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34年ぶりの1ドル153円39銭を記録した中で真剣に考えること

4月12日の東京市場では、一時153円39銭台近辺に、「円安・ドル高」が進みました。1990年6月以来およそ34年ぶりの円安。最近、150円台が、当たり前の日常になってしまいましたね。

短期的には、イスラエルに対するイランの報復が迫っているとの観測もあり、地政学的に、低リスク通過とされる円の買いが入ったり。5銭ほど円買いが見られることもありますが。かねてから申し上げているように、構造的な問題で、長期視点では、日本円が円高になる要因がなかなか見つけられません。

短期的には、政府の為替介入だったり、地政学的なリスク回避だったりで、一時的に円高にふれたりなどはあるかもしれませんが。逆にどういうシナリオになると、長期視点で円高になるのか?その根拠があるのなら、教えて欲しいくらいです。

また「米ドル」を中心に見た時、「米ドル1強」が顕著になって来ました。4月18日より開催される、20カ国・地域(G20)の中央銀行総裁会議でも、「米ドル1強」問題が、主要テーマの一つになりそうです。

★世界の主要通貨は対・米ドルで軒並み下落
年初からの対・米ドル下落率
・トルコリラ: -8%以上
・日本円: -約8%
・韓国ウォン: -5%以上
・豪ドル: -5約%
・ブラジルレアル: -4%以上
・カナダドル: -約4%
・EUユーロ: -3%以上
・中国人民元: -約2%
・英ポンド: -1%以上

G20参加国の通貨は、対・米ドルで軒並み下落。確かに、短期視点ではこの「ドル高」の背景には、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の後退というものがあります。

インフレ指数が市場予想を上回り、利下げ開始が当初のメインシナリオだったものが、先延ばしされるとの見方が強まっている・・・というものがあると思いますが。長期視点では、日本のそれとは対象的に、米国の構造的な強さです。


世界中の人たちが「米国産」に金を支払い続ける

長期視点での、「米ドルの強さ」の理由は。米国企業の価値創造活動の強さに集約されると思います。政府の金融政策が云々・・・というよりは、米国の民間企業、「マグニフィセント・セブン」などの、巨大テック企業を中心に、その企業活動の成果が、価値あるものとして、世界中に認められ。日本をはじめ、世界中の人たちが、米国のモノ・サービス・情報に、毎日課金をし続けているのです。

インターネットの台頭により、わざわざ米国本土に海外旅行に赴かなくても。世界中の国・地域の方々が、自宅から一歩も出ることなく、パソコン、スマホ、タブレットを通して、毎日、毎日、米国にお金を払い続けているのです。

僕たち自身の身の回りを見渡しても。確かに、マイホームとか、マイカーとか、子どもの教育資金とか、大きな買い物系の資金は、日本国内の企業に対して、日本円で支払っていると思いますが。

パソコンも、スマホも、タブレットも、そのデバイスを通して日常的に使っているアプリも、日常的なインターネットショッピングも。ここ最近では、動画視聴まで、普段づかいのモノ・サービス・情報系は、ほぼほぼ「米国産」への支払いになってしまっているのでは無いでしょうか?

これが、僕たちの生まれ育った日本国の日本人に対してだけではなく。世界中の国連加盟国約193カ国の約79億人の方々の内、電気とインターネットに接続されている方々みんなが、同じような状態に陥っているのです。

世界中の国と地域の方々が、自宅から一歩も出ること無く、自国から海外に赴くこともなく、毎日、毎日、自国通貨から米ドルに両替して、米国企業にお金を支払い続けている。長期的には、この構造的な強さが、「米ドル1強」状態を生み出してしまっているのです。

この状態から、脱するためには、世界中のすべての国と地域の方々が、「米国産」のモノ・サービス・情報そのすべてを直ちに捨て去り。自国産のモノ・サービス・情報だけを使うようにする・・・。「世界的な米国産不買運動」ということにでもならない限り、どこの誰も、止めようが無いと思うのです。いかがでしょうか?

残念ながら、日本の企業も個人も、誰も「米国産不買運動」などする気配はありません。日本企業の大多数も、今では米国企業のご加護無しには、まともに商売ができなくなってしまいました。僕自身、今身の回りから「米国産」がすべて無くなってしまったら、生物的には生きられるでしょうが、人間としては生きていけない状態です。

今更、「スマホアプリに課金するな!」「ネットショップで商品を注文するな!」「検索エンジン使うな!」「生成AI使うな!」「そもそも、インターネット使うな!」というのは、無理なことなのです。

僕もその筆頭ですが、日本の大多数の方々も、世界中の多くの方々も、これから先のミライにも、米国産に課金したり、買い物したりすることは必要不可欠なことなのです。そうした背景こそが、長期視点での「米ドルvs世界の通貨」の関係性に秘め隠れているのです。

その中中でも、過去成長が凄まじかった状態から、年月の経過と共に転落傾向にある日本。今では、一部企業を除いて日本の民間企業の世界に対する価値創造活動は減退している状態です。この流れの中で、一体どうやったら、本質的な「日本円の価値」が、「米ドル」のそれを上回ることができるのでしょうか?

この流れを理解できるだけでも、日本国内に住み、日本円でお給料をもらい、日本円で預貯金をしているだけの方々が、これから先、どう考え、行動すれば良いのか?短期では分かりませんが、長期視点では「答え」がでてしまっていることなのです。

だからこそ僕は今、声を大にする形で、

・4月1日から神改正された 「新規創業融資」を活用して、手元の資金を確保しよう!
・「円安・ドル高」の今の状態を活用して「ケイタ式」で、日本にいながら「米ドル」を直接稼げる体制を 構築しよう!
・2024年から神改正された「新NISA」を活用して、稼いだ「米ドル」をさらに増大させよう!

と、あなたにお伝えし続けているのです。

世の中全体を変える力は、僕たちには無いかもしれませんが。自分と家族のミライは、自らの力で守らなければなりません。そうした活動の中での「バイブル」として、新書籍『新NISA完全攻略: 月2万円から始める1億円の作り方』を今すぐ手に入れて、活用頂きたいと思います。

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