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二人目の出産あとあと話

一人目の時は自然分娩で、二人目産むなら絶対無痛で産むんだ!もうあんな思いはごめんだ!と思っていたので、次女は麻酔分娩を選べる産院で産むことにしました。
でも説明を受けたら、え、脊髄に注射!?むっちゃ痛そう...と、なんだか怖くなったのと、なんだか自然分娩でイケそうな気がしてきたので、パパに「私、自然分娩で産むわ」と、私、いきがっておりました。

今回も自宅で破水のような何かがあり、急いで病院へ行きました。実際診てもらったら破水ではなかったようで、私は完全に早とちりして来ちゃった人になりました。だとしたら何?ただの尿もれ!?え、恥ずかし...!!と思ったら陣痛がきて、なんだか慌ただしくなり結局産む流れとなりました。

一子の時もだったのですが、直前の検診ではお腹の子の位置も高いし子宮口もまだまだで予定日より先になりそうということだったのに、気が変わったのかな?急に下りてきて、あれよあれよという間、陣痛からものの2時間くらいで、次女が産まれました。

イテテテと初期陣痛がはじまった頃は、まだまだ余裕!自然分娩でいけるっしょ!と思っていたけれど、その5分後には「す、すみません...麻酔おねがいします...」ナースコールしてました。え、私ショボ!
前回、こんな痛みに何時間も耐えたなんて信じられません。過去の自分を大尊敬しました。「先生すぐ来てくれますからね〜」と助産師さんの声が遠くで聞こえ、それから少しして(割とすぐに)麻酔が打ち込まれました。

脊髄注射への恐怖vs陣痛の痛みは陣痛の圧勝。麻酔を打った時、ウワサに聞いていたヒヤッと冷たい感じはあったけれど、痛みは陣痛にかき消されてか全く感じませんでした。10分も経たないうちに陣痛も感じなくなったので驚き。今からディズニーランド行けちゃうくらいの気力が戻りました。なんだこれ、すごい。

そんな時、きっかを保育園に送ったパパがコーヒー片手にやってきました。ここはカフェかい?出産なめんな?と、さっきまでの私ならブチ切れていたところですが、今の私は余裕が違います。でも、さっきまではむちゃくちゃ痛かったんだからね!?痛みが和らいだとて出産は楽じゃないぞ!!

陣痛は赤ちゃんの生まれたいという意思や、生まれようとする合図のように思うのですが、麻酔が効いていてそれが伝わってこないわけです。息むタイミングが自分ではわからないので、助産師さんが合図をくれ、息みます。
下のあたりの感覚が無く、どれくらい力を込めればいいのかもわからないので、(う◯ちが出ちゃったら...)とちょっぴり息むのをためらってしまいました。さらに体力が無くて長く息を吐くことが出来ず、少し苦戦。「赤ちゃんちょっと苦しそうだから、吸引の用意しますね」と声がして、はいと言ったような気がしたけど、その間にも息むタイミングがきて、結局そのまま次女は産まれました(う◯ちは出ませんでした)。

途中、パパが飲みものを取るように助産師さんに声をかけられ、「あ、はい!」と自分のコーヒーを手に取り、「違います!ママの分です!!」とツっ込まれる珍事があったくらいで、何事もなく次女は生まれて来てくれました。痛みも苦しさもほとんどなく順調なお産でした。生まれてきた小さな姿を見ていると、やっぱり涙が出てきます。ようこそ。よく生まれてきたね。なんてふにゃふにゃしててかわいいんだろう。何もかもが繊細で小さくて、泣き声だってこんなに愛しい。

抱っこしたりおっぱいをあげたり、世界一優しい時間を過ごしていると、私の元へお昼ごはんの麻婆豆腐が運ばれて来ました。昨夜から何も食べていなかったけど、なんだか胸がいっぱいでお腹空いていないし、食べられるかな。とか言いながらモリモリ食べる私を見て、産んだ直後なのによくそんな食べられるねとパパは少しビックリしていました。

一人目を産んだ日赤医療センターにはゴッドハンドを持つ助産師さんがいて、その方が乳首をぎゅぎゅぎゅとつねると、噴火した火山のように母乳が出たのですが、今回はそういうことはなく、だからかはわからないけどなかなか出なくて少し心配になりました。
「大丈夫大丈夫。生まれたての赤ちゃんはしばらく何も飲まなくても平気だから大丈夫ですよ。心配だったらミルク持ってきますからね。」助産師さんの言葉にホッ。何度かミルクに助けられながら、次女はほどよく体重を増やしていきました。

私も経過順調で、早く長女に会いたかった+経産婦なこともあり、4日で退院しました。5日入院すれば、お祝い膳やフレンチが食べられたのに!それにこの先まだまだあるんだから、もう少しゆっくりしておけばよかったのに!バカ!と、あの頃の私に言ってやりたい。バカ!

そうして生まれた次女も、もう3歳、幼稚園の年少さんです。この子を見ていると、どんなに死にたくてもまだまだ死ねないなと思う程、かわいくてかわいくて、かわいいです。

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