたく、今回このnoteでご紹介させていただきました。大多喜カエムたけのこ園さん、今年はタケノコが大豊作とのこと、おめでとうございます!
そして今年も最高にうまい大多喜のタケノコを売っていただき、ありがとうございます!
感謝、大感謝‥(-人-)

大多喜カエムたけのこ園 おおたき かえむ たけのこえん(カエム農園)
販売所 住所:
〒298-0252 千葉県夷隅郡大多喜町三又851 TEL:0470-84-0344

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