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美味しさのタイム・リミット

食べ物には「賞味期限」「消費期限」という名のタイムリミットがあります。

この二つは混同されがちですが、賞味期限は「美味しく食べれる期限」消費期限は「安全に食べられる期限」だから、消費期限の方がより差し迫った感じです。


とはいえ、世の中には「賞味(消費)期限なんて気にしないよ〜なんくるないさ〜」という人が一定数いると思います。
かく言う私も、目安として参考にはするけど、最終判断は自分で、というタイプ。


人間には優れた五感があるのだから、目で見て、匂いを嗅ぎ、触って、ぺろっと舐めて、確かめればいいやん、と思うわけで。


コナン君だって、事件の時、現場に残された麻薬をぺろっと舐めてるけど平気みたいだし、ちょっとくらい悪くなったものを口に含んだ所で死にはしません。
(※麻薬は舐めてはいけません。)


調べてみたら賞味(消費)期限ができたのは平成7年で、それ以前は製造年月日だけが明記されていたそう。意外と最近のことで驚きますが、それまではみんな、製造年月日をみて、自己責任で食べられるか食べれないかのジャッジをしてたってことですよね。


消費期限なんてものがあるから、人間の感覚が鈍っていくんだ!けしからん!とまでは言わないけれど、
自分の感覚で、正しく判断できるようになれた方が、食材を有効に活用できるのでは、と思います。

宇多田ヒカルだって歌っているじゃないですか。
「タイム・リミットに怯えているようじゃ
頼れないよ」と。



ところで、私は夫の両親と同居してるのですが、お姑さんは、賞味(消費)期限の信者なので、いつも台所ではちょっとした攻防が繰り広げられています。


まだ食べられるもの(私の感覚からすれば、ということだけど)を平気で捨てようとするので、私がいつも止めに入るのです。
そして「残りもの警察」と化して、冷蔵庫の中をパトロール。期限が近いものはとっとと食べねばなりません。


こないだは、お昼に焼きそばを作ろうと思っていたら、お姑さんが蒸し麺を捨てていたので、慌ててゴミ箱から探し出しました。笑


賞味期限が2日過ぎた、未開封の蒸し麺。もちろん仕事であれば使わないけれど、自分が食べるだけなら問題ないはず。焼きそばは美味しかったし、そのあとお腹も痛くなりませんでしたよ。



お姑さんがなぜこんなに期限を気にするのか私にはわかりません。もしかしたら、過去に腐った食べ物にあたったことがあるのかもしれません。
あるいは、私が今まで無事だったのは、運が良かっただけなのかもしれません。

けれど、そもそも義母は食材を買い過ぎているという気がします。沢山買うから、結局食べきれないんですよね。


買ったものは責任を持って食べることも大事。そのために、賞味(消費)期限を、多少多めに見積もってもいいのではと思います。もちろん、健康に害のない範囲で、ですが。




賞味期限の過ぎたあとの恋の味は知りたくないけど、賞味期限の過ぎたあとの食べ物は、意外と食べれるものなのです。










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