カツラサンガ

落語家の桂三河です。ここでは好きなように書かせていただきます。

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最近の記事

「杜の都の牛タンパワー」

巨人ファンから阪神ファンになります!!と師匠のように宣言できない僕ですが、 パリーグは楽天のファンです。 2016年から3年間、秋田県に住んでいましたので、 そのときに楽天のファンになりました。 いかんせん単純です。 ただ、その3年の間には、 秋田だけではなく、 青森、岩手、福島、山形、宮城と 東北6県で幅広く活動させていただきました。 震災から復興を目指す東北で 「絆」というテーマのもと 東北を元気に、といろんなところへ行かせてもらいましたが、 逆にこちらが元気をもら

    • 「巨人軍と別れられるのか」

      球春到来!! 2024年のプロ野球開幕が近づき、 プロ野球ファンが沸き立つ中、 僕はなんとも言えない気持ちでいました。 昨年は阪神タイガースが38年ぶりに日本一になり、 我らが読売巨人軍はというと、2年連続のリーグ4位。 71勝70敗2分と勝ち越してはいるのになあ……。ははは……。 と笑う気力も残らないほどに疲弊しました。 そして、僕の敬愛する原監督は、 巨人軍史上初の同一監督での連続Bクラス (逆に今までなんでなかったんや!) という不名誉な記録を残しユニフォームを脱が

      • 「こうしえん」

        僕と友人はよく甲子園球場に野球を観に行く。 僕と友人が観戦するのは、たいてい阪神タイガース対読売ジャイアンツの試合だ。 なぜなら、友人は特定のチームを応援するのではなく12球団全てが好きな野球ファンだと言っているが明らかに阪神ファンで、僕は特定のチームを応援するのではなく12球団全てが好きな野球ファンだと言っているが明らかに巨人ファンだからだ。 ちなみに友人は野球のグッズ(帽子やユニフォームやメガホンなど)を一切買わない。 「12球団のファンだから特定のチームのグッズを買うわ

        • 「客席」

          寄席の会場には出囃子が流れていて、客席ではたくさんのお客さんが次の落語家の登場を待っています。 僕は舞台袖から見切れないように客席を覗いてみます。 「あれ、今日は珍しく若くて可愛い子が多いなあ」 「あの後ろの方に座ってるの広瀬すずちゃうか」 「うわ、阪神の岡田監督や。今日は試合ないんかな」 などと、客席を一通り見渡します。 そして、自分の出番がくるまでゆっくりするか、と楽屋へ戻ります。 一息ついて、モニターを見ると、舞台上には誰もいません。 紫色の座布団だけがぽつんと置かれて

        「杜の都の牛タンパワー」

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        • 随想
          0本
        • 僕の友達
          3本
        • こんなことを考えている
          3本

        記事

          「ウォーターショー」

          ショーが始まったのは22時を過ぎた頃だった。 30分で600円のショーは丸いガラスの枠の向こう側で行われている。 僕は最前列で食い入るように枠の中を覗き込んでいる。 ぐるぐる回る大きな丸い鉄の中に徐々に水が流し込まれていく。 ウォーターショーだ。 枠の外から見ているので、水を被ってびしょびしょになる心配はないが、確かに胸が高鳴った。 このショーが終わるまでの30分間、僕はただのショーを観ているだけの人になる。 ユニバで開催されるウォーターショーは10年ほど前に一度観たく

          「ウォーターショー」

          「16」

          先月の中頃、濃厚接触者の判定を受けて5日間ほど自宅待機となった。 落語会が一つあったが、それは代演をお願いして、あとは何もなかったので、特に対応に追われるわけでもなく日々が過ぎていき、それはそれで少し寂しかった。 家から出ることができなかったが、いつもお世話になっている方が玄関に食料を置いてくださったのでとても助かった。 あと、友人からすぐにLINEがきた。 「MIXの19巻買った?」 僕は最近、あだち充先生の漫画「MIX」を読んでると言っていた。 最新刊の19巻が発売され

          「どうでもいいこと」

          「宝くじ売り場」 宝くじ売り場に 【この売り場から一等12億円が出ました】という看板が出ていた。 「すごいな! ここで買おうかな!」と友人が言った。 「あっ、そういうタイプ?」 「そういうタイプって?」 いや、ここで既に一等が出てたら、もう次は中々ないんじゃないかと思って、他で買おうかなと思う人も一定数おるやろ。 「おらんやろ」 「いや、おるやろ」 でも、宝くじ売り場で 【この売り場から今まで一回も当たり出てません!】て書いてある所ないよな。 「そこでは買いたくないやろな」

          「どうでもいいこと」

          「小さな本屋さん」

          前に住んでいた家の近くに小さな本屋さんがあった。 高架の下にあって、店内を三十歩くらいで周れる小さな本屋さん。 おばあさんが一人でやっていて、文庫フェアの時期になると、店の外に椅子を出して座りながら、文庫フェアのポスターをセロテープで長い時間をかけながら貼っていた。 新刊の単行本はなかったけど、たまに文庫本を買いに行った。 文庫本を数冊レジに持っていくと、おばあさんはその文庫本を店の奥の部屋に持って行き、なかなか出てこない。 他の本を見て待っていると、五分くらい経ってから、お

          「小さな本屋さん」

          「ブログはやめた」

           ブログはやめた。  ここ最近更新してなかったので、わざわざやめたという必要もないのだが、あえてブログはやめたと言いたくなった。  別れを告げるのに未練を残さないために、ブログを思い切り嫌いになって、ブログの悪口をたくさん言いたい。  でも、「ブログ」自体は悪くないので、「桂三河のブログ」に対して悪口を言おう。 「更新しないときは全然更新しないくせに、なんか定期的に毎日更新しようと頑張ってる期間があって、そのときはもうブログに書くことが無いから、ブログに書くことを探す

          「ブログはやめた」