潮の香りを纏った夕方のうすい月を わたしは見ている

海なんて 全然近くないのに
どうしてだか
潮の香りがした

身体の芯の部分に
降りてきた
夕方のうすい三日月

潮の香りをまとったそれは
わたしを
幾分か 動揺させる

どこにも行ってないのに
ずっとここにいるはずなのに

わたしは
異国の空を見ている

身体の芯の部分に
降りてきた
夕方のうすい三日月を見ている


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ほろ酔い文学

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