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ヒルデガルトの医術の世界へようこそ

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


別な記事でわたしの尊敬する
修道女のヒルデガルトさん
についてご紹介しましたが
医術や作曲、薬用植物などの自然学、
そして聖職者としての思想など
レオナルドダヴィンチが生まれる
約300年前に生まれていた女性です。


今回はその中でもヒルデガルト式の
医学の世界をご紹介します。


このヒルデガルトの医術というのは
その大部分が体液説に基づきます。
この体液説は体液病理学とも呼ばれ
すでに古代に成立していました。


これは、体液のバランスによって
健康がアンバランスにより病気が
生じることを意味しています。


2世紀の医師ガレノスに従って
四大要素に類似して四つの体液
血液、粘液、黒胆汁、黄胆汁が
区別されていました。


この序論は19世紀まで医学で
利用されていたそうです。


ヒルデガルトは自身の著書で
ふたつのきわめて重要な体液が
フレグマ(体のどろどろした粘液)
と呼ばれ、他のふたつは別の名称
で呼ばれています。


強い体液が弱い体液に勝り
弱い体液が他の体液に程よく作用
しているのです。この状態で
人間は調和がとれています。


しかし、フレグマ以外の体液の
ひとつが過剰になると
他の体液が落ち着いた状態が
保てなくなり
ここから精神的にも身体的にも
自然の病が生じかねません。


これらの粘液は人間の原罪に
おいて初めて発生したと
述べています。それとともに
神や神の法との調和が、身体、
精神、魂の健康にとって
いかに重要であるかを
強調していました。


ヒルデガルトは、体液について
乾と湿、泡のようなものと
ぬるい体液を区別していました。


どの体液が多いかによって
発生する病気も異なりますが、
まだわかっていることが
少なすぎます。
この体液病理学が
将来は重要かつ有益な可能性が
生まれるでしょう。


ヒルデガルトが重要視していたのが
排出処理でした。


これは自然医学において、からだの
デトックスになる医療の知識と
解釈されています。
それをすることで、有害な体液の
除去がなされ、体液のシステムが
再びバランスを取り戻します。


ヒルデガルトの医術には排泄処理
として瀉血、吸玉、灸があります。


吸玉は灸と同様に多くの
自然療法医師が再評価して
取り入れています。
どちらも皮膚を通じて外からの刺激
を与えることにより奥深くにある
器官の治癒反応を引き出すものです。


この三つの排出処理について
ご紹介します。


①瀉血
瀉血はギリシャ・ローマ時代と
中世の医師にとって最も重要な
治療法のひとつでした。


ほとんどは理髪師兼外科医によって
実践されました。血液を出しすぎて
しまうことも珍しくなかったことが
医学書や文学からわかっています。


瀉血が長いこと万能薬のようなもの
だとみなされたのは、血液の実際の
機能や体内にある血液量について
何もわかっていなかったからです。


現在では瀉血は、肺の鬱血などで
心臓に急激に負荷がかかったとき
以外、めったに行われることは
ないです。


血行障害や急性の炎症や感染にも
瀉血という治療法を取る自然療法士
や医師はいます。


ふつうは250~500㎖の血液が
抜かれます。


ヒルデガルトは瀉血を行ってもよい
患者の年齢と病状について詳しく
記してあり、ある病気を治療する
ためにどの血管を開けばいいのかも
述べています。


さらに、瀉血後に行う治療の
節食療法など詳細に書かれています。


いずれにせよ瀉血は
経験豊富なベテランの医師のもとで
しか行うことはできません。



②吸玉療法
数千年の歴史がある医術で
病んでいる器官の上に吸玉(現在は
段階に低圧にある鐘形のガラスや
ゴム製のものが使われています)を
置いて血液を皮膚の中に吸収します。
(無血吸玉)


血液を出すために薄く皮膚を切断する
瀉血に似たやり方(出血吸玉)
もあります。


現在では血行障害、筋肉痙攣、
リウマチの痛みに吸玉が使われて
います。これも経験豊富なベテランの
医師や自然療法士のもとで
行ってくださいね。


腎臓病の弱い方はやめてください。
ヒルデガルトは吸玉療法について
体液の調和によい効果があると
記しています。



③灸
外からの刺激によって内臓の健全な
機能を活性化させるこの療法は、
小さなお灸を皮膚の上に置いて火を
つけます。


これによって火傷をして人工的に膿
がつくられ、器官から有害な体液が
排出されます。


ヒルデガルトだけでなく、中国では
何千年も前から鍼灸のひとつとして
実践されていました。


適応症状は、とくに消耗、鬱、
気管支の慢性疾患です。


灸はおもにヨモギ属のマグワート
から作られます。


ヒルデガルトは僧帽の中あるいは
小さな亜麻布を使うように
勧めています。


鉄や硫黄を使って焼く方法はやめる
ように助言し、他の燃料より
穏やかな火で肉に穴が空かない材料
を指示しています。


そうじゃないと皮膚が傷つくだけで
体液だけでなく健康まで
流れ出ていってしまうからです。


他の排出処置と同様、灸を行う場合
も経験豊富な療法士にお願いして
ください。熱がある時や急性の感染症
や炎症、高血圧、月経中は
やめてくださいね。


ヒルデガルトの医術を知り
LGBTQのジェンダー種族やADHD・
HSPなどの繊細敏感種族いわゆる
繊細感覚派の方々にとって
ホルモンバランスや体内分泌物質
など体液説になにか鍵があるのかも
とさらに興味が湧いてついつい私は
ハマってしまったのでした。


ということで長くなってしまった
ので体液説についてはまた別な記事
でご紹介します。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。

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この記事は
LGBTQのジェンダー種族や
ADHD・HSPなどの繊細敏感種族
いわゆる繊細感覚派の方々向けに
セルフメンテナンスする生き方の
ために「ヒルデガルトのハーブ療法」
から一部引用して紹介したものです。
ぜひ手に取って
読んでみてくださいね。

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