見出し画像

kawauso編集長のぼやきVol.13「好きな漫画家」

はじめての三国志のkawauso編集長ですぞ。

読者ちゃんは好きな漫画家とかいますか?

今回は編集長の好きな漫画家について書きます。

編集長の作風に影響を与えた桜玉吉

編集長が尊敬してやまない漫画家、

それは、手塚治虫(てづかおさむ)でも

赤塚不二夫(あかつかふじお)でも、

高橋留美子(たかはしるみこ)でもありません。

また荒木飛呂彦(あらきひろひこ)でもないです。

荒木飛呂彦はjojoが好きなだけで

漫画家本人にどうこうはありません。

編集長の好きな漫画家は桜玉吉(さくらたまきち)です。

「さくらたまきち?誰?それ?」

そうでしょう、今、バリバリ活躍している人なら

いざ知らず、全体で見れば過去の人ですから

まあ、当然の反応です。

特に30代以下の人はピンとこないでしょう。

自分の人生を漫画にする

桜玉吉は元々イラストレーターとしてキャリアを始め

その頃、爆発的に普及してきたファミコンを取り扱う

ファミコン通信に、しあわせのかたちという

2ページの変則ギャグ漫画を連載しました。

1986年頃だと思います。

今から32年前の事で、kawausoは11歳でした。

その頃からのごひいきなのです。

参ったか、この野郎!

そのしあわせのかたちは、当初、ファミコンゲームを

パロディー化したギャグでしたが、

次第に登場キャラから、おまえ、こいつ、べるのの

3人組がメインキャラ化して、ゲーム風味を少し加えた

ストーリーギャグマンガに変化しました。

ところが、それは桜玉吉当人の方向性と違っており

実験的な意味で、社会や日常への憤りを漫画に書きつけた

「しあわせのそねみ」を一度だけ掲載します。

ところが、あまりに普段のほのぼの系とは違う

殺伐とした漫画に、抗議が殺到し

結局、普段の漫画に戻す事になります。

ただ、この頃から三人組は次第に登場しなくなり

桜玉吉と編集者、周辺の人々をいじくる

私小説風の漫画へとシフトしていくのです。

衝撃の出会い 幽玄漫玉日記

編集長は20歳になった頃から、ゲームへの情熱を失い

ひたすら本を読む社会人になっていきました。

それに伴いファミ通も購読しなくなったので、

桜玉吉の漫画からも疎遠(そえん)になっていました。

ところが2000年頃、コミックビームという

マイナーな月刊漫画誌をパラパラめくっていると、

そこで、桜玉吉を見つけてしまったのです。

あの後、桜玉吉は、ファミ通から分離した

漫画部門、アスキーコミックスに移籍していき、

そこから出た月刊コミックビームに移籍して

日常生活ギャグ漫画を連載していたのでした。

その作風は、サインペンで漫画を描くような

いわゆる漫画家とは、色が違うものでしたが、

ひたすらに自分と自分の周辺の人物を

ギャグ化して、茶化して、パロディにしていく手腕には

卓越したものがあり、飽くまで編集長の目線では

日常生活風日記漫画の最高峰です。

という事で、編集長は、一も二もなく、

すでに既刊の桜玉吉、防衛漫玉日記、

そして、続刊の幽玄漫玉日記をせっせと買い集める

という事になります。

史上最大の誰得企画 o村沖縄旅行風俗EA大作戦

幽玄漫玉日記(ゆうげんまんたまにっき)とは、桜玉吉の著作でも最長(全6巻!)の漫画で

仕事の能率化を図る為に、仕事を法人化し(有)玉屋(たまや)を起こした

漫画家、桜玉吉と編集者、広瀬(ひろせ)、編集長o村、玉吉の思い人ぱそみちゃん

等の登場人物が繰り広げる日記風のギャグ漫画です。

その中でも出色の出来は、アスキーの社員研修旅行で沖縄に行き

風俗で五発を自慢するテカテカした

編集長o村にいたく感銘(かんめい)を受けた玉吉が

翌年のアスキー沖縄研修旅行に極秘でついていきo村をストーキング

最終的にo村が那覇の風俗街に消えていくまでを

克明に描いたルポ風漫画です。

しかし、ルポと言ってもクライアントはいないので

1極秘なので取材費が下りない自腹取材
2漫画にしてもo村が外聞を気にして没にするかも知れない危険
3途中でバレたら全てが水の泡
4o村の行動を見失ってもそこでおしまい
5読者がそんなストーカー漫画を求めているか不明

このような多くのリスクを乗り越えた傑作に仕上がっており

かようにくだらない事の為に多忙なスケジュールをこなし

前倒ししてまで暇を造ってまで自腹取材を敢行した桜玉吉の誰得ぶりもあいまって

幽玄漫玉日記史上、いや、ルポ漫画史上に残る名作になった神回です。

もちろん、「どうせo村も知った上のヤラセだろww」

という冷やかな声もあったでしょうがkawausoは信じます。

さくらたまきちは、そんな人じゃありません。

このような誰得(ダレトク)企画を一生懸命やる所が、

桜玉吉の素晴らしさとプロフェッショナルであり、

編集長も大いに参考にしている所です。

ふざけた事なんだから、余計に一生懸命にしないと

いけないんですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?