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夜の電話

やっと永い昼が終わったから、家を抜け出したよ。みんなが大好きなPOPで醜悪な夕焼けは、まだ地球の端でたゆたんでる。

けど、夜だ。スキップしたいね。

風が吹き抜けて青いスカートを揺らしても、闇夜に溶ければ問題なんてない。

goodbye sunshine 夜ってだけで楽しい

the pillowsの歌の歌詞が頭に浮かぶ。

the pillowsの歌に出てくる「キミ」って、いつもは恋人とか好きな人のこととして聞いていたけど、今日はなんだか、自分にいつも寄り添ってくれる、姿の見えないもう1人の自分の魂のように思える。彼は、もし見えたとしたらトラの姿で、でも小さい王子さまみたいに繊細なんだ。

Hello starlight キミと歩く

未来の話をするとき、決まって幸せについての議論になるよね。

そうしていつも、どうしてか話は終わりになって結論は出ないんだ。

ダイエット食品の広告を見て、思ったよ。
「これだけしてればいい、なんてない」って。

幸福は雲みたいなもので、そのなかにいると寒くて、もやがかかって周りもよく見えない。

でも遠くにあると、どんなに手を伸ばしても届かない気がして、羨ましくなるんだ。

ソニープラザで、たくさんの商品を見てさ、「ビタミンCが体に悪い」っていう研究結果が発表されたら、世界は、少なくとも先進国は、星が一個落っこちてきたみたいなパニックになるだろうと思った。

キミはどう思う?

#エッセイ #夜 #電話

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