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【704球目】日本の製造現場を元気にしたい理由(製造業)

昨日は製造派遣業の視点から書きました。
今日は製造業の視点から書いていきます。


理由①

技能伝承です。
私が三陽工業に入社をした20年前、バイク部品の研磨の仕事は今の5-6倍はあったと思います。まだゼファーを量産していましたからね。VN2000とかもありましたし。クリア塗装やメッキの部品はドンドン減って来ています。
そんな中で研磨職人はドンドン研磨から離れていきました。

これで良いのか??

世の中に必要ないのであればいらないかもしれません。
ただ、仮に量産が無くなったとしてもアフターパーツとしての必要性は残ります。今の三陽工業では、技能伝承の為に、人的投資を行っていますが、その意思決定を行う前には、自然な仕事量減に合わせて人も減少させていくという案も頭の中にありました。

若い研磨職人が育っているのを見ていると嬉しくなりますね。そんな仲間がこれからも増えてきます。

理由②

社会問題を解決するためです。

2018年6月1日に初めてM&Aを行いました。サンテックというレーザー加工を行っている会社です。そこから5年で6社のM&Aを行っています。6社全てに共通することは、事業承継者がいないということです。そして事業承継者がいない会社においては、技能承継者もいないことが多いです。大きな社会問題の1つです。

三陽工業は製造業と製造派遣業をやっています。製造業の思考は当然ですが持ち合わせています。製造業が製造業の会社をM&Aするという自然な流れの上に、生産推進グループという大きな武器を持っています。

現在の生産推進グループの平均年齢は32才。今の製造業からすると、最も欲しい年代が集まっている集団、それが三陽工業の生産推進グループです。

後継者がいない為に廃業する企業も増えています。私達は自社の強みを生かして、これからも積極的にM&Aを通じて社会問題を解決していきます。

理由③

真面目に一生懸命働く人が報われるようにする為です。

製造派遣業は厚生労働省の許可がないと出来ないビジネスです。だからこそ、その運用は厳格に定められており、サービス残業等は発生することがありません。他方、モノ作りの中小企業はまだまだコンプライアンスという意識に欠けている場合が多いです。三陽工業は現在1分単位で残業代をお支払いしていますが、そういった企業が中小製造業にどれだけあるかと問われると、その数はきっと少ないはずです。

中小企業はオーナー会社が多く、オーナーの考えが法律より優先される場合があります。そういう企業で働く人が元気になるかというと、元気になる訳がありません。真面目に一生懸命働く人が報われる状態を作っていく必要があると考えてえいます。

理由④

製造現場で働く人をカッコいいと私は感じています。
製造業でも製造派遣業でも、現場は製造現場です。

その製造現場で働く人はカッコいいと純粋に思います。そして、そんなカッコいい人達を元気にしたい、スポットライトを当てたいと思うのはすごく当然のことだと考えています。

いま、机の上のパソコンでこれを書いています。机もパソコンも製造現場で誰かが作ったものです。電気が通っているからこの作業も出来ていますが、その電気は発電所から来ています。発電所にあるタービンは製造現場で作られています。車もバイクもそうです。その他にも数多くの物が製造現場で作られています。

ものづくり。

日本を支えて来て、これからも支える主要な産業です。その主要な産業を製造業のプロとして、そしてそこに製造派遣業の強みも加えて、より多くの人を元気にしていきたい!そう考えています。

最後に

日本の製造現場を元気にする。

大きなことを言っている自覚はあります。
そして、それが壮大な挑戦であることも自覚をしています。まだまだ、それが伝わり切っていないことも自覚をしています。だからこそ、考え続けて行動し続ける。諦めたらそこで試合終了ですよ。

安西先生も言っていましたね。

できるまでやり続けます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!